国内フィギュア生産拠点「楽月工場」の工場長に“ロボット”が就任!?-“グッスマ”が描く“未来”のフィギュア工場の姿が今ここに!
株式会社グッドスマイルカンパニー(代表取締役社長 安藝 貴範 本社:東京都千代田区)は、創立15周年を記念し、Rhizomatiks代表齋藤精一氏率いる気鋭のクリエーター陣のもと、当社が思い描くフィギュア工場の未来の姿を描いた映像作品「FUTURE FACTORY」を制作し、2016年7月24日(日)10:00より特設サイト及びYoutube等で公開しました。
グッドスマイルカンパニー創立15周年を記念して制作された「FUTURE FACTORY」は、「ロボット工場長」という架空の存在が、鳥取県倉吉市に実在する「楽月(らくつき)工場」の日常に溶け込む様子をリアルに表現しながら、「グッスマ」が目指すフィギュア工場の未来を描いた作品です。
作品の舞台となった「楽月工場」は、新技術導入による製造技術革新を目指し、2014年12月に当社初の国内生産拠点として開所しました。
フィギュア商品は年々高度化・複雑化が進んでおります。中でも当社は繊細なディテールや高いデザイン性を持つ高品質フィギュアを志して開発・製造し続けてきました。それを支える生産拠点は、現在中国が殆どを締めていますが、中国での生産は近年の人材供給の悪化とそれに伴う人件費の高騰の他、為替変動などのリスクが伴います。一方で、海外での販売地域拡大(現在世界75ヶ国以上で販売)などにより、生産数は順調に伸び続けており、今後更に安定した供給体制の構築が課題となっています。
このような背景から、当社では「楽月工場」をフィギュア製造や造形技術の未来を模索する工場として位置づけています。
「FUTURE FACTORY」は当社代表安藝が語る「フィギュア生産の現場において、人間の手作業に近い、もしくは同等の作業ができるロボットの導入が必要とされる時代が確実に来る」というビジョンを正面から見つめ、「楽月工場」を舞台に当社が描く未来のフィギュア工場を表現した作品です。クリエイティブディレクターにRhizomatiks代表齋藤精一氏、映像監督には安田大地氏と、日本を代表するクリエーター陣を招聘し、リアルさにこだわりぬいて制作した先鋭的な映像となっております。
また本作品中では、かねてから当社と接点をもつLinkin Parkジョー・ハーン氏や片山右京氏、小林可夢偉氏をはじめ、多数の著名人の方からのコメントも紹介しております。
本作品を通して、グッドスマイルカンパニーが描く未来のフィギュア工場のあり方、そして人の手によって紡ぎ出される驚きと笑顔を体現する企業で有り続けることを表現したいと考えています。
【15周年スペシャルサイト内で公開中】http://futurefactory.goodsmile15th.jp/
■ロボット工場長プロフィール
生まれ:アメリカ合衆国
年齢:2014年製
設定年齢:50歳
アメリカで実験的に開発中だったところを安藝の目に止まり、日本へ輸入された自律駆動型ロボット。AI機能は日本で学習され、人間らしい人格が形成されている。
■「FUTURE FACTORY」概要
AIを搭載したロボット工場長のL.U.C.K.Y.さんが案内する、グッドスマイルカンパニー「楽月工場」の日常を描いた作品です。近い将来、フィギュア生産現場においてロボットの導入は必須である、と考える「グッスマ」の近未来の楽月工場を、人情深いAIを搭載した中年ロボット工場長の目線で表現しています。フィギュアメーカーからモータースポーツへの参戦、地方創生まで、常に人々の驚きと笑顔を生み出してきた「グッスマ」の15年を振り返りつつ、未来を指し示した内容です。
■ロボット工場長の誕生の裏側とは…その制作過程を大公開!
AIを搭載したロボット工場長のL.U.C.K.Y.が誕生するまでの、制作の裏側をご紹介します。
▼初期のデザイン案。様々な顔のパターンを考えながら、 少しずつ全身のフォルムやディテールをブラッシュアップしていきます。 息が吹き込まれるまでの長い道のりは、全てここから始まりました。
▼さらに細部のデザインを作りこみ、レタッチを加え最終形態を目指します。 映像では視認できないような製造番号や注意表記も細かく設定していきます。
▼また並行して、絵コンテをもとに映像のストーリーも作りこみます。
▼キャラクターとストーリーが決まると、今度は工場で撮影となります。俳優さんに細かく実演をしてもらいながら、モーションキャプチャーも行います。最後に、工場長のデザインと、撮影したモーションキャプチャーを元にCGアニメーションを合成していきます。よりリアルな世界を目指し、挙動や色合いなど細部まで調整を続けます。
■作品が10倍楽しめる!? 人間らしさの裏設定を大公開!
作品をより楽しんでいただける、ロボット工場長L.U.C.K.Y.の裏設定を一部ご紹介。
■制作者からのコメント
『架空の工場長であるL.U.C.K.Yことラッさんは、ラッキー工場(※注 楽月工場の愛称)に制作チーム、安田監督とロケハンに行った時に誕生しました。グッドスマイルカンパニーの15周年ということで、安藝社長と打ち合わせをしている時に、鳥取の倉吉に“グッスマ”としては日本初のフィギア工場を作った経緯や海外の工場で行われているフィギュア工程の多さや課題、フィギュアづくりの奥深さ、グッスマの卓越した技術やこだわり、職人的な技術の必要性など様々なことについて感銘と衝撃を受けました。すべての工程は毎回違う形を扱うフィギュアづくりにおいて人間でしかできないものが多いことも理解した上で、次のような疑問が浮かびました。
「もしもこの工程をロボットが行ったらどのように見えるのか?」
「人間がいま働いているところで同じように活躍できるロボットとはどんなものなのか?」
「人間と共存して働くことができるロボットは何か?」
まだまだこれらの工程を行えるロボットは存在しないため、CGを多用して本映像を制作していますが、このまだ人類が解決しきれていない課題を真っ向から想像上で解決した様を「例」として作り上げたのがこの作品です。
ヒューマノイドである意味はあるのか?本当のAIは形を持たずもっとOSに存在するものでは?など、様々な議論が発生すると思いますが、その「疑問と議論」をいまの時代に誘発することが大事だと考えています。想像は頭のなかで閉じてしまうことが多くあります、しかしそれを映像化することで、様々な未来への軌道が見えることが必ずあると強く思います。この“グッスマ”らしい世界に向けた驚かせ方を多くの人に楽しんでいただければと思います。』
齋藤 精一 / Seiichi Saito | Rhizomatiks
Creative Director / Technical Director : Rhizomatiks
1975年神奈川生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からNYで活動を開始。その後ArnellGroupにてクリエティブとして活動し、2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後フリーランスのクリエイティブとして活躍後、2006年にライゾマティクスを設立。
建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。
■スタッフリスト
Executive Producer : 安藝貴範(GOOD SMILE COMPANY)
Creative Director : 齋藤精一(Rhizomatiks)
Producer : 飯田昭雄(Dentsu isobar) / 堀江佳輝(Pyramid Film)
Director : 安田大地
CG : ModelingCafe / AnimationCafe
Production Manager : 渡辺綾子(Rhizomatiks)
【グッドスマイルカンパニーについて】
グッドスマイルカンパニーは、日本が世界に誇るフィギュア・玩具の企画・制作・製造・販売を主な業務として展開しています。2016年現在、600種類以上発売されているデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズは当社の代表シリーズです。近年は国内外問わず、アーティストとのコラボレーションを積極的に行ない、ジャパニーズカルチャーを様々な形で世界に発信すべく挑戦中。一方では、映像制作やSUPER GTへのレース参戦、Red Bull Air Raceの国内開催など事業の幅を広げています。
会社名 :株式会社グッドスマイルカンパニー
代表者 :代表取締役社長 安藝 貴範(あき たかのり)
本社 :東京都千代田区外神田三丁目16番12号 アキバCOビル
設立 :2001年5月
事業内容:玩具・フィギュア・グッズの企画、開発、製造、販売
玩具・フィギュア・グッズの宣伝・販売コンサルティング、業務代行
玩具・フィギュア・グッズのパッケージ・広告デザイン、Webデザイン請負業務
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