試験なのにカンニング歓迎?あらゆる手段で問題に立ち向かう学生たち 広島国際大学が新PRムービー「Cheatable Exam?」を公開
広島国際大学(学長/焼廣益秀)は、2017年度のオープンキャンパス開始に伴い、とある試験の様子を描いたPRムービー「Cheatable Exam?」を公開いたします。
広島国際大学「Cheatable Exam ?」(116秒) https://youtu.be/1S-MMZkTpZ4
■動画・ストーリー
広島国際大学キャンパス内のとある教室。試験官より試験用紙が配られ、真剣な表情で試験に取り組む学生達。しかし、ひとりの学生がチラチラ辺りを気にし始めると、周りの学生達もつられるかのように耳打ちを始め、あたかもカンニングが横行しているかのような状況に。さらにはスマホカメラのフラッシュでモールス信号を送ったり、手話で離れた学生同士が会話したり、紙飛行機を飛ばすなど教室のあちこちで交信が始まります。にも関わらず、動揺した様子もなく教壇に佇む試験官。ついに学生達は立ち上がり…。「Cheatable Exam?」は、実際に医療・福祉系大学内で行われている実践科目の試験の様子を描写したコンセプトムービーです。ムービーのラストで、この変わった試験の意図が明らかになります。
■背景・コンセプト
諸外国以上のスピードで進行している日本の高齢化に対応するため、厚生労働省では、2025年を目途に、人びとが可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。これにより、医療・福祉分野の体制や各職種の職務内容が見直され、従来の医療や介護の枠を超えた「利用者中心のケア」をどう実現するかが喫緊の課題となっています。
そこで、一人ひとりの専門性を基にしながらも他分野と連携し、チームとしての医療サービスの提供に貢献できる人材がいま強く求められています。そんな現場のニーズに応える真のプロフェッショナルを一人でも多く育成し、社会に送り出すため、広島国際大学では今年度より「つながって、強くなる。」をコンセプトに掲げた広報活動を始めました。その核となるのが「テストは一人で黙々と解くもの」という既成概念を覆す本ムービーです。絶対的正解(=100点満点)がない中で答えを協創する体験から得られる刺激と、仲間と手を取り合って問題に立ち向かう楽しさをこのムービーでは伝えています。一見カンニングか!?と思わせるシーンでは、医療技術、看護、薬、心理、リハビリテーション等それぞれ異なる専攻の学生達が一同に集まって問題に取り組んでいますが、これは近年注目されているIPE(専門職連携教育)の様子を表しており、昨今の教育現場で広がりを見せる「アクティブラーニング」(一方的な講義形式ではなく、学生がより主体的に問題を発見し解を見出していく学習形式)とも連動しています。
■ストーリーボード
■IPE(専門職連携教育)とは
専門分野を横断した医療教育の考え方です。IPEは1990年代後半イギリスが発祥とされており、現在は厚生労働省やWHOからも認定されています。かつての医療現場は医師に全ての決定権があり、医療現場でも医師と患者の関係性の中でもすべて医師のトップダウンで意思決定がされていた状況に、イギリスの看護師が異議を唱えたことから始まりました。IPEは患者が意思決定の中心となり、医者から看護師まですべてのスタッフがフラットに議論しあうことで、それぞれの専門分野を超え、患者により最適な医療プランを提示することができるようになりました。
■広島国際大学が取り入れるIPE教育
広島国際大学は「健康・医療・福祉の総合大学」を提唱したことから、2012年にIPEを取り入れました。学内では既にIPEの概念が定着しており、毎年1,000人規模で救急救命や診療放射線、臨床工学、更に医療経営や心理学系まで含めたオールメンバーでチームを編成して教育プログラムを実施しています。ここまで幅広い専攻の大人数の学生が合同でIPEを実施することは、国内外を見ても非常に珍しい例とされています。
また、「IPE Camp」というカリキュラムを設け、各専攻の学生同士がホストとゲストを入れ替えながら実習施設を見学し、それぞれの領域の理解に繋がる取り組みも行っております。現在の医療現場は、医師が決断するものから、プランとして患者に提供するものへと変化しつつあり、本校のIPEはまさに複合的観点から検討されたプランを提供するための訓練であり、現在の医療福祉現場で起こる問題とリンクした教育となっています。
■IPE教育担当:清水壽一郎教授コメント
IPEが活用される具体的なケース
<例>80代前半で一人暮らしの女性 A さんは、若い頃から弁膜症の持病があり慢性心不全の治療を受けていた。ある日息切れや浮腫が強くなり病院で診察してもらったところ、慢性心不全の増悪のため入院治療することとなった。
Aさん自身は、症状さえ改善されれば退院して一日も早く普段通りの生活に戻りたいと考えていた。また、再発予防のために生活習慣の改善も希望している。
従来の医療対応の場合
従来の医療システムでは、来院したAさんに対して、医師の診断に基づいて決められた方針に従って治療を受ける必要がありました。そこでは、本人の意思や希望、おかれている生活環境等が考慮される余地はあまり無く、入院や外部施設への斡旋なども医師の判断が優先されていました。
退院時も、症状が再発すれば再受診するよう伝えて、一連の医療行為が完了していました。
専門職連携型の医療行為
専門職連携医療に取り組む現場では、退院後に普段通りの生活に戻りたいと考えるA さんの希望に沿って、医師をはじめ様々な専門職の連携によりベストなケアを提供しています。
例えば、入院中あるいは退院を控えた時期には医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、社会福祉士、地域のデイケアセンターの介護福祉士、時にはAさん自身も参加するカンファレンス(会議)を実施し、 Aさんの治療の進行状況や栄養管理、運動指導などの情報共有を行い、治療方針の検討や退院後のケアでの注意点などを共有します。
そうすることで、Aさんに対する細やかな治療の実現だけでなく、入院時の対応や退院後の症状再発の予防、生活の質の維持までを含めた地域包括ケアとして見守っていくことが出来るようになっています。
日本では、山間部、島嶼部などの超過疎化や都市部でも高度成長期の大規模団地などでの高齢者世帯の増加など生活環境が変容していく中で、人々の健やかな生活を維持していくために専門職連携医療の実践(IPW※)を通じた地域ぐるみの取り組みが一層大切となってきます。※Inter-Professional Workの略
■広島国際大学について
1998年4月、「保健・医療と福祉を軸に、世界平和を創造する大学」という理念のもと、常翔学園 広島国際大学は誕生しました。当初、保健医療学部と医療福祉学部の2学部5学科をもってスタートした本学は、その後、看護学部、薬学部、医療経営学部、総合リハビリテーション学部、医療栄養学部、心理学部 等を相次いで開設すると共に、高度専門職業人を養成することを目的に大学院を開設。現在健康・医療・福祉系の総合大学として、8学部10学科を擁し、約4,200名の学生が学んでいます。
そんな広島国際大学は、2018年度、開学20周年を迎えるにあたり、さらに大きく飛躍しようとしています。世のため、人のため、地域のために、本学はこれからも、ひとと共に歩み、こころに届く医療を実践する専門職業人の育成に努めます。あらゆるひとの健康と幸せに資する研究を推し進め、もっと広く社会に貢献するとともに、将来にわたって、誰もが健やかで安心できる社会の実現をめざしていきたいと考えています。(http://www.hirokoku-u.ac.jp/)
■ムービー内ダンス:振付師プロフィール
MAIKO MASAI(Dancer / Choreographer)
幼少期よりプロダンサーを目指し、モダンバレエ、新体操、器械体操を経てダンスの世界へ。ダンスチーム東京★キッズメンバーとして国内外のイベントやTV、雑誌等に出演する他、数々のアーティストバックダンサーなどをつとめ、2011年からは主に振付師として活動。きゃりーぱみゅぱみゅのほぼ全ての曲を振付。その他アーティスト、TVCMの振付等多方面で活躍。2016年ASTERISKで数年振りのステージ復帰を果たしました。
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