チリ、高付加価値食品で日本への輸出拡大を図る
9月4日、業界イベントを実施、チリワイン・食品の質と優位性をPR
9月4日には、これらの商品を含むマーケティング活動の一環として、チリ貿易振興局(日本オフィス:東京都港区、ディレクター:ヘルマン・ベック、以下:プロチレ)は、チリ大使館、チリ豚肉生産者協会(チリポーク)とともに、業界向けのイベントをヒルトン東京において開催し、約200名の業界関係者が来場しました。
イベントでは、輸入業者24社他が出展し、来場者にチリワイン・豚肉・オリーブオイルの試飲・試食の機会を提供するとともにバイヤー側との意見交換を行いました。さらに専門家を講師に招いてチリ産豚肉およびワインのセミナーをおこない、現地からの最新情報を紹介するとともに、チリ食品の質の高さと優位性をPRしました。近年、チリワイン・豚肉・オリーブオイルの日本への輸出は大幅に伸びています。これは、チリに質の高い安全な食品を生産できる環境が整っているだけではなく、日本とチリの経済連携協定(EPA)により、質の高い製品がお手頃な価格で入手できることが寄与しています。エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した最新の『2012年世界食糧安全保障指数』によると、チリで生産される食糧の質は非常に高い評価を得ており、中南米地域では最高とされています。
チリが安全で良質の食品を供給する信頼できるサプライヤ―となっている背景には、まず、地理的に隔離された国であり、害虫や病気の発生率が低く、衛生条件の観点から見ると孤島のような状況に置かれていることが挙げられます。また、地中海性気候であるため、最適な原料の入手と生産が可能で、北半球と季節が逆転した生産、栽培・収穫時期をずらした生産においても有利といえます。 また、競争優位性には、起業を促進する経済的・政治的安定性、近代的なインフラ設備と輸出の物流システム、様々な製品の生産と加工におけるテクノロジーの活用、厳しい国際基準と国際認証規格の遵守、広範囲の貿易協定網があります。
2012年のチリの食品輸出総額は、137億1,600万米ドルで、主な輸出先国は、米国(31億米ドル)、日本(17億米ドル)、中国(7億5,800万米ドル)でした。チリワインの日本への輸出額は89,190,144ドル(2011年)から113,054,984ドル(2012年)へと1年間で26.76%の伸びを示しました。また、豚肉は126,793,325米ドル(2008年)から186,778,247米ドル(2012年)へと4年間で47%増加、オリーブオイルは48,458米ドル(2008年)から871,682米ドル(2012年)へと1,699%の大幅な増加を示しました。
プロチレ日本事務所のディレクターであるヘルマン・ベックは次のとおり述べています。「チリは、競合国より質の高い食品を生産できる競争優位性と比較優位性があります。チリが開発している、より高い付加価値のある高級食品は、食の安全性と質に強い関心を持つ日本の消費者に受け入れてもらえると信じています。」
チリ貿易振興局(プロチレ)について
プロチレは、チリの商品とサービスの輸出を促進するチリ外務省所轄の機関です。また、外国投資の振興および観光の促進に貢献しています。全世界に50以上の事務所とチリ国内には15の事務所を設置し、海外における企業活動を促進するために必要な高水準な情報や様々なツールを提供し、サポートが可能な専門スタッフで体制を整えています。このように、プロチレも国際市場におけるチリの評価に貢献しています。
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