【Team HOPE】2017年 ペットの健康管理に関する実態調査。病気の発見・通院の遅れを後悔するペットオーナーが6割以上!

ペットの健康管理、やっている『つもり』に要注意!?定期的な健康診断が病気の兆候の早期発見に有効

ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体Team HOPE(チームホープ、代表 太田亟慈)では、犬や猫のペットを病気で亡くした経験を持つ男女500名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施いたしました。
少子化の進む日本では、現在、15歳未満の子どもの数よりもペット(犬猫)の数が多くなっています。※1

同時に医療の発達等で、ペットの平均寿命はここ30年で約2倍にも延びており※2、今やペットは家族の一員として、長い時間を共に過ごす大切な存在になっています。一方で、言葉が通じず、コミュニケーションが難しいペットの健康管理は、ペット オーナーにとって難しい課題となっており、獣医師による定期的な健康診断の重要性が高まっております。

こうした社会的背景を受け、Team HOPEでは10月13日(じゅういさん)を「ペットの健康診断の日」として登録し※3、ペットの健康診断やウェルネスチェック※4の啓発活動を展開してまいります。

※1 一般社団法人ペットフード協会、平成28年全国犬猫飼育実態調査、総務省統計局統計
※2 一般社団法人ペットフード協会、平成28年全国犬猫飼育実態調査、東京農工大と日本小動物獣医師会の調査による
※3 一般社団法人日本記念日協会の認定登録
※4 Team HOPEが推進するペットの健康管理の取り組み。まずペットオーナーが自宅でペットの状態をシートに記入し、次に動物病院で獣医師と一緒にチェックする。

<調査結果>

●ペットオーナーによる健康管理は自己完結型の傾向。異変が出た後も通院せず様子を見た方が22.1%

●犬、猫とも病状は急変傾向!兆候が現れてから亡くなるまで半年未満が56.2%と過半数。病気の早期発見には、半年に1回の健康診断も重要に

●ペットが亡くなった後に健康管理を後悔している方は6割以上!兆候が現れてから亡くなるまでの期間が短いほど、通院の遅れを後悔する方が多い

●ペットロスが半年以上続いた方は62.7%。さらに12.8%は2年以上立ち直れないという結果も

●健康診断を受けさせているペットオーナーは2割以下。健康診断を受診した方では約7割が兆候などを発見

●近年ペットとして人気が高い猫の通院理由は、74.0%が「病気や怪我の時」。犬に比べて定期的に病院に連れて行ってもらえない現状が明らかに


今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。

●ペットオーナーによる健康管理は自己完結型の傾向。異変が出た後も通院せず様子を見た方が22.1%

・「あなたは、ペットの健康について気にかけていたと思いますか」と尋ねたところ、「気にかけていたと思う(とても気にかけていたと思う+やや気にかけていたと思う)」が86.4%(犬85.6%、猫87.2%)と回答。
・兆候がみられたと回答した411人に、「ペットが亡くなる前、その兆候に気づかれ、その後どう対応しましたか」と尋ねたところ、「ペットオーナー自身で気づき、通院した」が70.3%(犬70.1%、猫70.6%)で最多。
次いで「ペットオーナー自身で気づき、しばらく様子をみた」が22.1%(犬21.3%、猫22.9%)と治療の遅れに 繋がる回答も5人に1人以上いた。

●犬、猫とも病状は急変傾向!兆候が現れてから亡くなるまで半年未満が56.2%と過半数。病気の早期発見には、半年に1回の健康診断も重要に

・兆候がみられたと回答した411人に、「実際に兆候がみられてからどのくらいで亡くなりましたか」と尋ねたところ、「半年未満」と回答した方が56.2%(犬50.8%、猫61.2%)と最も多く、「半年~1年未満」25.8%(犬27.9%、猫23.8%)を加えると、全体の82.0%。
8割以上のペットが、兆候がみられてから1年未満という短期間で命を落としていることがわかった。犬、猫の病気の進行は一般的に人間と比べ早いため、半年に1回は獣医師による健康診断が重要と言える。

●ペットが亡くなった後に健康管理を後悔している方は6割以上!兆候が現れてから亡くなるまでの期間が短いほど、通院の遅れを後悔する方が多い

・ペットが亡くなったあとで、健康管理について後悔している方は62.6%(犬66.0%、猫59.2%)。後悔している 方へ、「ペットとの別れの後、健康管理について後悔していることはありますか」(複数回答)と質問したところ、「ペットの変化にもっと早く気づいてあげたかった」が53.0%(犬51.5%、猫54.7%)で1位。
次いで「病院にもっと早く連れていけばよかった」42.8%(犬44.8%、猫40.5%)と通院の遅れを後悔する声が多く、更に事前に兆候がみられた方で、ペットが亡くなるまでの期間別で見ると、「~半年未満」52%、「半年~1年未満」38%、「1年~2年未満」41%、「2年~3年未満」17%と期間が短いほど通院の遅れを後悔する声が強かった。
・「ペットを亡くした時の気分の落ち込みから立ち直るのにどれくらい時間がかかりましたか」の問いに「約半年」 29.8%(犬34.7%、猫24.9%)、「約1年」15.5%(犬18.3%、猫12.7%)、「約1年半」4.5%(犬3.5%、猫5.6%)、「約2年」4.0%(犬5.0%、猫3.0%)、「それ以上」8.8%(犬6.4%、猫11.2%)と半年以上続いた方は62.6%(犬67.8%、猫57.4%)に上った。また12.8%は、ペットの死から2年以上立ち直れなかったという結果となった。

●健康診断を受けさせているペットオーナーは2割以下。健康診断を受診した方では約7割が兆候などを発見

・犬または猫のペットオーナー500名に、「病院に通っていたタイミングはどのような時ですか」(複数回答)と尋ねた ところ、「病気や怪我の時」が69.8%(犬65.6%、猫74.0%)と7割近くに上る一方で、「健康診断の時」は19.2%(犬18.8%、猫19.6%)と2割未満に留まった。予防的にペットを病院に連れていくペットオーナーに比べ、異変が生じてから病院に行く方が圧倒的に多い現状が明らかになった。
・ペットに健康診断を受診させていたペットオーナー96名に、「健康診断を受診させたことでわかったことはありますか」(複数回答)と尋ねたところ、7割近くのケースで病気の兆候などがわかった。なかでも「病気が見つかった」32.3%(犬36.2%、猫28.6%)、「病気の兆候が見つかった」32.3%(犬34.0%、猫30.6%)と健康診断が病気の早期発見につながっていることのほか、「一緒に暮らす上での注意点」33.3%(犬23.4%、猫42.9%)と、日常生活のアドバイスも役立っていることがわかった。

●近年ペットとして人気が高い猫の通院理由は74.0%が「病気や怪我の時」。犬に比べて定期的に病院に連れて行ってもらえない現状が明らかに

・「病院に通っていたタイミングはどのような時ですか」(複数回答)という問いに対する回答を犬、猫で比較すると、犬では「予防接種やフィラリア予防の時」が71.2%と、理由のトップ。一方で猫では「病気や怪我の時」が74.0%と、2位の「予防接種やフィラリア予防の時」の42.4%に大きく差を  つけて1位となった。狂犬病など、1年に1度の予防接種が義務付けられている犬に比べて、予防接種の義務のない猫では、定期的な通院よりも、実際に異変を感じてから通院するケースが圧倒的に多いことがわかった。

今回の調査について

Team HOPE代表:太田亟慈Team HOPE代表:太田亟慈


Team Hope 代表
犬山動物総合医療センター 代表
獣医師 獣医学博士 D.V.M ph.D 太田 亟慈

 

予防医療はなぜ重要?気軽に動物病院を利用してほしい理由

 

動物は人間同様、病気の早期発見、早期治療が予後に大きな影響を与えます。予防できる病気は全て防ぎましょう。早期に治療することにより、健康寿命をのばすことが可能になります。また、ウェルネスチェック※や健康診断など0歳からの定期的な健診を積み重ねることで順調に成長しているかを知ることができます。

例えば臨床症状の有無に関わらず、潜在的疾患の可能性や各器官の機能異常も知ることもできるのです。先天性疾患なども発見でき、これらに早期に対処できます。年に2回のウェルネスチェックと健康診断をお勧めします。
このような積み重ねが大切で、これが病気の早期発見、早期治療につながります。ぜひかかりつけの動物病院を作ってください。獣医師をはじめとしてスタッフとコミュニケーションを図りながら大切な家族を守っていきましょう。
ペットを我が家に迎え入れるときから見送りまで、私たち動物病院は全力でサポートします。

※Team HOPEが推進するペットの健康管理の取り組み。まずペットオーナーが自宅でペットの状態をシートに記入し、次に動物病院で獣医師と一緒にチェックする。
 

Team HOPEロゴTeam HOPEロゴ

Team HOPEは、全国の獣医師・動物病院がTeamとなって、ペットの予防医療と健康管理の普及・啓発 活動を推進し、ペットにやさしい社会の実現を目指すプロジェクトとして2013年12月に発足。(賛同病院数940病院 2017年8月4日現在)Team HOPEの「Team」には、獣医師同士のTeam、業界全体でのTeam、そして、ペットオーナーと獣医師とのTeamづくりを願う気持ちが込められています。


<調査概要>
1)調査方法:インターネット調査
2)調査対象者:15歳以上の一般男女で、2001年以降、犬、または猫を病気で亡くした経験のあるペットオーナー
3)実施期間:2017年6月14日~6月15日
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