アフリカで蚊帳配布 第6弾開始
マラリアを紹介するオリジナルデザインパッケージ
一般財団法人mudef(事務局:東京都渋谷区、代表理事:谷川寛人、以下mudef)は、マラリア予防のために、住友化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:十倉 雅和、以下住友化学)が製造、世界中で高い評価を得ている防虫蚊帳「オリセット®ネット」2000張をアフリカ南部のマラウイ共和国(以下マラウイ)で配布します。
この配布は、mudefが推進するマラリア予防活動・普及啓発を目的とする「Love is Free Campaign(ラヴ・イズ・フリー・キャンペーン)」の一環として実施されるもので、今回で6回目となります。配布はマッチング寄付の形式で行なわれ、mudefが購入する1000張分の「オリセット®ネット」に対し、同数分を住友化学が提供します。蚊帳は、現地NGO「Consol Homes Orphan Care」を通じてマラウイの子どもたちに配布されます。
第6回目となる蚊帳の配布は、株式会社たき工房(本社:東京都中央区、代表取締役社長 宮本力、以下たき工房)の協力を得て、文字が読めない子どもたちでもマラリアについて理解し、蚊帳の正しい使用方法を理解できるよう、パッケージにイラストを使ってわかりやすく説明しました。子どもの死亡原因の第1位を占めるマラリアで命を落とす子どもが1人でも少なくなることを願ってデザインされました。
[関連リンク]Love is Free Campaign:http://loveisfree.mudef.net/
配布事業について
- この度mudefと住友化学は、以下の方法で蚊帳を配布します。
- 配布時期::2015年7月~夏(複数回に分けて配布)
- 配布張数:2000張(mudef、住友化学がそれぞれ1000張ずつ提供)
- 蚊帳のタイプ:円錐形。
- 配布方法:現地NGO「Consol Homes Orphan Care」の協力で実施。同団体の支援対象者であるエイズ孤児、経済的に困窮した家族を対象に配布される。
Love is Free Campaignの概要
「Love is Free Campaign」は、アーティストのMISIAが推進する、マラウイのエイズ孤児のための施設、「コンソル・ホームズ・オルファン・ケア (Consol Homes Orphan Care)」で出会った子どもたちに、マラリア予防のための蚊帳や教材を配布するプロジェクトです。
2008年11月にMISIAがマラウイを訪問。同国首都リロングウェ近郊にあるエイズ孤児センター「コンソル・ホームズ・オルファン・ケア」を訪問した際、マラリアで多くの子どもたちが命を落としていることや、学校に通うことも困難になっている状況が紹介されました。
創始者であるチャポンバ園長は、「Love is Free。愛はそこにあるの。与えるものでも、あげるものでもないわ。私たちは悲しむ子どもたちを抱きしめることができる。そんな思いから活動をしているの」と私たちに話してくれました。「マラウイで出会ったエリナやチャポンバ先生のために何かできないか」、その想いから「Love is Free Campaign」の企画が始まりました。
- 「Love is Free Campaign」ではマラリア予防と普及啓発を目的に2009年7月より開始。国内での募金活動や協賛によって得た収益を元に現地で蚊帳を購入、「コンソルホームズ・オルファン・ケア」に通う子どもたちに配布します。2010年2月に第1回配布事業を実施。500張を子どもたちに直接手渡ししました。これまでに2011年、2012年、2014年に各2000張を住友化学のマッチング寄付を実施。配布数は累計6500張になります。
- 配布された人からは、「なかなか手に入らなかったので、大変助かった」「安心して眠れる」など喜びの声が届きました。第2回目以降の配布では、第1回の配布の際の意見を踏まえ、円錐形(天井より吊るすのが1か所だけで済みます)の蚊帳を配布します。
- 今回配布される蚊帳のパッケージは、初の試みとしてオリジナルデザインを採用。文字が読めない子どもたちにもわかりやすくマラリアの予防方法や蚊帳の適切な使用方法を理解できるデザインを取りました。
- 「Love is Free Campaign」の目標は、「コンソルホームズ・オルファン・ケア」で必要とされる蚊帳9000張分を届けること。今回の配布で、目標達成まで500張となりました。「Love is Free Campaign」は引き続き必要な数の蚊帳の配布を進めます。
「オリセット®ネット」について
「オリセット®ネット」は、住友化学が独自技術により開発した長期残効型防虫蚊帳で、WHO(世界保健機関)からも使用を推奨されています。同商品は、有効成分であるペルメトリンを「オリセット®ネット」の繊維内に練り込み、徐々に表面に染み出させることで、洗濯をしても効果が持続します。また、ポリエチレン製のため丈夫で破れにくく、熱帯の地域でも通気性が確保されるよう、蚊帳の穴の形状を工夫しています。
マラリアについて
- マラリアはハマダラ蚊を媒介して感染する、熱帯および亜熱帯地域固有の風土病で、主に中南米の亜熱帯、熱帯地域、サハラ砂漠以南のアフリカ、インド亜大陸ならびに東南アジアで発生しています。2013年には97の国と地域でマラリアの感染がみられました。WHOの「World Malaria Report 2014」によれば、2013年のマラリア患者数は、約1億9800万人で、推定584,000人が亡くなりました。
- 被害者の多くは、幼い子どもと妊婦です。1分に1人、アフリカの子どもが、マラリアが原因で命を落としています。重度のマラリアから回復した子どもの中には、学習障害や脳損傷が残ることがあり、妊婦やおなかの中の子どもも感染の影響を受けやすくなっています。流行国では流産の60%近くの原因がマラリアで、大きな問題となっています。
- また国家経済に対する影響も大きく、世界銀行の試算によると、マラリアはGDPベースで年間120億ドルの損失をもたらしています。これは、サハラ砂漠以南のアフリカ全GDPの4%に当たり、GDP成長を1年当たり1%抑制していることになります。また、マラリアに成人男性が感染することで、貧困に陥り、結果として子どもたちが幼くして働き、教育を受けられないなど、単に健康だけではなく、途上国の教育の問題など、さまざまな問題を引き起こしています。
株式会社たき工房 について
株式会社たき工房は、『人の「思い」をカタチにする。』という理念のもと、創業から50年以上、デザインを主軸とした制作プロダクションとして、多くの仕事を手掛けています。
mudefの「音楽とART」を通じて、地球規模の課題を解決していくという主旨に賛同し、社会貢献活動の一環として社内プロジェクト「TAKI SMILE DESIGN LABO」を設立。「世界の子どもたちの笑顔をつくる」をテーマに活動を推進しています。
昨年3月には、Love is Free Campaignに同行し、アフリカの子どもたちに、表現する楽しさ、作ることの喜びを知ってもらうためのイベント「第1回クレヨンプロジェクト」を実施してきました。
今回、オリジナルの蚊帳パッケージを制作するにあたり、実際にLove is Free Campaignに同行し、蚊帳の配布にも参加したスタッフがデザインを担当しました。
文字の読めない子どもたちにも、マラリアの怖さを知ってもらい、正しく使ってもらう。
現地での様子を目の当たりにしたからこそ、子どもたちにとって何がベストなのか?という思いを込めてデザインしました。
言葉が通じなくても「思い」は伝わる。今後も「TAKI SMILE DESIGN LABO」の活動を通じて、アフリカの子どもたちへの継続的な支援はもちろん、世界の子どもたちを笑顔にしていくための活動を積極的におこなっていきます。
株式会社たき工房 http://taki.co.jp/
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一般財団法人mudefについて
mudef(みゅーでふ)は、「音楽とアートが世界をデザインする」とのコンセプトのもとに、2010年に生まれた一般財団法人です。アートと音楽を通じて、マラリアをはじめ世界的な課題解決のために普及啓発活動を行っています。
プレスリリース(PDF)はこちら→http://prtimes.jp/a/?f=d14182-20150615-3063.pdf
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