「意外といける、能とロック」 能楽一家に生まれバンドに目覚め聖飢魔Ⅱ信者となった能楽師が奇跡のコラボレーションを語る「悪魔×能×二十五絃箏『能魔ヰ三重箏』」チケット発売
魔暦23(2021)年5月22日(土) 18時 東京文化会館小ホール
株式会社東京音協では、5月22日(土)、東京文化会館小ホールにて、山井綱雄(能舞/謡)、デーモン閣下(朗読/歌唱/脚本)、中井智弥(二十五絃箏)による芸能舞台「悪魔×能×二十五絃箏『能魔ヰ三重箏(のうまいさんじゅうそう)』」を上演。現在チケットぴあにてチケット発売中。
そこで、本舞台の発起人でもある山井氏に、「能」と「デーモン閣下・聖飢魔Ⅱ」について語っていただきました。
本公演は、令和元年12月、愛知・豊田市能楽堂にて初演。長年、ロックバンド聖飢魔IIの信者だった金春流シテ方能楽師・山井氏が、以前より交流のあったデーモン閣下と、能に造詣の深い二十五絃箏奏者の中井氏に声をかけ実現しました。山井氏はこの舞台の成功に「もう死んでもいい!」と大感激。終演後のトークでは、デーモン閣下もこの奇跡のコラボレーションを「すばらしいね!君すごいよ!」と絶賛していました。
なお、Go Toイベント対象の本公演は配信チケットも販売。英語字幕も予定されています。詳しくは東京音協オフィシャルウェブサイトにてご確認を。
私は能の家に生まれましたので、自然と能楽師の道を選びましたが、実は中学生の頃から趣味でロックバンドをやり続けています。その頃から、聖飢魔Ⅱの熱狂的なファン、信者です(笑)。聖飢魔Ⅱやデーモン閣下の集いに長年参加しているうちに、信者の中に能楽師がいるという話が閣下のお耳に入り、その後何度かコラボレーションをさせていただく機会に恵まれました。「私の憧れのロックスター(悪魔)が能に興味を持ってくださった!」と光栄至極極まりない想いでした!!
◆能×悪魔、なぜコラボレーションすることになったのか
某ロックバンドのPVに出演させていただく機会があったんです。そのとき、「意外といける、能とロック」って初めて気づきました(笑)。そこで、自分でも「閣下をお招きする企画ができないか」と考えていたのですが、2019年、豊田市能楽堂さんから「山井さんが敬愛するデーモン閣下と舞台をやってほしい」というお話をいただきました。これはもう、願ったり叶ったりということで、閣下にお声がけをさせていただき、快諾して頂きました。
『能魔ヰ三重箏』の座長は私ですが、全体の統括は閣下がやってくださいました。古典にもお詳しい閣下ですから、様々なアイデアを出して下さり、御自ら脚本も書いて下さいました。そして、筝奏者の中井君は、天才を超えた奇才であり、能にインスパイアされた彼のオリジナル曲が随所に散りばめられ、閣下や聖飢魔IIの楽曲のバック演奏から場面情景等々八面六臂の大活躍で、『能悪ヰ三重箏』の為にフル稼働してくれました。
聖飢魔IIの楽曲や閣下オリジナル曲が劇中に使われているというのが『能魔ヰ三重箏』の大きな特徴の1つですが、閣下ご自身の選曲に加え、信者の私からもいくつか「ぜひこの曲を歌ってほしい!」とリクエストさせていただきました。世界観が作品にピッタリだったのですが、ラストのある曲は私からのマニアックな選曲要望だったので、「これは20年以上歌ってないよ!」と閣下にビックリされました(笑)。
◆悪魔が寄り添い新たに読み解く『源氏物語』
上演する『源氏物語』の「葵上(あおいのうえ)」と「野宮(ののみや)」には、どちらにも六条御息所が出てきます。年下の美男子・光源氏に翻弄されながらも、素直になれず、悲恋に終わり、鬼になり果てた女性です。彼女の切ない心情に共感する女性は今でもとても多く、平安から令和になった今、男女の立場は大きく変わりましたが、改めて彼女の人生を振り返ると、考えさせられることが多くあります。
さらに、実は閣下は「これでは終われない!」と、この舞台の最後で六条御息所に新たな解釈を加えたんです。「彼女はなぜこれほど苦しむことになってしまったのか」「彼女はどこへ向かうのか」、アーティストとしての閣下の目線で、とことんまで観客にわかりやすく、胸に刺さるメッセージが加わっています。平安時代の女性さながら、つつましく家に籠ることが求められている昨今ですが、まさに今、多くの方に見ていただきたい上質な舞台になっていると思います。
和の伝統芸との共作&朗読は約35年間のライフワーク。尺八の三橋貴風氏との主催定期公演「邦楽維新Collaboration」は22年目、津軽三味線・上妻宏光、山井綱雄両氏との「能舞音楽劇『義経記』」は9年目、笛方・一噌幸弘氏との『未来の古典』創り活動も7年目に至る。上海万博では「文化交流大使」も執務。広島県がん検診啓発特使、早大相撲部特別参与、厚労省”上手な医療のかかり方”大使、男性ソプラノ・岡本知高氏との異能謳共演「悪魔の森の音楽会」も全国展開中。昨秋は聖飢魔Ⅱ・地球デビュー35周年期間限定再集結『特別給付悪魔』」全国30公演を敢行。公式web site: http://demon-kakka.jp/
重要無形文化財(総合指定)保持者。公益社団法人「能楽協会」本部理事。
5歳で初舞台以来数々の能楽の大曲秘曲を披演。洋楽邦楽芸術家との共作共演多数。2011年 NHK大河ドラマ「江」、2016年 NHK大河ドラマ「真田丸」能主役出演と能監修・指導。2014年 平成26年度文化庁文化交流使に就任。海外での普及に尽力。「日本古来の心」の啓蒙の為、奔走中。
東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。伝統的な箏や地歌三絃の演奏も行いつつ、音域を広げた「二十五絃箏」の演奏をメインに活動。神話・日本の古典文学・能等を題材に新しい感覚で作曲し、様々なジャンルとコラボレーションを行っている。2016年三重県文化奨励賞受賞。Eテレにて「おかあさんといっしょ」「花鳥風月堂」「すごいぞ にっぽん!古典芸能・最新形」、NHKBS「新BS日本のうた」等に出演。海外公演においては、外務省や大使館・国際交流基金等のイベントにて文化交流を担う。2018年日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念イベントに出演しオープニングコンサートを飾る。
■『能魔ヰ三重箏』公式ウェブサイト:https://t-onkyo.co.jp/ticket/noumaisanjuusou
そこで、本舞台の発起人でもある山井氏に、「能」と「デーモン閣下・聖飢魔Ⅱ」について語っていただきました。
本公演は、令和元年12月、愛知・豊田市能楽堂にて初演。長年、ロックバンド聖飢魔IIの信者だった金春流シテ方能楽師・山井氏が、以前より交流のあったデーモン閣下と、能に造詣の深い二十五絃箏奏者の中井氏に声をかけ実現しました。山井氏はこの舞台の成功に「もう死んでもいい!」と大感激。終演後のトークでは、デーモン閣下もこの奇跡のコラボレーションを「すばらしいね!君すごいよ!」と絶賛していました。
なお、Go Toイベント対象の本公演は配信チケットも販売。英語字幕も予定されています。詳しくは東京音協オフィシャルウェブサイトにてご確認を。
「悪魔×能×二十五絃箏『能魔ヰ三重箏(のうまいさんじゅうそう)』」 【日時】 魔暦23(2021)年5月22日(土) 17:15開場/18:00開演 【会場】 東京文化会館小ホール 【料金】 6,800円(税込・全席指定) 【出演】 デーモン閣下(朗読/歌唱/脚本) / 山井綱雄(能舞/謡) / 中井智弥(二十五絃箏) 【チケット】 一般発売 4月24日(土) 11:00 ~ 5月19日(水) 23:59 【配信】 5月22日(土)生配信~ 生配信終了後アーカイヴ配信 5月30日(日) 23:59まで PIA LIVE STREAM / Streaming+ / 楽天チケット配信サービス / VISUALIVE(海外英語字幕配信) <配信チケット発売> 3月22日(月)11:00 ~ 5月30日(日)20:00 <料金>3,500円(税込) 【Go Toイベント対象】⇒2,800円 【備考】 ※未就学児入場不可 ※開場は開演の45分前 ※車椅子席ご希望のお客様は、事前に「お問い合わせ」のEメールフォームより車椅子ご希望の旨を ご連絡ください。公演当日に係員が所定のスペースにご案内いたします。 【問い合わせ】東京音協 http://t-onkyo.co.jp/ 公式ウェブサイト:https://t-onkyo.co.jp/ticket/noumaisanjuusou |
- 「悪魔×能×二十五絃筝『能魔ヰ三重箏(のうまいさんじゅうそう)』」東京公演初開催によせて 山井綱雄(能舞/謡)
◆「悪魔が能に興味を持って下さった!」
私は能の家に生まれましたので、自然と能楽師の道を選びましたが、実は中学生の頃から趣味でロックバンドをやり続けています。その頃から、聖飢魔Ⅱの熱狂的なファン、信者です(笑)。聖飢魔Ⅱやデーモン閣下の集いに長年参加しているうちに、信者の中に能楽師がいるという話が閣下のお耳に入り、その後何度かコラボレーションをさせていただく機会に恵まれました。「私の憧れのロックスター(悪魔)が能に興味を持ってくださった!」と光栄至極極まりない想いでした!!
◆能×悪魔、なぜコラボレーションすることになったのか
某ロックバンドのPVに出演させていただく機会があったんです。そのとき、「意外といける、能とロック」って初めて気づきました(笑)。そこで、自分でも「閣下をお招きする企画ができないか」と考えていたのですが、2019年、豊田市能楽堂さんから「山井さんが敬愛するデーモン閣下と舞台をやってほしい」というお話をいただきました。これはもう、願ったり叶ったりということで、閣下にお声がけをさせていただき、快諾して頂きました。
◆マニアックな選曲に悪魔が驚く
『能魔ヰ三重箏』の座長は私ですが、全体の統括は閣下がやってくださいました。古典にもお詳しい閣下ですから、様々なアイデアを出して下さり、御自ら脚本も書いて下さいました。そして、筝奏者の中井君は、天才を超えた奇才であり、能にインスパイアされた彼のオリジナル曲が随所に散りばめられ、閣下や聖飢魔IIの楽曲のバック演奏から場面情景等々八面六臂の大活躍で、『能悪ヰ三重箏』の為にフル稼働してくれました。
聖飢魔IIの楽曲や閣下オリジナル曲が劇中に使われているというのが『能魔ヰ三重箏』の大きな特徴の1つですが、閣下ご自身の選曲に加え、信者の私からもいくつか「ぜひこの曲を歌ってほしい!」とリクエストさせていただきました。世界観が作品にピッタリだったのですが、ラストのある曲は私からのマニアックな選曲要望だったので、「これは20年以上歌ってないよ!」と閣下にビックリされました(笑)。
◆悪魔が寄り添い新たに読み解く『源氏物語』
上演する『源氏物語』の「葵上(あおいのうえ)」と「野宮(ののみや)」には、どちらにも六条御息所が出てきます。年下の美男子・光源氏に翻弄されながらも、素直になれず、悲恋に終わり、鬼になり果てた女性です。彼女の切ない心情に共感する女性は今でもとても多く、平安から令和になった今、男女の立場は大きく変わりましたが、改めて彼女の人生を振り返ると、考えさせられることが多くあります。
さらに、実は閣下は「これでは終われない!」と、この舞台の最後で六条御息所に新たな解釈を加えたんです。「彼女はなぜこれほど苦しむことになってしまったのか」「彼女はどこへ向かうのか」、アーティストとしての閣下の目線で、とことんまで観客にわかりやすく、胸に刺さるメッセージが加わっています。平安時代の女性さながら、つつましく家に籠ることが求められている昨今ですが、まさに今、多くの方に見ていただきたい上質な舞台になっていると思います。
能「葵上(あおいのうえ)」ストーリー 光源氏の正妻・葵上は、物の怪にとりつかれ病床に伏していた。臣下(ワキツレ)は物の怪の正体を探るべく照日の巫女(ツレ)を呼び出し祈祷させると、女性(前シテ)が現れる。女はかって葵上に「車争い」等で辱めを受けた「六条御息所」の生霊(怨霊)だと明かし、自らの内面の辛い心情を吐露する。光源氏との幸せだった日々を思い出す内に感情が昂り、怒りの炎を燃やす御息所は、葵上を責め苛むと彼女を冥界へ連れ去ろうとする。 臣下は横川の小聖(ワキ)という山伏を招き怨霊退治の祈祷を始める。すると鬼女の姿となった六条御息所の怨霊(後シテ)が現れ更に葵上を迫害しようとする。しかし鬼女は小聖の祈りの前にカ尽きて懺悔し成仏してゆくのだった。 |
能「野宮(ののみや)」ストーリー 晩秋の京都・嵯峨野を訪れた旅僧(ワキ)が昔の野宮の旧跡を拝んでいると、女(前シテ)が現れる。偶然にも今日・九月(長月)七日は、光源氏が野宮にいた六条御息所の元を訪れた日。女は榊の枝を神前に手向け、その時の御息所の胸の内を語り、自分こそ御息所の霊だと告げ姿を消した。その夜、僧の夢の中に牛車に乗った貴婦人が現れる。彼女こそ六条御息所の幽霊(後シテ)。御息所は、賀茂祭の車争いで葵上から負った心の傷を語り、寂しげな野宮の様子を見て感傷に浸り哀しみつつ、昔を思い出して舞を舞う。やがて御息所は再び車に乗り、「火宅の門」を一人去ってゆくのだった。 |
■『能魔ヰ三重箏』公式ウェブサイト:https://t-onkyo.co.jp/ticket/noumaisanjuusou
- 能魔ヰ三重箏とは
デーモン閣下、金春流シテ方能楽師 山井綱雄、二十五絃箏奏者 中井智弥。異なる分野で活躍する三名が生み出す新しい芸能「能魔ヰ三重箏」。能の名曲である「葵上」と「野宮」をもとに、『源氏物語』の中でもその想いの悲しさ、激しさ故に語られることの多い人物、六条御息所にスポットを当て、デーモン閣下による朗読、脚本、歌唱、山井綱雄による舞と謡、中井智弥による二十五絃箏で幽玄の世界を描き出す。
デーモン閣下[朗読/歌唱/脚本]
和の伝統芸との共作&朗読は約35年間のライフワーク。尺八の三橋貴風氏との主催定期公演「邦楽維新Collaboration」は22年目、津軽三味線・上妻宏光、山井綱雄両氏との「能舞音楽劇『義経記』」は9年目、笛方・一噌幸弘氏との『未来の古典』創り活動も7年目に至る。上海万博では「文化交流大使」も執務。広島県がん検診啓発特使、早大相撲部特別参与、厚労省”上手な医療のかかり方”大使、男性ソプラノ・岡本知高氏との異能謳共演「悪魔の森の音楽会」も全国展開中。昨秋は聖飢魔Ⅱ・地球デビュー35周年期間限定再集結『特別給付悪魔』」全国30公演を敢行。公式web site: http://demon-kakka.jp/
山井綱雄[能舞・謡]
重要無形文化財(総合指定)保持者。公益社団法人「能楽協会」本部理事。
5歳で初舞台以来数々の能楽の大曲秘曲を披演。洋楽邦楽芸術家との共作共演多数。2011年 NHK大河ドラマ「江」、2016年 NHK大河ドラマ「真田丸」能主役出演と能監修・指導。2014年 平成26年度文化庁文化交流使に就任。海外での普及に尽力。「日本古来の心」の啓蒙の為、奔走中。
中井智弥[二十五絃箏]
東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。伝統的な箏や地歌三絃の演奏も行いつつ、音域を広げた「二十五絃箏」の演奏をメインに活動。神話・日本の古典文学・能等を題材に新しい感覚で作曲し、様々なジャンルとコラボレーションを行っている。2016年三重県文化奨励賞受賞。Eテレにて「おかあさんといっしょ」「花鳥風月堂」「すごいぞ にっぽん!古典芸能・最新形」、NHKBS「新BS日本のうた」等に出演。海外公演においては、外務省や大使館・国際交流基金等のイベントにて文化交流を担う。2018年日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念イベントに出演しオープニングコンサートを飾る。
■『能魔ヰ三重箏』公式ウェブサイト:https://t-onkyo.co.jp/ticket/noumaisanjuusou
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