世界初、入国する旅行者のパスポートに環境保護誓約をスタンプし、次世代の環境・文化保護宣言に対する署名を旅行者に求める取り組みを開始
西太平洋に位置するパラオ共和国は、本日より世界初の環境保護誓約「パラオ・プレッジ(Palau Pledge)」を開始します。これはパラオに入国するすべての旅行者に、パラオの子供たちのためにパラオの環境を守るよう、入国前にこの誓約への署名を義務付けるものです。
この取り組みによりパラオは、未来の世代のためにパラオの貴重な独自の文化と美しい自然環境の保護を目的に、入国に関わる法律と入国手続きを変更する世界で初めての国となります。またこのパラオ・プレッジがきっかけとなり諸外国でも同種の取り組みが生まれ、子供たちの未来に美しい自然を残す動きが世界規模になることを願っています。
パラオ・プレッジは、近年パラオを訪れる旅行者の増加に対応するため、パラオの歴代の指導者によって宣言された禁止令「BUL」※のルールに基づいて、パラオの子供たちとともに設立しました。パラオ・プレッジでは旅行者全員に「責任ある持続可能な観光」を義務付けるため、すべての入国者のパスポートにスタンプが押され、入国者はパスポートに自身で署名します。
パラオは人口2万人に満たない世界で13番目に小さい国であるにも関わらず、毎年16万人以上が国外から訪れています。旅行者の軽率な行動によってパラオの環境が破壊され、文化に悪影響をおこす可能性があるために、パラオ・プレッジのような取り組みが必要であると考えられるようになりました。パラオ政府は、パラオ・プレッジのルールを破る旅行者に対し、最大で100万ドルの罰金を科すことができる政策も議決しました。
パラオの子供たちの未来を視野に入れた画期的なこのプロジェクトは、観光に関連した生態系への課題にも注目を集めています。さらに、パラオへの訪問者の数が増え続ける中で、人間の活動が地域の生態系に及ぼす影響を見直すことにも繋がります。
パラオは以前から、環境保護の分野で「世界初」の活動に取り組んでいます。世界で初めて国全体の海域でサメ保護区を設立したり、世界で初めてボトム・トローリングの破壊的な使用を禁止したりしました。また2015年にはこうしたリーダーシップが認められ、区内での漁獲や資源採択が一切禁止されているパラオ国立海洋保護区を設立することができました。
パラオの大統領で、長期的環境保護と持続可能性の提唱者でもあるトミー・レメンゲサウ(Tommy E. Remengesau Jr)は、パラオ・プレッジの開始によって誰もが変わらなくてはいけないと考えています。
レメンゲサウ大統領は次のようにコメントしています。「旅行者がパラオを訪れたときに誓約へ署名を約束してもらうのと同じように、旅行者にパラオを尊重する方法を示すのは私たちの責任です」「パラオは小さな島国であると同時に大きな海洋国であり、環境保護は文化の中心にあります。私たちは生きるために環境に頼っており、自国の自然環境が脅かされれば、私たちはその美しさと生物多様性の両方を楽しむことができる最後の世代になってしまうでしょう。これはパラオだけにいえることではありません。人間が地球環境にもたらす影響は、今日の世界が直面している最大の課題の1つです。パラオは小さな国として、これらの影響を深刻に受け止めています。パラオ・プレッジの取り組みが、現世代が次世代の責任を負うという認識を世界規模で高めることを願っています」。
パラオ・プレッジでは、旅行者自身の行動がパラオの自然に大きな影響を及ぼすことを、パラオの子供たちの豊かな想像力をコンセプトにした飛行機内ビデオで説明しています。またパラオの空港ターミナルやパラオ国内各地ではパラオ・プレッジを紹介するサイネージなどが設置され、入国後も誓約書の存在を再認識させる仕掛けをしています。パラオ・プレッジとその理念は、パラオの子どもたちが未来を守るために果たす重要な役割を理解するため、パラオの教育省の児童教育にも取り入れられています。
パラオのツアーオペレーターを含む地域社会や企業は、パラオの環境保護の法律を守り、観光客がパラオ独自の美しさを理解できるよう支援することを奨励しています。
パラオ・プレッジは、パラオの環境保全のメッセージを伝えるため、オーストラリアのコミュニケーションエージェンシーのHost / Havas、パラオ政府、およびマーケティングの専門家による有志のローカルグループのパラオ・レガシー・プロジェクトと共同で設立しました。
パラオ・レガシー・プロジェクトの4人の共同設立者のひとりで、パラオ滞在者でもあるLaura Clarkeは「パラオ・プレッジは、次の世代のためにパラオを保護するための重要な役割を認識する手助けになります。ほとんどの旅行者は自分の行動が大きな影響をもたらすだけでなく、助けとなってくれることも知りません。パラオ・レガシー・プロジェクトは、これらの重要なメッセージをすべての旅行者に伝えるために設立しました」と述べています。
パラオ・プレッジに関する旅行者向けの情報は palaupledge.com にて確認できます。
※BULは、パラオの歴代の指導者によって宣言された禁止令で、生物種・場所・モノの過消費または破壊を直ちに中止できます。この禁止令は、パラオ国立海洋保護区とパラオ・プレッジのシンボルとなっており、伝統的なBULを現代に適用しています。
補足:
· 大統領のファースト・レディであるデビー・レメンゲサウ(Debbie Rememgesau)は、パラオ・レガシー・プロジェクトの議長を務めます。
· パラオ・レガシー・プロジェクトは、パラオ在住でグローバルマーケティングコミュニケーションのバックグランドを持つLaura Clarke、Nicolle Fagan、Jennifer Koskelin-Gibbons、Nanae Singeoの4名で設立されたボランティアグループです。
· パラオ・プレッジは、パラオの子どもたちと協力して設立されました。
· 入国スタンプを含むすべての誓約は、パラオを訪れる主要国の日本、米国、韓国、中国、台湾の5つの言語に翻訳されています。
· パラオ・プレッジはパラオ・コンサーベーション・ソサイエティ、パラオ国立海洋保護区とその関連団体、教育省、法務省、パラオ政府観光局、天然資源・環境・観光省、財務省、社会基盤・産業・商業省、社会・文化省などの地方自治体および地域団体で実施・制度化されます。
· パラオはユネスコの世界複合遺産に登録されており、自然・文化ともにその普遍的価値を認められた世界でも数少ないユネスコの世界複合遺産登録35カ国のうちの1つです。
この取り組みによりパラオは、未来の世代のためにパラオの貴重な独自の文化と美しい自然環境の保護を目的に、入国に関わる法律と入国手続きを変更する世界で初めての国となります。またこのパラオ・プレッジがきっかけとなり諸外国でも同種の取り組みが生まれ、子供たちの未来に美しい自然を残す動きが世界規模になることを願っています。
パラオ・プレッジは、近年パラオを訪れる旅行者の増加に対応するため、パラオの歴代の指導者によって宣言された禁止令「BUL」※のルールに基づいて、パラオの子供たちとともに設立しました。パラオ・プレッジでは旅行者全員に「責任ある持続可能な観光」を義務付けるため、すべての入国者のパスポートにスタンプが押され、入国者はパスポートに自身で署名します。
パラオは人口2万人に満たない世界で13番目に小さい国であるにも関わらず、毎年16万人以上が国外から訪れています。旅行者の軽率な行動によってパラオの環境が破壊され、文化に悪影響をおこす可能性があるために、パラオ・プレッジのような取り組みが必要であると考えられるようになりました。パラオ政府は、パラオ・プレッジのルールを破る旅行者に対し、最大で100万ドルの罰金を科すことができる政策も議決しました。
パラオの子供たちの未来を視野に入れた画期的なこのプロジェクトは、観光に関連した生態系への課題にも注目を集めています。さらに、パラオへの訪問者の数が増え続ける中で、人間の活動が地域の生態系に及ぼす影響を見直すことにも繋がります。
パラオは以前から、環境保護の分野で「世界初」の活動に取り組んでいます。世界で初めて国全体の海域でサメ保護区を設立したり、世界で初めてボトム・トローリングの破壊的な使用を禁止したりしました。また2015年にはこうしたリーダーシップが認められ、区内での漁獲や資源採択が一切禁止されているパラオ国立海洋保護区を設立することができました。
パラオの大統領で、長期的環境保護と持続可能性の提唱者でもあるトミー・レメンゲサウ(Tommy E. Remengesau Jr)は、パラオ・プレッジの開始によって誰もが変わらなくてはいけないと考えています。
レメンゲサウ大統領は次のようにコメントしています。「旅行者がパラオを訪れたときに誓約へ署名を約束してもらうのと同じように、旅行者にパラオを尊重する方法を示すのは私たちの責任です」「パラオは小さな島国であると同時に大きな海洋国であり、環境保護は文化の中心にあります。私たちは生きるために環境に頼っており、自国の自然環境が脅かされれば、私たちはその美しさと生物多様性の両方を楽しむことができる最後の世代になってしまうでしょう。これはパラオだけにいえることではありません。人間が地球環境にもたらす影響は、今日の世界が直面している最大の課題の1つです。パラオは小さな国として、これらの影響を深刻に受け止めています。パラオ・プレッジの取り組みが、現世代が次世代の責任を負うという認識を世界規模で高めることを願っています」。
パラオ・プレッジでは、旅行者自身の行動がパラオの自然に大きな影響を及ぼすことを、パラオの子供たちの豊かな想像力をコンセプトにした飛行機内ビデオで説明しています。またパラオの空港ターミナルやパラオ国内各地ではパラオ・プレッジを紹介するサイネージなどが設置され、入国後も誓約書の存在を再認識させる仕掛けをしています。パラオ・プレッジとその理念は、パラオの子どもたちが未来を守るために果たす重要な役割を理解するため、パラオの教育省の児童教育にも取り入れられています。
パラオのツアーオペレーターを含む地域社会や企業は、パラオの環境保護の法律を守り、観光客がパラオ独自の美しさを理解できるよう支援することを奨励しています。
パラオ・プレッジは、パラオの環境保全のメッセージを伝えるため、オーストラリアのコミュニケーションエージェンシーのHost / Havas、パラオ政府、およびマーケティングの専門家による有志のローカルグループのパラオ・レガシー・プロジェクトと共同で設立しました。
パラオ・レガシー・プロジェクトの4人の共同設立者のひとりで、パラオ滞在者でもあるLaura Clarkeは「パラオ・プレッジは、次の世代のためにパラオを保護するための重要な役割を認識する手助けになります。ほとんどの旅行者は自分の行動が大きな影響をもたらすだけでなく、助けとなってくれることも知りません。パラオ・レガシー・プロジェクトは、これらの重要なメッセージをすべての旅行者に伝えるために設立しました」と述べています。
パラオ・プレッジに関する旅行者向けの情報は palaupledge.com にて確認できます。
※BULは、パラオの歴代の指導者によって宣言された禁止令で、生物種・場所・モノの過消費または破壊を直ちに中止できます。この禁止令は、パラオ国立海洋保護区とパラオ・プレッジのシンボルとなっており、伝統的なBULを現代に適用しています。
補足:
· 大統領のファースト・レディであるデビー・レメンゲサウ(Debbie Rememgesau)は、パラオ・レガシー・プロジェクトの議長を務めます。
· パラオ・レガシー・プロジェクトは、パラオ在住でグローバルマーケティングコミュニケーションのバックグランドを持つLaura Clarke、Nicolle Fagan、Jennifer Koskelin-Gibbons、Nanae Singeoの4名で設立されたボランティアグループです。
· パラオ・プレッジは、パラオの子どもたちと協力して設立されました。
· 入国スタンプを含むすべての誓約は、パラオを訪れる主要国の日本、米国、韓国、中国、台湾の5つの言語に翻訳されています。
· パラオ・プレッジはパラオ・コンサーベーション・ソサイエティ、パラオ国立海洋保護区とその関連団体、教育省、法務省、パラオ政府観光局、天然資源・環境・観光省、財務省、社会基盤・産業・商業省、社会・文化省などの地方自治体および地域団体で実施・制度化されます。
· パラオはユネスコの世界複合遺産に登録されており、自然・文化ともにその普遍的価値を認められた世界でも数少ないユネスコの世界複合遺産登録35カ国のうちの1つです。
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