「ミスク財団」と日本の2社が覚書締結
サウジの若者にものづくり教育と創造力を
サウジアラビア王国ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が設立した 「ミスク財団 (MiSK Foundation) 」(リヤド)は、6月29日東京にてデジタルコンテンツクリエイターに国際的な創造力を育成する教育機関「デジタルハリウッド大学」(東京都千代田区)ならびにプラモデル・模型の総合メーカー「株式会社タミヤ」(静岡県静岡市)の2社と覚書(MOU)を結びました。
ミスク財団」は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が同国の若者が“ビジネス・文学・文化・科学・技術”のイノベーションと創造性を生み出す非営利組織として2011年に設立しました。
同財団は、今までハーバード大学、シスコ、ユネスコ、シーメンズなど欧米の組織とパートナーシップを結び活動してきました。今回、「デジタルハリウッド大学」「株式会社タミヤ」との覚書で来日した「ミスク財団」事務局長バドル・アル・アサーケル氏は「ミスク財団は、サウジの若者達にグローバルなパートナーシップを通じ様々な分野でイニシアティブを取って、世界の最先端知識と技術を身につけてもらいたい。今回の2組織との覚書は、日本でのスタートであり、今後さらにいくつかの組織とも共同プロジェクトを進めていきます。そして同プロジェクトで育成された若者達が将来石油に頼らないサウジ経済の基盤となってほしい。」と述べました。
デジタルハリウッド大学を運営する「デジタルハリウッド株式会社」は、1994年設立、同社代表取締役社長兼CEO、吉村毅(よしむらたけし)氏は、「私達の大学は、アジアにおけるデジタルコンテンツ、デジタルコミュニーケーション教育分野を確立し、未来に貢献できる人材を育成してきました。この度サウジアラビアのエンターテイメント・コンテンツ産業育成に貢献できることをこの上なく光栄に思っております。スタートとしてCG体験授業を現地で実施することになりました。今後はサウジアラビアからの留学生の受け入れも行い、サウジアラビアと一体になりコンテンツ産業を支える人材を育成して参ります。」と述べました。
グローバルに模型やプラモデルを開発・生産・販売する「株式会社タミヤ」は、1946年創業。代表取締役会長の田宮俊作(たみやしゅんさく)氏は、「サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が同国で 『ものづくり』や若者の能力育成などに注力されており、 日本の『ものづくりプログラム』導入の一環として、大変に光栄にもこの度タミヤの教育プログラムの協力を開始することとなりました。同社は、サウジアラビアの次世代を担う子供たちに、このプログラムが浸透してほしいと切に願っております。今後の本格稼働に向け、準備を進めて参ります。」と述べました。
ミスク財団の子会社である「マンガ・プロダクションズ社」CEO ブカーリ・イサム氏は、「今回の訪問で日本側との調整が進み、今後日本・サウジアラビア共同プロジェクトとしてアニメーション制作やビデオゲームなど開発の方向性が見えてきました。」と述べました。
ミスク財団 URL: https://misk.org.sa/en/
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