【QDビジョン社】欧州委員会がカドミウムベース量子ドットの環境有益性を認定
QDビジョン社の量子ドットが発色性能とエネルギー効率にすぐれることを実証
ディスプレイ製品向け量子ドット・ソリューションをリードする QD ビジョン社(QD Vision, Inc., 本社:米国マサチューセッツ州)は2015年1月26日(米国時間)、欧州委員会が同社へ「電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する EU 指令(RoHS 2)」についての適用除外を認めたことを発表しました。この決定は、QD ビジョン社の「COLOR IQ」量子ドット技術が環境にとって有益であることを改めて示すものです。
公式の欧州委員会委任指令では、「量子ドットを使った色変換 LED は、エネルギー効率と発色性能について相当な利点がある。量子ドットはすでにディスプレイに用いられており、今後は照明の用途にも導入されるだろう。ディスプレイにおける量子ドットの使用は、省エネ特性において環境全体に良い影響がある」と述べられています。
欧州委員会はさらに「ディスプレイ/照明用途に使うための、波長変換用カドミウムベース半導体ナノクリスタル量子ドット中のカドミウム使用は、2018 年 6 月 30 日まで禁止の適用除外とすべきである」とも述べています。
タッチ・ディスプレイ・リサーチ社(Touch Display Research Inc.)の CEO 兼主席アナリストであるジェニファー・コールグローブ博士(Dr. Jennifer Colegrove)は、「今回の EU の決定は、QD ビジョン社が市場における地位を強化する道を開くものです。この市場は 2025 年までに 106 億ドル以上の規模に成長すると当社では推定しています。量子ドット技術は LCD における近年で最大級のブレークスルーです」と述べています。タッチ・ディスプレイ・リサーチ社では最近、『量子ドット・ディスプレイ/照明技術と市場予測レポート』の第 2 版を公表しました。このレポートは www.touchdisplayresearch.com で入手することができます。
QD ビジョン社の共同設立者で最高技術責任者(CTO)のセス・コー=サリバン(Seth Coe-Sullivan)は「今回の RoHS 適用除外の決定は、当社が何年にもわたって、科学的にも、市場においても証明してきた点を改めて示しました。QD ビジョン社の『COLOR IQ』技術は、環境面でも製造面でも安全であり、さらにテレビやディスプレイを楽しむ消費者にも安全だということです。カドミウムベースの量子ドットは、あらゆる広色域(ワイドカラー)技術の中で、エネルギー効率、色品質、信頼性について最高の仕様を実現するものです」と述べています。
QD ビジョン社はまた、環境負荷の少ない製造プロセスについて米国連邦環境保護局(EPA)から 2014 年大統領グリーン化学チャレンジ賞(Presidential Green Chemistry Challenge Award)を受賞しています。この賞はグリーン製造分野における米国内最高の栄誉とされています。同社は省エネ型商用ディスプレイ/照明製品のための量子ドット技術について、その「グリーン化学」製造方式で評価の高い企業です。
QD ビジョン社とは:
QD ビジョン社(QD Vision, Inc.)は QLED (量子ドット発光ダイオード)ディスプレイに使われる量子ドット・ディスプレイ技術のリーダー企業です。量子ドット技術は、OLED(有機LED)ディスプレイに続くすぐれた次世代技術であり、これまでにない色表現をきわめて競争力の高い LCD コスト構造で実現します。QD ビジョン社のCOLOR IQ™量子ドット技術は、全色域を実現できる独自の光学コンポーネント・ソリューションをディスプレイ業界に提供しています。2004 年に設立された同社は、複数の一流ベンチャー・キャピタル企業から 7500 万ドル以上の資金を調達し、米国マサチューセッツ州レキシントンに本社を置いています。
*「COLOR IQ」「QLED」「QD VISION」は QD ビジョン社の商標です。「COLOR IQ」「QD VISION」はいくつかの国での登録商標です。
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