鎚起銅器 玉川堂 200周年記念企画「玉川堂 200年展 ~ 打つ。時を打つ。」
6月19 日(日)まで 銀座 ポーラ ミュージアム アネックスにて
新潟県燕三条にて鎚起銅器(ついきどうき)の技を継承する玉川堂(ぎょくせんどう)は、創業200周年を記念した展覧会、「玉川堂 200年展 ~ 打つ。時を打つ。」を2016年6月4日(土)から6月19日(日)まで、ポーラ ミュージアム アネックスにて開催しています。展覧会では、1816年創業時から2016年最新作に至る玉川堂の代表作20余点を一堂に展示し、その空間構成をスペースコンポーザーの谷川じゅんじ(JTQ Inc. CEO)が手がけています。
職人が朝から夕方まで金鎚で銅を打ち生み出される玉川堂の銅器は、人よりも長い命があり、時を重ねることでより美しさを増します。銅器をお客さまの手に渡すことで、そこから100年、200年の日々の中に生まれる時間をお渡ししています。今回の展覧会を通し、鎚音響く銅の器の生命力を感じていただき、200年後の輝く姿を思い描いていただければ幸いです。
玉川堂200年展 ~ 打つ。時を打つ。特別記念映像:https://vimeo.com/166002004
会期中にはギャラリートークなど様々な関連イベントを予定しています。
展覧会概要
展覧会名:玉川堂 200 年展 ~ 打つ。時を打つ。
会 期:2016年6月4日(土)から6月19日(日)
開館時間:11:00 - 20:00 (入場は19:30まで) 入場料:無料
会 場:ポーラ ミュージアム アネックス
中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
会場構成:谷川じゅんじ/JTQ
映像:丸野優/GLMV
グラフィック:石橋剛
写真:筒井義昭
詳細のプレスリリースは下記よりご覧ください。
http://how-pr.co.jp/pressrelease/tamagawado_200years_0607.pdf
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「玉川堂 200年展 ~ 打つ。時を打つ。」
打つ。時を打つ。
私たちの工場では、
職人が朝から夕方まで金鎚で銅を打っています。
私たちが生み出している銅器には、
人よりも長い命があります。
それが銅を扱うことの大きな特徴です。
工場での工程の終わりは完成ではなく、
銅器はまだ赤ちゃんのようなものです。
お客さまと出会ってから、命が育ち始めます。
色合いが深まり、艶が増してゆく。
銅器は時とともに成長する生きた器です。
私たちはいま、銅を打つことで、
100年、 200年先の時を打っているとも言えます。
私たちの茶器や酒器には、
少しゆっくりした時間が似合います。
湯を沸かす。茶葉が開くのを待つ。
お茶を飲む。酒を酌み交わす。
季節を感じる。季節を食す。家族や友人と語り合う。
私たちは湯沸や急須やぐい呑をお客さまに渡すことで、
そこから100年、 200年の日々の中に
生まれる時間をお渡ししています。
お客さまの毎日に、
そんな時間のもたらすささやかな平穏があること、
そしてそれが私たちの銅器と共に、
お客さまの子孫に受け継がれてゆくことを思い浮かべます。
その文化と感性がある限り、
私たちの銅器も生き続けることができます。
玉川堂の本質とは不連続の連続です。
この200年の間に様々な困難があったように、
これからも予期せぬことが訪れるでしょう。
逆境において知恵を絞り、
革新を恐れなかった先祖に励まされながら、
私たちは弥彦山の麓、
信濃川の流れる燕三条で銅と向き合い続けます。
「命」という字は「人」が「一」枚の板を
「叩く」という形をしています。
このことに気づいたとき、
私たちの日々の営みが
ほんとうに私たちの命そのものなのだと、改めて感じました。
今日も私たちの工場には鎚音が響いています。
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「玉川堂 200年展 ~ 打つ。時を打つ。」関連イベント
会期中毎日 製作実演。無形文化財指定の鎚起銅器の技術をご覧いただくことができます。
限定商品販売 特別限定商品の急須、茶筒、酒器、図録『鎚起銅器』などを販売致します。
6月11日(土) 14:00-
JTQ 谷川じゅんじ × 玉川堂 七代目 玉川基行 / ギャラリートーク
6月12日(日) 13:00~18:00
堀口珈琲 鎚起銅器のコーヒーポットを使ったドリップ / コーヒーの試飲
6月18日(土) 13:00~、15:00~
小皿製作体験 各回6名様、体験料金1500円
6月18日(土)14:00~
作品解説
6月19日(日)13:00~18:00
静岡カネジュウ農園 茶師によるおいしいお茶のいれ方 / お茶の試飲
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玉川堂について
世界有数の金属加工産地、燕。そのルーツは、江戸時代初期、和釘づくりが始まったことに端を発します。江戸時代後期、仙台の渡り職人が燕に鎚起銅器の製法 を伝え、1816 年(文化13 年)、玉川堂の祖、玉川覚兵衛によって受け継がれました。近郊の弥彦山から素材となる優良な銅が産出されていたため、燕では銅器製造が発展しました。日常銅器(鍋、釜、薬罐やかん)の製造から、次第に工芸品的要素を加え、1873 年(明治6年)、日本が初めて参加した万国博覧会、ウィーン万国博覧会に出品し、戦前までに約30回、内外博覧会に出品受賞しました。1894 年(明治27 年)には明治天皇御大婚25周年奉祝に一輪花瓶を献上したことをきっかけに、皇室の御慶事には玉川堂製品の献上が習わしとなりました。
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