オムロン YVO4微細レーザマーカを発売
文字高さ0.2mmの超極小文字の印字品質と毎秒500文字の高速印字を実現した
YVO4微細レーザマーカを発売
YVO4微細レーザマーカを発売

・YVO4微細レーザマーカ MX-V1000シリーズ
形MX-V1000(標準タイプ)
形MX-V1050(ワイドエリアタイプ)
http://www.omron.co.jp/press/2008/04/i0409.html
◇ 開発の背景・新商品の概要
近年、製造業においては、製品不良・故障の原因究明のためのトレーサビリティ確保に向けた取り組みが拡大しています。その一環として、製品や製品を構成する主要部品の表面に、製造年月日、ロット・シリアルNo.など固有の情報を英数字や2次元コードやバーコードで書き込むダイレクトマーキングの導入が拡大しています。
レーザマーカは、高出力レーザのエネルギーによって製品・部品の表面に文字、記号、バーコード、2次元コードなどを印字するものです。非接触で耐久性の高いダイレクトマーキングを実現できること、製品や部品への微細なマーキングができることから、レーザマーカによるマーキング対象部品は電子機器や電子部品の小型化に伴い、増加の一途を辿っています。
当社では、昨年10月より、オムロンレーザーフロント株式会社と資本・業務提携を行い、情報を書き込むレーザマーカとマーキング結果から情報を読み取る2次元コードリーダ、
バーコードリーダを併せて提供することで製造業へのトレーサビリティ導入を支援しています。従来のYAGレーザマーカに加えて、今回は新開発のYVO4レーザ発振器(*1)を搭載し、微細なマーキングが可能となったレーザマーカ形MX-V1000/V1050をラインナップに加えました。高精度の2次元コードリーダと併せて、より微細なマーキングによる高品質のトレーサビリティを提供します。
また、近年、製品のライフサイクルの短縮化や多品種少量生産の拡大により、製品への印字工程で版やスタンプを使った印刷からレーザマーカによる印字への移行が進んでいます。今回発売の形MX-V1000/V1050では微細なレーザビームを用い、印刷の代用や微細な加工にも適用することができます。
当社では、情報を書き込むレーザマーカと情報を読み取る2次元コードリーダ、バーコードリーダの品揃えを今後も充実させることにより、製造業における“ものと情報の一体化”によるトレーサビリティの実現をサポートします。
◇ 主な特長
1.印字品質を高める「微細印字」
新開発YVO4レーザ発振器が出力する高ピーク出力のシングルモードレーザビームにより、
0.2mmの文字高さの超極小文字の印字を実現。微細化が進む電子部品や各種金属部品・樹脂 部品へ高品質で印字できます。
2.生産性を高める「高速印字」
新開発YVO4レーザ発振器は従来のYAGレーザ発振器よりも繰り返し周波数が高いので
従来のレーザマーカと比較して2倍以上の速度の毎秒500文字の高速印字が可能です。
3.設備の省スペース化に貢献する「小型マーカヘッド」
レーザ発振器、光学系の小型化により、マーカヘッドの設置面積は従来のレーザマーカと
比較して63%と大幅に小型化しました。
◇ 種類/価格
<形式> <仕様> <価格>
形MX-V1000 標準タイプ オープン価格
形MX-V1050 ワイドエリアタイプ オープン価格
◇ 販売目標
3年間で、1,500台(シリーズ合計)
◇ 生産工場
オムロンレーザーフロント株式会社(神奈川県相模原市)
(*1)YVO4レーザ発振器
発振媒体にNd:YVO4(イットリウム・バナデート)を用いたレーザ発振器。
従来のNd:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)を用いたYAGレーザ発振器と比較して、高出力でもシングルモードの高品質のレーザビームを得ることができ、ビームを細く絞る ことができます。また、高ピーク・短パルスの繰り返し周波数のレーザを得ることができ、繰り返しの周波数を高くできる、という特徴があり、より小さな文字の印字や微細な加工などの用途に適しています。
◇ 詳細お問い合わせ先
http://www.omron.co.jp/press/2008/04/i0409.html
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