業界初!製薬企業が直接、患者へ治験情報提供を可能にする治験情報発信プラットフォーム「puzz(パズ)」が本格始動
KVP筆頭に約5000万円のシードラウンド資金調達
患者向けに、治験情報インフラを展開している株式会社Buzzreach(本社:東京都目黒区目黒、代表取締役:猪川 崇輝)は、ITを活用した、連携パートナー企業からなる約250万人分の治験希望者データベースや、ヘルスケア系メディア、患者会などに同時アクセス可能な治験情報プラットフォーム「puzz(パズ)」を2019年3月5日にリリースしたことをお知らせいたします。また、当サービスのさらなる発展を目的としてKLab Venture Partners株式会社を筆頭に、約5000万円のシードラウンドでの資金調達を実施したことをお知らせいたします。
■製薬企業/医療機関向け治験情報発信プラットフォーム「puzz(パズ)」について
puzz(パズ)は治験情報を患者へ届けるために製薬企業(または医療機関や治験関連企業)が情報を登録し、一般コンシューマや治験情報を必要とする患者に向けて情報を発信し、参加申込みまでをすることができる製薬企業(または医療機関や治験関連企業)向けの治験情報発信プラットフォームです。
puzz上では医療機関単位だけではなくプロジェクト単位で治験情報をご登録いただけるので、細かい設定や情報の展開が可能です。puzzに治験試験情報を掲載することにより、被験者募集専業企業、ヘルスケア系メディアや企業、患者会などに対しても情報発信がpuzz一つで可能になります。puzzの登録利用料は無料プラン、有料プランをお選びいただけるので、期間の異なる複数のプロジェクトにも対応しています。
また、puzzに掲載された治験情報は同じく当社の運営する一般コンシューマ向けオウンドメディアである『治験情報マッチングプラットフォームsmt(Search My Trial※β版)』にも掲載され、治験という新たな治療法を求める患者と治験情報をマッチング(募集)することも可能です。これにより、弊社が連携するパートナー企業からなる約250万人分の治験希望者データベースにアクセスができる上、治験における患者情報を一括で管理できるインフラが整備されます。
新薬開発にかかる開発コストは膨大な金額となり、どの製薬企業も削減に対して課題を抱えています。既に約6か月間、puzz(β版)で複数の製薬企業様に導入をしていただき、あるプロジェクトではトータル開発期間2か月間短縮、これにより4500万円ほどのコスト削減をすることができました。
■一般コンシューマ向け治験情報マッチングプラットフォームsmt(Search My Trial)について
smtは新しい治療法や治療薬の情報を求める患者や家族、一般コンシューマと、日本にある全ての臨床試験情報をウェブ上でマッチングするサービスです。ご自身やご家族の環境や状況に合った治験情報を調べることができるだけではなく、近隣で、どの医療機関が該当する治験を実施するのかを知ることができます。(※医療機関名はマスキングされエリア情報のみ表示)これにより、かかりつけ医院での治療だけではなく、「治験」という新たな選択肢を患者側は検討することができます。
■情報の流通性が低い「治験業界」
新薬の効果を検証する「治験」は、新たな医薬品を作る際には必須のプロセスです。しかし、治験者を募集するサイトや媒体には限られた情報しかなく、『今、自分の病気に対する新たな解決方法が欲しい』ユーザー側にとってまだまだ満足できるものではなく、より良い治療法を求める患者が最新の情報を得ることが難しい現状を作り出しています。
日本国内で実施される治験の数は年々増加しており、平成29年は693件の治験計画が届出されました(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/review-services/trials/0014.html)。そのうち初回の治験となる初回治験計画届の数は136件に上り、年々多くの種類の医薬品が治験のフェーズに到達しているといえます。
一方、治験情報へのアクセスは容易ではなく、現存する治療法では治療ができない患者や他の新たな治療法を求める患者が簡単に情報を得ることは難しいのが現状です。さらに、がんや認知症、精神疾患、小児疾患、稀少疾患、婦人科疾患などに対する新しい治療薬・治療法のニーズ(アンメットメディカルニーズ)に対応した薬の開発へと開発動向がシフトしています。
このような現状を踏まえ、患者側と製薬企業や医療機関との間の情報格差をなくすため、まずは新薬の情報が必要な患者へ届けられる環境、そして薬の開発コストおよびスピードの改善に貢献するため、弊社は治験情報マッチングプラットフォームであるsmtおよびpuzzをリリース致しました。
■株式会社Buzzreach 代表取締役 猪川 崇輝からのコメント
現状、大半がブラックボックスとなっている治験の情報を患者様に繋ぐことが開発スピードをあげ、開発コストの圧縮にも繋がり、何より患者様へ新たな選択肢と希望をお届けすることができます。そして、製薬企業の取り組む新薬開発状況の透明化を患者様に向けて実現化できます。日本で実施されている可能な限りの多く治験情報を、病気で悩む方々へ新たな選択肢としてお繋ぎするため、puzzおよび smt(SearchMyTrial)を提供し、より一般の方々がわかりやすく治験情報に触れていただけるよう努めていきます。
治験の被験者募集を専門的に行う企業が複数ありますが、そのほとんどは多くの登録会員を抱えており、それらの登録会員は自身の悩む病気に対する治験を待っていますが、治験の情報の大半がオープンとなっていないため、これらの方々にも情報が行き届きません。
反面、大半の治験は被験者不足が原因で遅延しています。このような矛盾を埋めるためにも我々のプラットフォームに登録された治験情報を様々な企業・メディア・団体へオープン化することで、多くの方々に治験情報が行き届くようにし、企業側、患者側にメリットが生まれるようにしていきます。
これからのさらなる日本におけるヘルスケア発展には治験は必要不可欠な存在となります。治験に参加いただく患者様はその疾患の代表者の方々です。治験に参加していない患者様でも同じ悩みを持つ方はその何十倍、何百倍と存在します。我々はより多くの方が治験のことを知るきっかけを作り、治験をきっかけに様々なヘルスケア情報のマッチングに関わり、みなさまの健康に少しでも寄与できれば幸いです。
■資金調達について
KLab Venture Partners株式会社を筆頭に、第三者割当増資により約5000万円の資金調達を行いました。今回の資金調達により、今回リリースしたpuzzやsmtのサービス拡充だけではなく、ITを活用した現状よりもより良い環境を求めている患者にフォーカスをした、その他サービスにも注力してまいります。
■今後の事業展開について
より良い治療の選択肢が患者の皆様に提供できるよう、弊社は治験の情報提供をきっかけとして、患者毎に最適な情報を届けるサービスを展開してまいります。2019年春には治験担当者と参加患者を繋ぎ、様々な問題を解決する患者管理アプリをリリースし、「治験」をベースに製薬企業と患者がつながるコミュニティの創出をスタートさせる予定です。■会社概要
・会社名:株式会社Buzzreach
・代表者:代表取締役 猪川 崇輝
・設立:2017年6月23日
・資本金:4,895万円(資本準備金含む)
・所在地:〒141-0021東京都品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前9F
・URL:https://www.buzzreach.co.jp/
・社員数:12名
・事業内容:ウェブサイトの企画・制作・運営及び管理、インターネットを利用した各種情報マッチングサービス、日本に進出するグローバル企業向けBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)業務、臨床試験被験者の募集に関する支援業務、スマートフォン及びパーソナルコンピューター向けアプリケーションソフトウェアの開発及び販売
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