ウィリアム・フォーサイス作品を活用したオンデマンドダンス教材作成を開始
BongoBongo, 9 phases
~コンテンポラリー・ダンスの教材としての役割~
http://www.facebook.com/bongobongopj
日本女子体育大学 ダンス・プロデュース研究部(部長:松澤慶信)は、東京ドイツ文化センター、デジタルハリウッド株式会社、株式会社シアター・テレビジョンと協力を行い、コンテンポラリー・ダンスの世界的な振付家であるウィリアム・フォーサイス氏の作品『Bongo Bongo』を活用したインターネット向けインタラクティブ・オンデマンドダンス教材(ホームページにて無償公開)BongoBongo, 9 phases の作成を開始致しました。
◇
◆《インタラクティブ・オンデマンド教材として》
オンデマンド・ダンス教材としてインタラクティブに画面の切り替えが実現できるようなインタフェースを用意し、同時に流れる9本の映像を自分が好きなカメラポジションで遅延無く鑑賞できるように作成。ダンス全体の流れを見る映像と、ピックアップした数名のダンサーの映像を見ることができ、コンテンツを見ることでダンスの振りを簡単に覚えられるような工夫を施します。この動画再生機能を含めインタラクティブなインタフェースの開発はデジタルハリウッド株式会社の協力により実現が可能となりました。
◆《ダンス映像題材:Bongo Bongoとは》
『Bongo Bongo Nageela』 (通称Bongo Bongo)はウィリアム・フォーサイスの『Impressing the Czar』(1988年初演)の中のパート4にあたる作品で、長さはおよそ7分です。
『Impressing the Czar』 は、ウィリアム・フォーサイス氏が1984年にフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任して、どんどん作品を量産していた頃の大作で、全体は5つのパートからなります。その内のパート4にあたるのがこのBongo Bongoです(ちなみにかの『In the Middle, Somewhat Elevated』はこの作品のパート2にあたります)。男性ダンサーも女子学生の学校制服を着込んで踊りまくる痛快な作品となっています。
◆《企画主旨》
1994年、ウィリアム・フォーサイス氏のフランクフルト・バレエ団芸術監督就任10周年を祝うために、カールスルーエにあるメディア・テクノロジー・センター(ZKM)と共同制作して作られた『Improvisations Technologies』は「動きの辞書」とも言うべき教材で、当時最新のメディア・テクノロジーを駆使して、しかもインタラクティ
ブに独習することができるように、彼の特異なダンス・ボキャブラリーを採集・編集して作られたものでした。
その後オハイオ州立大学とフォーサイス氏が共に作りあげたのが『Synchronous Objects』で、これは彼の代表的な作品『One flat thing reproduced』(俗称「テーブル・ダンス」)を分析してデータ化し図像化した、いわば身体的な思考が自由にイラストレーション化される実例が満載されているコンテンツとなっています。
http://synchronousobjects.osu.edu/
そこで今回、私たちが作成するインタラクティブ・オンデマンド教材は、彼の作品を実際に踊ってみようというメイキングを主旨とします。上記のように辞書があり、作品分析があるのですから、そろそろ大胆にも彼の作品を踊ってしまおうという意図のもとに、この企画が生まれました。
わたしたちダンス・プロデュース研究部は、すでにこの演題となるBongo Bongoの映像を見て、自分たちで振り写しを行い、実際にまねて踊ったりもしていましたが、2011年、東京ドイツ文化センター、慶應義塾大学アートセンターとの共催による「身体のイラストレーション」というワークショップ&シンポジウムが行われた際に、「ではこのメイキングをHPに載せて誰でもがアクセスできるようにしよう」という提案がなされこのように実現に至ったのです。
この教材が、新学習指導要領でのもとでの中学のダンスの教材として授業でも利用されることを願っています。あのフォーサイスの作品をみんなで自由に楽しく踊って下さい。
◆《映像撮影》
コンテンツ上に流れる映像は、フォーサイス氏も日本公演で使用した会場である「彩の国さいたま劇場」で収録を行い、撮影には株式会社シアター・テレビジョンのクルーが担当致します。
舞台撮影に関しては群を抜いている技術力を持ち、今回の撮影でもより魅力的な映像を引き出すため、このプロジェクトに関わって頂く事と致しました。
■日本女子体育大学 ダンス・プロデュース研究部 【 http://www.danprs.com 】
2003年日本女子体育大学舞踊学専攻の学生有志によって発足されたダンス・プロデュース研究部は、コンテンポラリー・ダンスの次世代を担う覚悟と心意気を持って、新たなダンシングの動きと動向を模索し、振付はもとより、自ら企画制作して公演を定期的に打つことを目的として活動しています。また国内外の講師によるワークショップ、照明・音響などの舞台技術や制作のノウハウの習得、他大学との連携、地域交流のモデルとなるコミュニティ・ダンスにも取り組み、ダンスの可能性を拡げようと広く深くダンス的な営為を追求する団体です。
■東京ドイツ文化センター 【 http://www.goethe.de/tokyo 】
ゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)は、ドイツ連邦共和国の外務省の外郭団体にして文化機関で、世界各地で文化活動を行っています。私たちは、海外でのドイツ語の普及を促進し、世界の国々とドイツとの文化交流を実践し、また文化、社会、政治についての情報を通じて、ドイツの全体像を紹介しています。
■デジタルハリウッド株式会社 【 http://www.dhw.co.jp 】
1994年10月、数多くの企業/団体の協力を得ながら日本初の「産学協同型実践的クリエイター養成スクール」として設立。2004年には株式会社として初の文部科学省認可の専門職大学院を、翌05年には四年制大学を東京・秋葉原に開学。以来、現在に至るまで日本のデジタルコンテンツ産業の発展を目標に掲げ、教育活動を推進しています。設立以来すでに5万人もの卒業生を輩出し、そのネットワークは業界の隅々にまで浸透。産業界で活躍する卒業生も、デジタルハリウッドとの新たなシナジーを生んでいます。
■株式会社シアター・テレビジョン 【 http://www.theatertv.co.jp 】
シアター・テレビジョンは、1996年多チャンネル時代の幕開けと共に誕生しました。16年にわたり、パリ・オペラ座、英国ロイヤル・バレエ団、ミラノ・スカラ座など世界トップクラスのバレエ、オペラ、ミュージカル、演劇などを放映してきました。2009年からは放映ジャンルを拡充し、文化、歴史、政治、シンポジウム、オリジナルドキュメンタリーと多岐に渡る番組編成で24時間全国にお届けしています。
<松澤慶信 ( 日本女子体育大学舞踊学専攻教授 )>
舞踊美学、舞踊史学。ダンスへの突き抜けるような快感に満たされて早30有余年。監修著『ウィリアム・フォーサイスのインプロヴィゼーション・テクノロジーズ』(2000)、共訳著『ダンスは国家と踊る』(2010) 共に慶應義塾大学出版会、監修著『現代的なリズムのダンス指導』フラックス・パブリッシング(2010)、監修著『ドイツ・ダンスの100年』(1996) 監修著『フランス・ダンスの100年』(1998) 監修著『英国ダンスの100年』(2000)
http://www.jwcpe.ac.jp/education/s_science/dance/
<ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe 1949年12月30日 - )>
フォーサイス氏は、アメリカ合衆国出身ですがドイツを中心に活動する最も先鋭的なバレエ振付家です。モダン・バレエをdeconstructive(解体し構築)することで現在のコンテンポラリー・ダンスを作り上げた新しいダンスの牽引者の一人です。彼はダンスという身体言語を先鋭的に解釈し直して、ダンス作品の可能性を21世紀につなげています。彼の活動には今も目が離せません。
http://www.theforsythecompany.com/
<報道関係お問い合わせ窓口>
BongoBongo, 9 phases Project 統括プロデューサー 鈴木美雪
メール press@danprs.com
(※出来る限りメールでのお問い合わせでお願い致します。)
電 話 050-3639-5289(050plus)
~コンテンポラリー・ダンスの教材としての役割~
http://www.facebook.com/bongobongopj
日本女子体育大学 ダンス・プロデュース研究部(部長:松澤慶信)は、東京ドイツ文化センター、デジタルハリウッド株式会社、株式会社シアター・テレビジョンと協力を行い、コンテンポラリー・ダンスの世界的な振付家であるウィリアム・フォーサイス氏の作品『Bongo Bongo』を活用したインターネット向けインタラクティブ・オンデマンドダンス教材(ホームページにて無償公開)BongoBongo, 9 phases の作成を開始致しました。
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◆《インタラクティブ・オンデマンド教材として》
オンデマンド・ダンス教材としてインタラクティブに画面の切り替えが実現できるようなインタフェースを用意し、同時に流れる9本の映像を自分が好きなカメラポジションで遅延無く鑑賞できるように作成。ダンス全体の流れを見る映像と、ピックアップした数名のダンサーの映像を見ることができ、コンテンツを見ることでダンスの振りを簡単に覚えられるような工夫を施します。この動画再生機能を含めインタラクティブなインタフェースの開発はデジタルハリウッド株式会社の協力により実現が可能となりました。
◆《ダンス映像題材:Bongo Bongoとは》
『Bongo Bongo Nageela』 (通称Bongo Bongo)はウィリアム・フォーサイスの『Impressing the Czar』(1988年初演)の中のパート4にあたる作品で、長さはおよそ7分です。
『Impressing the Czar』 は、ウィリアム・フォーサイス氏が1984年にフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任して、どんどん作品を量産していた頃の大作で、全体は5つのパートからなります。その内のパート4にあたるのがこのBongo Bongoです(ちなみにかの『In the Middle, Somewhat Elevated』はこの作品のパート2にあたります)。男性ダンサーも女子学生の学校制服を着込んで踊りまくる痛快な作品となっています。
◆《企画主旨》
1994年、ウィリアム・フォーサイス氏のフランクフルト・バレエ団芸術監督就任10周年を祝うために、カールスルーエにあるメディア・テクノロジー・センター(ZKM)と共同制作して作られた『Improvisations Technologies』は「動きの辞書」とも言うべき教材で、当時最新のメディア・テクノロジーを駆使して、しかもインタラクティ
ブに独習することができるように、彼の特異なダンス・ボキャブラリーを採集・編集して作られたものでした。
その後オハイオ州立大学とフォーサイス氏が共に作りあげたのが『Synchronous Objects』で、これは彼の代表的な作品『One flat thing reproduced』(俗称「テーブル・ダンス」)を分析してデータ化し図像化した、いわば身体的な思考が自由にイラストレーション化される実例が満載されているコンテンツとなっています。
http://synchronousobjects.osu.edu/
そこで今回、私たちが作成するインタラクティブ・オンデマンド教材は、彼の作品を実際に踊ってみようというメイキングを主旨とします。上記のように辞書があり、作品分析があるのですから、そろそろ大胆にも彼の作品を踊ってしまおうという意図のもとに、この企画が生まれました。
わたしたちダンス・プロデュース研究部は、すでにこの演題となるBongo Bongoの映像を見て、自分たちで振り写しを行い、実際にまねて踊ったりもしていましたが、2011年、東京ドイツ文化センター、慶應義塾大学アートセンターとの共催による「身体のイラストレーション」というワークショップ&シンポジウムが行われた際に、「ではこのメイキングをHPに載せて誰でもがアクセスできるようにしよう」という提案がなされこのように実現に至ったのです。
この教材が、新学習指導要領でのもとでの中学のダンスの教材として授業でも利用されることを願っています。あのフォーサイスの作品をみんなで自由に楽しく踊って下さい。
◆《映像撮影》
コンテンツ上に流れる映像は、フォーサイス氏も日本公演で使用した会場である「彩の国さいたま劇場」で収録を行い、撮影には株式会社シアター・テレビジョンのクルーが担当致します。
舞台撮影に関しては群を抜いている技術力を持ち、今回の撮影でもより魅力的な映像を引き出すため、このプロジェクトに関わって頂く事と致しました。
■日本女子体育大学 ダンス・プロデュース研究部 【 http://www.danprs.com 】
2003年日本女子体育大学舞踊学専攻の学生有志によって発足されたダンス・プロデュース研究部は、コンテンポラリー・ダンスの次世代を担う覚悟と心意気を持って、新たなダンシングの動きと動向を模索し、振付はもとより、自ら企画制作して公演を定期的に打つことを目的として活動しています。また国内外の講師によるワークショップ、照明・音響などの舞台技術や制作のノウハウの習得、他大学との連携、地域交流のモデルとなるコミュニティ・ダンスにも取り組み、ダンスの可能性を拡げようと広く深くダンス的な営為を追求する団体です。
■東京ドイツ文化センター 【 http://www.goethe.de/tokyo 】
ゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)は、ドイツ連邦共和国の外務省の外郭団体にして文化機関で、世界各地で文化活動を行っています。私たちは、海外でのドイツ語の普及を促進し、世界の国々とドイツとの文化交流を実践し、また文化、社会、政治についての情報を通じて、ドイツの全体像を紹介しています。
■デジタルハリウッド株式会社 【 http://www.dhw.co.jp 】
1994年10月、数多くの企業/団体の協力を得ながら日本初の「産学協同型実践的クリエイター養成スクール」として設立。2004年には株式会社として初の文部科学省認可の専門職大学院を、翌05年には四年制大学を東京・秋葉原に開学。以来、現在に至るまで日本のデジタルコンテンツ産業の発展を目標に掲げ、教育活動を推進しています。設立以来すでに5万人もの卒業生を輩出し、そのネットワークは業界の隅々にまで浸透。産業界で活躍する卒業生も、デジタルハリウッドとの新たなシナジーを生んでいます。
■株式会社シアター・テレビジョン 【 http://www.theatertv.co.jp 】
シアター・テレビジョンは、1996年多チャンネル時代の幕開けと共に誕生しました。16年にわたり、パリ・オペラ座、英国ロイヤル・バレエ団、ミラノ・スカラ座など世界トップクラスのバレエ、オペラ、ミュージカル、演劇などを放映してきました。2009年からは放映ジャンルを拡充し、文化、歴史、政治、シンポジウム、オリジナルドキュメンタリーと多岐に渡る番組編成で24時間全国にお届けしています。
<松澤慶信 ( 日本女子体育大学舞踊学専攻教授 )>
舞踊美学、舞踊史学。ダンスへの突き抜けるような快感に満たされて早30有余年。監修著『ウィリアム・フォーサイスのインプロヴィゼーション・テクノロジーズ』(2000)、共訳著『ダンスは国家と踊る』(2010) 共に慶應義塾大学出版会、監修著『現代的なリズムのダンス指導』フラックス・パブリッシング(2010)、監修著『ドイツ・ダンスの100年』(1996) 監修著『フランス・ダンスの100年』(1998) 監修著『英国ダンスの100年』(2000)
http://www.jwcpe.ac.jp/education/s_science/dance/
<ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe 1949年12月30日 - )>
フォーサイス氏は、アメリカ合衆国出身ですがドイツを中心に活動する最も先鋭的なバレエ振付家です。モダン・バレエをdeconstructive(解体し構築)することで現在のコンテンポラリー・ダンスを作り上げた新しいダンスの牽引者の一人です。彼はダンスという身体言語を先鋭的に解釈し直して、ダンス作品の可能性を21世紀につなげています。彼の活動には今も目が離せません。
http://www.theforsythecompany.com/
<報道関係お問い合わせ窓口>
BongoBongo, 9 phases Project 統括プロデューサー 鈴木美雪
メール press@danprs.com
(※出来る限りメールでのお問い合わせでお願い致します。)
電 話 050-3639-5289(050plus)
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