スターチャンネル調べ、映画鑑賞スタイルの変化と高まる吹替え需要の実情とは
映画館で月2回以上観る人は2%、自宅での映画鑑賞8割以上が“吹替え版”で観ていると回答
<吹替え重要の高まり>
【1】洋画を観るとき “吹替え派”は約6割“見分ける派”は約4割、吹替え鑑賞が主流の時代に。
洋画を観る際に、吹替えで観るか、それとも字幕と吹替えを見分けるかを質問したところ、約6割が「主に吹替え」、約4割が「時と場合による」と回答。大多数が、洋画作品を“吹替え”で観ているという実態が判明、吹替え映画の需要の高まりを示す結果となりました。
【2】自宅での視聴は、8割以上が“吹替え派”、映画館での鑑賞でも“字幕派”と“吹替え派” が同等の結果に。
「映画館」と「自宅」のそれぞれで映画を観る際、字幕と吹替えを選べるとしたら、主にどちらで観たいかを質問したところ、自宅での場合は、85.7%もの大多数が「吹替えで観る」と回答し、自宅での映画鑑賞における、吹替え需要の高まりを示す結果とになりました。一方で、映画館の場合、51.1%が「字幕で観る」、48.9%が「吹替えで観る」と回答し、ほぼ同等の割合ということが分りました。
【3】吹替え映画人気の理由は「ストーリーを理解しやすく、楽しめる」、字幕映画は「字幕に集中し内容把握が浅くなる」ためと感じる人が約8割。
字幕・吹替えに対するそれぞれの印象を質問したところ、「吹替え映画のよいところ」に対し複数回答で約7割が「ストーリーを理解しやすい」、約6割が「ストーリーを楽しめる」と回答するなど、映画を観る人にとって“ストーリーの理解度促進” は、高い重要性を持つことが分かりました。また、字幕映画については複数回答で8割以上もの人が「字幕に追いつくことに集中して内容把握が浅くなる」と回答し、次いで「文字数が限られている字幕だと、内容が伝わらない(複数回答で35.1%)と答えるなど、字幕映画に対して大多数が内容把握や理解度の低下を認識していることが判明し、現在の吹替え人気を裏付ける結果となりました。
【4】吹替え重要拡大の裏には“ながら観”需要アリ女性の30代以上は「家事をしながら観るため」に吹替え映画を選択。
「映画を吹替えで観たい理由」に対して、複数回答で60.8%が「映像を楽しむため」、 44.7%が「字幕が見づらいから」と回答しました。一方で30代~60代女性のみで全体と比較したところ、「家事をしながら観るため」と回答した方が4割以上と顕著に違いが表れていました。料理や洗濯などにより、なかなか自宅で映画を観るためだけの時間がない30代以上の主婦世代で、家事と両立し“ながら観“ができる、吹替え映画の需要の高さが表れた結果となりました。
<映画の鑑賞スタイル>
【1】自宅でのテレビ以外での映画視聴はわずか6%、「スマホの台頭」「VODサービス拡大」と相反する映画視聴スタイルの実情。
自宅での映画視聴環境を調査したところ、スマートフォンやタブレットなどのテレビモニター以外で視聴している割合がわずか4%と非常に少ない結果が判明し、テレビモニターで視聴する割合は96%という結果が分りました。WEBサービスの充実やスマートフォン保持率の増加、各社の参入で急成長するビデオオンデマンドサービス等のインターネット動画サービスの市場拡大と相反する日本人の実態が明らかとなりました。
【2】映画を自宅で月1回以上観る人は7割以上、映画館で月2回以上観る人は2%、映画鑑賞スタイルが“映画館”から“おウチ派”が主流傾向に。
「映画館」と「自宅」のそれぞれの場所で普段、どのくらいの頻度で映画を観るかを質問したところ、「映画館」で月に2回以上映画を観る方は全体の2%とごくわずかな結果となり、一方、自宅での鑑賞頻度に関しては7割以上の方が、月に1回以上映画を観ているという実態が明らかになりました。映画をよく観る人でも、映画館よりも自宅と回答する方が多いことから、映画鑑賞の習慣は変わらないものの “映画館”から“自宅のテレビ”へと映画の鑑賞スタイルの変化が如実に表れる結果となりました。
<その他>
【1】5割以上が、映画の吹替えはタレントよりもプロ声優を希望
吹替え版の映画に出演してほしいタレントについて質問したところ、数多くのタレント名が挙がる中、「タレント起用よりもプロ声優」という声が全体の5割以上を占める563票となり、話題性や知名度で起用される吹替えキャストよりも、登場人物に馴染みやすくストーリーに集中できるプロ声優等に演じてほしいという、日本人の本音を表す結果となりました。
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