「までいな復興」の切り札にしたい 福島県飯舘村が「ふるさと住民票」を開始

―村外の人が村民と一緒にむらづくりするしくみ―

福島県飯舘村は、4月から「ふるさと住民票」を始めます。これは、村外から村づくりやその応援をしてくれる人(=関係人口)を増やすしくみです。

飯舘村は東日本大震災の原発事故によって全村避難しましたが、昨年、一部地域を除き帰村が始まりました。
現状では元住民6000人のうち帰村したのは約1割です。村はすぐには「戻らない人」や「戻れない人」、村を応援する「村民以外の人」と一緒に村づくりを行う「までいな復興計画」を掲げてきましたが、「ふるさと住民票」でそれを加速したいと考えています。

飯舘村は原発事故により居住者が急減しましたが、これは日本中の地域が直面する課題を先取りしているとも言えます。「ふるさと住民票」は人口減少が進む全国の地域にとって課題解決のお手本となる可能性を持っています。

「ふるさと住民票」を申請すると、「ふるさと住民カード」が発行されます。カードデザインは飯舘村「ふるさと住民票」に協力している「日本再発見塾」*の呼びかけ人であるイラストレーターのわたせせいぞうさんによるものです。

 

飯舘村「ふるさと住民票」の対象者
申請時点で飯舘村に住民票がない方(元村民を含む)で、飯舘村に興味・関心のある方。
例えば、
  • 飯舘村出身で、離れたまちで暮らしている方
  • 飯舘村にふるさと納税された村外の方
  • 飯舘村の復興を応援したい村外の方 など


飯舘村「ふるさと住民カード」
「ふるさと住民票」を申請すると、「ふるさと住民カード」が発行されます。
カードは以下の3種類からお好きなものを選ぶことができます。

A


B

グラフィックデザイナー 麹谷宏氏監修のデザイングラフィックデザイナー 麹谷宏氏監修のデザイン


C

イラストレーター わたせせいぞう氏によるイラストイラストレーター わたせせいぞう氏によるイラスト

 

 

裏面(3枚共通)裏面(3枚共通)



制度内容
ふるさと住民の方には以下のサービスを予定しております。
詳細未定のものにつきましては、詳細決定後にホームページを更新するほか、ふるさと住民の方に郵送等でお知らせいたします。
 
いいたて再発見塾
各地の生活や文化から日本の魅力を改めて見出す活動をしている「日本再発見塾」(呼びかけ人代表:黛まどか、俳人)の協力のもと、飯舘村の魅力を再発見する塾を、「ふるさと住民」を対象に開催します。
飯舘村の郷土料理づくり、村内を歩き俳句を詠む吟行など、飯舘の魅力を体感していただく企画です。
一日村長
希望された方の中から年間に1~2名、一日村長として飯舘村の村政、復興についての会議等に参加していただく体験です。選考は、申込書の復興のアイデアの内容によって行い、日程等の詳細につきましては、選考後にご連絡、ご相談させていただきます。
飯舘村生活体験
飯舘村の空き家等を活用し、飯舘村での仕事や活動へのご協力を条件に、飯舘村での生活を数日間から一か月間程度、体験していただく事業です。
飯舘村のイベント等のチラシ発送
飯舘村のイベントについて、告知のチラシを送付させていただきます(不定期)
「いいたて村の道の駅までい館」の商品券プレゼント
道の駅までい館に新商品やイベントのアイデアを、ふるさと住民登録をお申込みの際に募集します。採用された方には、道の駅までい館で使える商品券2万円分を贈呈予定です。
飯舘村小説大賞、川柳大賞
飯舘村に関連した小説、川柳を募集し、優秀賞には道の駅の商品券2万円分を贈呈予定です。

 


「ふるさと住民票」の申し込み
「ふるさと住民票」は、飯舘村ホームページ及び飯舘村役場総務課窓口で配布する申し込み用紙により申込みできます。「ふるさと住民」の登録料は無料です。
申し込みは3月12日から、メール、郵便、窓口への持参にて受け付けます。
「ふるさと住民票」は4月より順次郵送にて発行予定です。
飯舘村ホームページ:http://www.vill.iitate.fukushima.jp/
 

 飯舘村「ふるさと住民票」は、各地の生活や文化から日本の魅力を改めて見出す活動をしている「日本再発見塾」(呼びかけ人代表:黛まどか(俳人)、http://www.e-janaika.com/)に協力をいただいています。
私たちは、飯舘村「ふるさと住民票」を応援します。 

日本再発見塾は、日本各地に根付いた文化、伝統、歴史に触れ、その魅力を改めて見出すことを通じて、地域を、日本を、もっと元気にしていくことをめざす活動です。具体的には、様々な分野のトップランナーとともに、年一回各地で開く一泊二日の「塾」が中心です。
飯舘村では、2007年11月に「日本再発見塾in飯舘」を、震災直後の2011年5月には飯舘村と古殿町の2箇所開催で「日本再発見塾in福島」を行いました。
また、飯舘村民が全村避難を強いられている2013年と2014年、村民がお盆に一時帰村で訪れる場所が少しでも以前のような美しい風景であるように、日本再発見塾および飯舘村にゆかりのある人有志が、飯舘村民の憩いの場である「あいの沢」*の清掃活動を行うなど、ささやかながら応援をしてきました。今こそ村の再出発のため日本再発見塾一同で、全力で飯舘村を応援します。

飯舘村「ふるさと住民票」に関しては、日本再発見塾の呼びかけ人が(1)「ふるさと住民カード」のデザインをする、(2)飯舘村の「ふるさと住民」となる、(3)飯館村が「ふるさと住民」を対象に行う活動に協力するなどを行います。
村の人たちと一緒になって5年先、10年先の村づくりをお手伝いしていきたいと考えています。

2018年3月10日
「日本再発見塾」呼びかけ人代表
黛まどか

飯舘村「ふるさと住民」に登録する主な呼びかけ人
黛 まどか(俳人・呼びかけ人代表)
上野 誠(国文学者)
隈 研吾(建築家)
麹谷 宏(グラフィックデザイナー)
近藤 誠一(元文化庁長官)
コシノ ジュンコ(ファッションデザイナー)
佐川 旭(建築家)
塩野 米松(作家)
池 明観(思想史研究者)
野﨑 洋光(料理人)
藤原 誠太(養蜂家)
麻殖生 素子(屏風作家)
増田 明美(スポーツジャーナリスト)
山折 哲雄(宗教学者)
わたせ せいぞう(イラストレーター)

*飯舘村は、全国から「愛」をテーマに俳句を募り、村の特産品である御影石の句碑をつくり、「あいの沢」に設置する「愛の句碑事業」を実施していました。その選句を黛まどかが行い、また、増田明美氏、わたせせいぞう氏、坂東三津五郎氏など、日本再発見塾の呼びかけ人の句も含まれています。

 

 

お問い合せ
飯舘村総務課企画係
〒960-1892 福島県相馬郡飯舘村伊丹沢字伊丹沢580番地1
Tel:0244-42-1613

構想日本 田中/堺/永由
TEL: 03-5275-5607 E-mail: info@kosonippon.org
http://www.kosonippon.org/
構想日本は、独立非営利の政策シンクタンクです。
全国の「ふるさと住民票」の実施自治体間の連絡や全体の情報共有を担っています。

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