大和ネクスト銀行調べ 社会貢献活動の認知率 「子ども食堂で社会貢献」認知率4割強 「ヘアドネーション」認知率4割弱 社会貢献活動に対する関心度 「無料塾で社会貢献」関心度5割 「プロボノ」関心度4割半
~社会貢献に関する調査2018~
大和証券グループ本社が100%出資する銀行で、“預金は、もっと、楽しくなれる。”「えらべる預金」を展開している株式会社大和ネクスト銀行(http://www.bank-daiwa.co.jp/)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中村比呂志)は、“社会貢献に対する意識や実態”を探るため、2018年3月2日~3月5日の4日間、全国の15歳~69歳の男女を対象に、社会貢献に関する調査をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
■ 社会貢献活動への参加経験、参加意欲 ■
◆「社会貢献活動の参加経験率」8割半 最も高いのは50代で9割
◆「社会貢献教育を受けたことがある」10代では4割強
まず、全国の15歳~69歳の男女1,000名(全回答者)に、これまでに、社会貢献活動に参加したことがあるかどうか聞いたところ、「はい」83.8%、「いいえ」16.2%となりました。参加経験率は8割半と多くの人が社会貢献活動への参加経験があるようです。
男女別にみると、参加経験があるのは、男性79.8%、女性87.8%と、女性のほうが高くなりました。
また、年代別では、参加経験率が最も低い40代でも77.4%と8割近くとなっており、最も高い50代では89.2%と、9割になりました。
また、全回答者(1,000名)に、これまでに社会貢献教育を受けたことがあるか聞いたところ、「はい」20.7%、「いいえ」79.3%となり、受けたことがない人が大多数という結果となりました。
年代別にみると、受けたことがある人は、10代では41.6%と突出する結果となりました。
◆「社会貢献活動につながる商品・サービスは積極的に利用したい」5割半が同意
◆「就職・転職するなら社会貢献に積極的な企業にしたい」半数以上
続いて、企業の社会貢献活動について聞きました。
全回答者(1,000名)に、社会貢献活動に積極的な企業を応援したいかどうか聞いたところ、「はい」は57.4%でした。社会貢献活動への姿勢が、企業の印象を左右することがあるようです。
また、全回答者(1,000名)に、社会貢献活動につながる商品・サービスは積極的に利用したいかどうか聞いたところ、「はい」は53.6%と半数を超えました。
そして、全回答者(1,000名)に、就職・転職をするなら、社会貢献に積極的な企業・団体にしたいかどうか聞いたところ、「はい」が51.4%となりました。
◆参加したことがある社会貢献活動 1位「募金」 2位「自然・環境保護ボランティア」 3位「献血」
◆今後盛んになると思う社会貢献活動 「クラウドファンディングによる寄付」が1位
◆パートナーと参加したい社会貢献活動 3位「子育て支援ボランティア」、2位と1位は?
何らかの社会貢献活動に参加したことがある人が8割以上という結果でしたが、どのような活動に参加したのでしょうか。
社会貢献活動に参加したことがある838名に、これまでに参加したことがある社会貢献活動を聞いたところ、「募金」(82.5%)が最も多く、「自然・環境を守るボランティア(ゴミ拾いなど)」(32.7%)、「献血」(32.3%)、「物品の寄付」(24.8%)、「共通ポイント(Tポイントなど)の寄付」(20.5%)が続きました。
次に、全回答者(1,000名)に、今後、参加してみたいと思う社会貢献活動を聞いたところ、「募金」(38.3%)、「自然・環境を守るボランティア(ゴミ拾いなど)」(20.0%)、「献血」(19.0%)、「物品の寄付」(17.8%)、「リサイクル活動への参加」(15.1%)となりました。
男女別にみると、「募金」(男性34.8%、女性41.8%)や「自然・環境を守るボランティア」(男性16.0%、女性24.0%)、「物品の寄付」(男性13.2%、女性22.4%)、「社会貢献型商品の購入・サービスの利用」(男性9.4%、女性16.6%)などでは女性のほうが高くなりました。
また、全回答者(1,000名)に、今後、盛んになると思う社会貢献活動を聞いたところ、「クラウドファンディングによる寄付」(22.5%)が最も多く、「募金」「高齢者福祉のボランティア(高齢者との交流など)」(いずれも18.6%)、「被災地でのボランティア」(15.6%)、「自然・環境を守るボランティア(ゴミ拾いなど)」(15.0%)が続きました。今後、クラウドファンディングを活用した社会貢献活動は、ますます広がっていくのではないでしょうか。
男女別にみると、「共通ポイントの寄付」(男性10.4%、女性19.2%)や「社会貢献型商品の購入・サービスの利用」(男性10.0%、女性17.0%)、「子育て支援のボランティア」(男性7.4%、女性16.8%)などでは、女性のほうが高くなりました。
さらに、全回答者(1,000名)に、今後、パートナー(配偶者や恋人)と一緒に参加してみたいと思う社会貢献活動を聞くと、「募金」(21.5%)が最も多く、「自然・環境を守るボランティア(ゴミ拾いなど)」(17.4%)、「子育て支援のボランティア」(9.6%)、「リサイクル活動への参加」「献血」(どちらも9.0%)が続きました。
■ 社会貢献活動への参加、不参加の理由 ■
◆社会貢献活動に参加する三大理由 「人の役に立ちたい」「学校や職場の取り組み」「いい経験になる」
◆社会貢献活動に参加しない三大理由 「関心がない」「生活に余裕がない」「時間がない」
続いて、社会貢献活動に参加したことがある人には参加した理由を、参加したことがない人には、参加していない理由を聞きました。
まず、社会貢献活動に参加したことがある人(838名)に、参加した理由を聞いたところ、「社会・人の役に立ちたいと思ったから」(44.0%)が最も多く、「学校や職場の取り組みだったから」(23.4%)、「いい経験になると思ったから」(23.0%)、「自己啓発や成長につながると思ったから」(15.8%)、「関心がある社会問題に関係していたから」(11.3%)が続きました。
次に、社会貢献活動に参加したことがない人(162名)に、その理由を聞いたところ、「興味・関心がないから」(19.1%)が最も多く、「自分の生活に余裕がないから」(18.5%)、「参加する時間がないから」(16.7%)、「参加のしかたがわからないから」(13.0%)が続きました。
■ 各社会貢献活動に対する認知・関心 ■
◆社会貢献活動の認知率 「子ども食堂で社会貢献」認知率4割強 「ヘアドネーション」認知率4割弱
◆社会貢献活動に対する関心度 「映画を見て社会貢献」関心度5割強 「旅行をして社会貢献」関心度5割
「無料塾で社会貢献」関心度5割 「プロボノ」関心度4割半 「アニメを活用した地域活性化」関心度4割
◆「定期預金をして社会貢献」4割弱が「関心がある」と回答
現在、新しいタイプの社会貢献活動が次々と生まれています。全回答者(1,000名)に対し、さまざまな社会貢献活動の方法について、その認知率と関心度を調査しました。
まず、それぞれの社会貢献活動について、認知率をみると、「買い物をして社会貢献」(59.8%)が最も高く、「子ども食堂で社会貢献」(41.7%)、「コンサートで社会貢献」(41.4%)、「クラウドファンディングに参加して社会貢献」(39.2%)、「髪の毛を寄付して社会貢献(ヘアドネーション)」(37.9%)が続きました。2位となった「子ども食堂で社会貢献」とは、経済的な理由で、自宅で満足に食事ができない子どもに温かい食事を提供するもので、メディアでも度々取り上げられ、認知が拡がっているようです。
次に、関心度をみると、「買い物をして社会貢献」(54.1%)が最も高く、ほぼ同率で「子ども食堂で社会貢献」(54.0%)となり、「映画を見て社会貢献」(51.9%)、「旅行をして社会貢献」(49.3%)、「無料塾で社会貢献」(49.2%)が続きました。5位の「無料塾」は、勉強がしたくても、貧困が理由に塾へ通えない子どもが無料で通える勉強の場を提供する活動で、子どもの貧困が取りざたされる昨今、子ども食堂とともに注目されています。認知率が高い活動のほか、映画や旅行など、自分が楽しみながら社会にも貢献できる活動に、関心が集まりました。
また、「専門スキルを活かして社会貢献(プロボノ※)」(45.7%)や「ライドシェアで社会貢献」(39.6%)、「アニメを活用した地域活性化」(39.5%)、「定期預金をして社会貢献」(37.3%)なども関心を持っている人は少なくないようです。
※プロボノとは、自らの専門知識や技能・スキルを生かして参加する社会貢献活動のことです。
日常生活の中で、社会貢献活動に関われる機会は多くありますが、その中には、まだあまり知られていないものもあるようです。自分の生活や嗜好に合わせた関わり方を見つけると、社会貢献活動に参加しやすくなるのではないでしょうか。
■ 身近な社会問題 ■
◆気になる社会問題 1位「子どもの貧困」2位「いじめ」3位「地球温暖化」4位「ブラック企業」5位「所得格差」
40代では「所得格差」、50代では「いじめ」が1位に
◆60代シニアの約3割からは「ネット上での誹謗中傷」に懸念の声が上がる
続いて、社会問題について、気になっている問題や、自身・家族が直面したことがある問題を聞きました。
まず、全回答者(1,000名)に、現在、気になっている社会問題を聞いたところ、1位「子どもの貧困」(39.8%)、2位「学校でのいじめ」(32.5%)、3位「地球温暖化」(31.9%)、4位「ブラック企業問題」(31.7%)、5位「所得格差」(28.4%)となりました。「子どもの貧困」と「学校でのいじめ」が上位2位となったほか、「児童虐待・育児放棄」(26.1%)が6位、「教育格差」(22.9%)が8位になるなど、子ども関連の社会問題が気がかりという人が多いようです。
年代別にみると、20代では「ブラック企業問題」(33.1%)が「子どもの貧困」と並んで1位となりました。また、40代では「所得格差」(33.9%)が1位、50代では「学校でのいじめ」(38.0%)が1位となり、最も気になる社会問題に関する年代差が明らかになりました。
また、60代シニアでは、「地球温暖化」(41.6%)、「児童虐待・育児放棄」(31.3%)、「ネット上での誹謗中傷」(27.7%)、「ダブルケア・老老介護」(30.1%)が、他の世代よりも目立って高くなりました。
◆4割が「自身・家族が社会問題に直面したことがある」と回答
◆自身・家族が直面した社会問題 「学校でのいじめ」「所得格差」「ブラック企業」「スマホ依存症問題」
◆「スマホ依存症問題」に対しては10代が、「所得格差」に対しては40代が直面した割合が高い傾向
次に、自分自身や家族が直面したことがある社会問題について聞きました。
まず、自身や家族が社会問題に直面したことがある人の割合を確認すると、39.2%でした。何らかの社会問題に直面したことがあるという人は少なくないようです。
それでは、自身・家族が直面した社会問題とはどのような問題だったのでしょうか。
自身・家族が社会問題に直面したことがある人(392名)の回答をみると、「学校でのいじめ」(29.3%)が最も多く、次いで、「所得格差」(23.2%)、「ブラック企業問題」(19.4%)、「スマホ依存症問題」(13.3%)となりました。
「スマホ依存症問題」に対しては10代(30.8%)が、「学校でのいじめ」に対しては20代(40.3%)が、「ブラック企業問題」に対しては30代(28.6%)が、「所得格差」に対しては40代(36.1%)が、直面した割合が高い結果となりました。
◆「子どもからのSOSを見聞きしたことがある」4%、SOSの内容は「いじめ」「児童虐待」「貧困」など
自身・家族が直面した社会問題では「学校でのいじめ」が最も多くなりました。
全回答者(1,000名)に、子どもからのSOSを見聞きしたことがあるかどうか聞いたところ、「ある」は3.5%、「ない」は96.5%で、子どもからのSOSを見聞きしたことがない人が大多数となりました。
子どもからのSOSを見聞きしたことがある人(35名)に、どのようなSOSの内容だったか、また、どのように対応したかを聞いたところ、「先輩から陰湿ないじめをされていることを相談され、教師へ相談し、なるべく一人にならないようにと助言した(20代男性)」など、いじめに関する内容が多く挙げられていました。その他、「青あざが絶えない子どもがおり、様子が変だったので、近所の人に相談した(30代女性)」、「3日間食事をしていない子どもの相談に乗り、食料と多少のお金を渡し、市役所福祉課に相談した(50代男性)」など、児童虐待や貧困などに関する内容もありました。
■ 社会貢献の現状について ■
◆7割弱が「貧困児童」に対する支援不足を実感
◆支援不足を感じる人が「難病児支援」では7割弱、「障がい児支援」では6割半に及ぶ
◆8割が「東日本大震災を風化させないことは重要だ」と実感
全回答者(1,000名)に、社会貢献活動の現状についてどのように感じているか質問しました。
まず、子ども支援や社会的弱者の支援が不足していることについて聞いたところ、不足を感じている人は、「貧困児童支援」では67.9%、「難病児支援」では67.0%と7割弱となり、「障がい児支援」では65.5%と6割半、「里親制度の支援」と「差別等の人権問題解決の支援」ではどちらも62.1%と6割強になりました。
次に、社会貢献活動の高まりについて聞いたところ、「一般の人の社会貢献意識の高まり」を感じる人は27.8%、「企業のCSR活動の活性化」を感じる人は31.9%となりました。
そして、東日本大震災が発生してから、2018年で7年が経ちますが、東日本大震災の風化について聞いたところ、「東日本大震災が風化している」と感じている人は63.7%となり、「東日本大震災を風化させないことは重要」と感じている人は79.7%でした。
■ 間接的な社会貢献活動 ■
◆影響が大きな間接的な社会貢献活動とは?
「有名人のSNSでの社会貢献の呼びかけ」は約6割が影響大と回答、「マスコミの社会問題報道」は5割半、
「寄付金控除の制度」や「ボランティア休暇制度」の充実は約半数が影響大と回答
全回答者(1,000名)に、さまざまな“間接的な社会貢献活動”について、(プラスの効果など)影響がどのくらい大きいと思うか聞いたところ、「影響が大きい(計)」(「影響が非常に大きい」「影響が大きい」の合計)が最も高くなったのは、「有名人がSNSで社会貢献を呼びかける」で58.8%、次いで、「マスコミが災害や社会問題の実態を報道する」が55.1%、「国や地方自治体が寄付金控除の制度を充実させる」が51.3%と、“有名人のSNSでの呼びかけ”や“マスコミの報道”、“寄付金控除の制度充実”では半数以上の人が、影響が大きいと回答しました。
また、「企業がボランティア休暇・休職の制度を整備する」では49.2%が大きいと回答し、「有名人が慈善団体などの親善大使になる」では48.5%が大きいと回答しました。
◆影響を受けた・感動した有名人の社会貢献活動
「サンドウィッチマン」「江頭2:50さん」「杉良太郎さん」「中居正広さん」「西野亮廣さん」など
最後に、全回答者(1,000名)に、有名人の社会貢献活動を見て影響を受けたり、感動したりしたことがあるか聞いたところ、「ある」が10.8%、「ない」が89.2%となりました。
そして、有名人の社会貢献活動を見て影響を受けたり、感動したりしたことがある人(108名)に、その有名人の名前を挙げてもらったところ、「サンドウィッチマン」(21件)、「江頭2:50さん」(12件)、「杉良太郎さん」(10件)、「中居正広さん」(7件)、「西野亮廣(キングコング)さん」(5件)などの名前が挙がりました。
1位のサンドウィッチマンの2人は宮城県出身で、2011年の東日本大震災当日、宮城県気仙沼市でのロケ中に被災したことが知られています。独自に義援金を設立、被災地を何度も訪問するなど、息の長い支援活動を続けており、その姿に、今も多くの人が勇気づけられているに違いありません。
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