一人で一番多くの音楽家を撮った写真家 木之下晃のポートレイト作品展『石を聞く肖像』
2017年10月3日(火)~10月29日(日)JCII フォトサロン
「タマゴで遊んでいるの?」 いいえ、違います!
「この石を見て感じたことをカメラの前で表現してください。」
音楽写真家木之下晃が世界的な舞台芸術家たちに卵のような石を渡し、
自由にポーズをつけてもらったら…
芸術家たちは、こちらの想像を超えるような
ユニークな表情を見せてくれました。
過去に例をみない、肖像写真の数々は
音楽写真の第一人者だった木之下晃がライフワークとして撮影を続けたもの。
今回、満を持して、プリントが初公開となります。
「この石を見て感じたことをカメラの前で表現してください。」
音楽写真家木之下晃が世界的な舞台芸術家たちに卵のような石を渡し、
自由にポーズをつけてもらったら…
芸術家たちは、こちらの想像を超えるような
ユニークな表情を見せてくれました。
過去に例をみない、肖像写真の数々は
音楽写真の第一人者だった木之下晃がライフワークとして撮影を続けたもの。
今回、満を持して、プリントが初公開となります。
来る2017年10月3日(火)から10月29日(日)まで、JCIIフォトサロンにおきまして、木之下晃作品展「石を聞く肖像」を開催いたします。
「この石を見て感じたことをカメラの前で表現してください」。世界的な舞台芸術家たちに卵のような乳白色の石を渡し、自由にポーズをつけてもらい撮影されたポートレイト写真集『石を聞く肖像』(飛鳥新社、2009年)より、音楽家たちを中心に約70点(すべてモノクロ)を展示します。
木之下晃(1936-2015年)は、世界のクラシック音楽家の演奏する内面を凝視した作品群で知られ、「彼によって音楽がフィルムに刻印された」と語られています。しかし、一方には20代のころに出会った土門拳や林忠彦の肖像写真のようなオリジナリティあふれるポートレイトを撮りたいとの思いがありました。50代半ばにフィンランド政府から2度目の撮影招聘を受け、「違う視点で撮影を」と思索する中、“天から降って来たように”目に飛び込んできたのが、約20年机上に置いていた、河原で拾ったこの石でした。フィンランドに渡り、被写体に石を持たせて撮影に臨み、本作品の制作をスタート。20年以上かけ、氏が撮りたいと思う芸術家一人一人に了解を得ながら撮影された肖像の数は200点を超えます。
「ポートレイトは被写体に写される感動がないとだめだと気づいた。アーティストはみんなユーモアがあって、石を持っていくと自分は何をやろうかと面白がってくれる」と氏は語ります。“とっておきのポーズを…”と小石を頭の上にのせる振付家のローラン・プティや、大のサッカーファンゆえに“フットボール選手になりたかった”とボールに見立てて足にのせる指揮者のダニエル・ハーディング、“こんな芸当もできるかな”と額にのせてバランスをとる様子の指揮者のクラウディオ・アバド。世界的に活躍し、様々な芸術家と交流があった氏だからこそ実現し、ひとつの小さな石を通して芸術家たちの自由で伸びやかな様子を垣間見ることができる作品展です。
木之下 晃(きのした あきら) 1936-2015
1936年長野県生まれ。諏訪清陵高校、日本福祉大学で学ぶ。中日新聞社を経て博報堂に入社。広告写真を撮る一方で、1960年代より、ポップスからクラシックまで幅広く音楽の撮影を開始。以来一貫して『音楽を撮る』をテーマに撮影活動を続けた。1974年にフリーとなり、次第にクラシック音楽に的を絞って、「世界の音楽家」「世界の劇場」「作曲家の足跡」「音楽家のオフステージ」「ポートレイトシリーズ~石を聞く肖像」など、多彩な角度から音楽を記録。その写真からは「音楽が聴こえる」と、ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタインなど、時代を代表する巨匠達からも高い評価を得ていた。フィルムでの撮影・現像に最後までこだわり続け、生涯に撮影したフィルムは3万本に及ぶ。1971年日本写真協会賞新人賞、1985年第36回芸術選奨文部大臣賞、2005年日本写真協会賞作家賞を受賞、2006年紺綬褒章受章、2008年新日鉄音楽賞特別賞を受賞。写真集は『世界の音楽家・全3巻』(小学館)『The MAESTROS』(小学館)『石を聞く肖像』(飛鳥新社)など生涯約50冊を出版。写真展の開催は約100回を数える。2015年1月12日、死去。享年78。
●タイトル 木之下 晃 作品展「石を聞く肖像」
●協 力 株式会社 木之下晃アーカイヴス (http://www.kinoshita-akira.jp)
●期 間 2017年10月3日(火)~10月29日(日)
●開館時間 10:00 ~ 17:00
●入 場 料 無料
●休 館 日 毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
●展示点数 約70点(全作品モノクロ)
●展示内容
「石を聞く肖像」と題し、写真集『石を聞く肖像』(飛鳥新社、2009年)より、
世界的な舞台芸術家に卵のような石を持たせて撮影したオリジナリティあふれる
ポートレイト作品をご覧いただく。 振付家のローラン・プティ、指揮者のダニエル・ハーディング、
やクラウディオ・アバド、パントマイマーのマルセル・マルソー…。
世界的に活躍し、様々な芸術家と交流があった木之下晃氏だからこそ実現し、
ひとつの小さな石を通して芸術家たちの自由で伸びやかな様子を垣間見ることができる
作品約70点(全作品モノクロ)を展示。
●主催 JCIIフォトサロン 〒102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII ビル(地下1階)
(地下鉄半蔵門線 半蔵門駅下車、4番出口から徒歩1分)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像