「恐竜が絶滅したのはダークマターのため」? 気鋭の物理学者が驚きの新説
『ダークマターと恐竜絶滅――新理論で宇宙の謎に迫る』(NHK出版刊)3月24日発売。
宇宙の多くを占めているにもかかわらず、正体が全く分からない“ダークマター”。「このダークマターが原因で地球の恐竜が滅んだ」と、世界的な理論物理学者リサ・ランドールが主張。つまりそれ、どういうこと?
◆宇宙最大の謎・ダークマター
宇宙の中で、私たちの地球のように目に見えるものはわずか5%、69%は正体不明のエネルギーであるダークエネルギー、26%はダークマターと呼ばれる未知の物質で構成されているといわれています。
この「ダークマター」は、宇宙に存在することは確かなのですが、見たり、触ったり、捕まえたりすることができない正体不明の物体。世界中の科学者たちがその発見と解明にしのぎを削っています。
著者ランドールは「新種のダークマターが存在し、これが寄り集まると大きな重力が発生、そこに太陽系が近づくと外側の彗星が弾き出され、地球に飛んでくることがある」とさまざまなデータを駆使して論証してゆきます。
◆年代データは語る
この新種のダークマターの場は、3000~3500万年の周期で天の川銀河の円盤の中に収まることがわかっています。この周期にぴったり重なるのが6600年前の地球。
6600万年前といえば、地球に巨大隕石が衝突したことが確かめられています。だとしたら・・・
ダークマターの重力によって天の川銀河から弾き出された彗星が飛来し、地球に衝突! 衝撃、熱、噴煙によるその後の地球寒冷化などにより生態系は大きな変化に見舞われ、適応できなかった恐竜は絶滅、地球上の75パーセント以上の生物が死に絶えた・・・
◆ダークマターとは何なのか?
著者は本書でさまざまな可能性を提示しながら、
・宇宙ができあがるまで
・ダークマター発見の歴史
・多次元宇宙とは、彗星とは
・地球をめぐる宇宙の歴史
・地球に天体が衝突する確率
・恐竜とその時代に何が起こったか
・ダークマターとは何者か
など、理論物理学の最新の成果をわかりやすくダイジェストしながら、読者を時空を超える旅に案内します。
リサ・ランドール Lisa Randall
理論物理学者。ハーバード大学物理学教授。素粒子物理学および宇宙論を研究。タイム誌の「もっとも影響力のある100人」やエスクワイア誌の「21世紀にもっとも影響力のある75人」に選ばれた。著書にベストセラー『ワープする宇宙』『宇宙の扉をノックする』(NHK出版刊)がある。
ダークマターと恐竜絶滅――新理論で宇宙の謎に迫る
リサ・ランドール著
向山信治(京都大学基礎物理学研究所教授)監訳/塩原通緒(翻訳家)訳
発売 2016年3月25日
定価 2,900円+税
仕様 四六判上製552ページ
ISBN 978-4-14-081695-0
株式会社NHK出版
〒150-8081 東京都渋谷区宇田川町41-1
https://www.nhk-book.co.jp/
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