国内初!松くい虫被害木抽出ドローンの実証実験を開始
長野県の松くい被害をドローンで救え!森林のエキスパートと国産ドローンのエキスパートによる共同実験
可視光カメラ(sony α6000)と多波長センサ(RedEdge)を使用して、上空より空撮を行います。運用するドローンは国内大手エンルート社製のQC730を使用。一般に普及しているドローンと比較して、撮影時間が約2倍の30~40分と長く、撮影範囲が20~50haと広いのが特長。特殊なジンバルを採用しており、ミラーレスカメラの他に多波長センサなども搭載ができます。ドローンであれば、いつでも撮影できる利便性と、より詳細に松くい虫の被害状況をつかむことができます。
信州大学先鋭領域融合研究群山岳科学研究所の加藤 正人教授は、国立開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「先進光学衛星センサの林業分野での有用性評価」を受託し、先進光学衛星の観測バンドを用いた、松くい虫被害の区分について有用性の評価を伊那市と連携して行っています。
先進光学衛星の地表の様子を識別できる能力(地上分解能力)は80cmです。人工衛星に搭載する長波長センサを小型化することで専用ドローンに搭載することができ、地上分解能力約3cmで、健全木と被害木(感染木、枯損木、枯死木)をより鮮明に区分可能です。
技術開発を行ったのは、信州大学 学内ベンチャー企業である精密林業計測株式会社です。
伊那市では、先進光学衛星とドローンの現地検証用の調査区を、被害の最前線で標高別に被害のの進捗度が確認できる伊那市富県高烏谷(たかずや)地区に設定しました。
加藤教授が人工衛星で開発した被害木抽出技術を株式会社エンルートM's社と技術連携して、国内初のドローンによる松くい虫被害抽出の実証試験を伊那市で9月25日(月)に開催いたします。
【実施概要】
・期日/時間:2017年9月25日(月) 9:00~10:30
・場所 :長野県伊那市富県福地高烏地籍(高烏谷グラウンド)にて
・実証内容 :伊那市山岳上空の空撮、α6000による可視光、RedEdgeによるマルチスペクトラムによる撮影
専用ディスプレイで飛行時の様子をリアルタイムで上映
【各社の役割】
・信州大学山岳科学研究所 :松くい虫被害を区分する技術の現地説明
・精密林業計測株式会社 :松くい虫被害を区分する技術開発
・株式会社エンルートM's :ドローンの運用、ソリューションの提案
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像