新刊発売のご案内『マーケティングの本質 「心理」に関する「真理」』
編著:ADEX SYNRI ラボ
株式会社日本経済広告社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丹羽 信一)は、この度、書籍『マーケティングの本質——「心理」に関する「真理」』を出版いたします。
テクノロジーの進歩により、メディア環境や人々のライフスタイルは大きく変化し、新たなマーケティングツールも登場するなど、マーケティングを取り巻く環境は刻々と移り変わっておりますが、受け手である“人”はそれほど変化していません。そこで、ADEX 日本経済広告社では人間の普遍的な心や脳のはたらきに改めて着目し、そこから得られる知見をマーケティングに活かす方法を研究する「ADEX SYNRI ラボ(アデックス・シンリ・ラボ)」を2015年に立ち上げました。本書では、その研究・実践の成果を、ADEXが手がけた10の広告事例とともに紹介しています。
本書では広告宣伝を軸に議論を進めていますが、ここで紹介している知見は、広告宣伝のみに限らず、商品開発や組織マネジメント、人材育成、営業、接客など幅広い分野での活用可能性を秘めています。マーケティング担当者や経営者、商品企画、デザイナーなど幅広い方にお読みいただければ幸いです。
『マーケティングの本質 「心理」に関する「真理」』
定価 : 本体1,800円+税
発行 : 日本経済新聞出版社
発売日 : 2018年11月16日
体裁 : 並製 / A5判 / 244ページ
ISBN : 978-4-532-32249-6
目次
はじめに ─ 損得勘定より、感覚感情
第1章 マーケティング最前線
1-1 今、なぜ「顧客心理」が重要なのか?
「店舗で製品を見て、ネットで買う時代」の戦略を探る
1-2 「ナッジ」をマーケティングに活用しよう
ひじで軽く突っついて、注意や合図を送ろう
1-3 広告にアテンションは必要か?
アテンションを取るだけの広告なら作らないほうがいい
1-4 「カスタマージャーニープランニング」はいくつ必要か?
ADEXの顧客ターゲットの絞り方を大公開
1-5 顧客インサイトと購買心理はどう違うのか
「ADEX プランニングブリーフ」に沿った広告戦略を!
1-6 ブランド好感度とマーケットシェア
消費者はなぜ「ブランド」を信用するのか
第2章 SYNRI マーケティングとは何か
2-1 SYNRI とは何か?
人の本質こそマーケティングの本質だ
2-2 SYNRI を活用したマーケティングとは?
人が行動する10の要素に根ざした
マーケティングプランニング
2-3 情報のインプットを担う3つの行動要素
行動要素「知覚する」「注目する」「認知する」に
関するSYNRI
2-4 行動の源泉となる2つの行動要素
行動要素「惹き付けられる」「動機付けられる」に
関するSYNRI
2-5 「したい」と「本当にする」の間を埋めるもの
行動要素「報酬を評価する」「意思決定する」「行動する」
に関するSYNRI
2-6 ブランドのファンはどのようにして生まれるか
行動要素「記憶する」「学習する」に関するSYNRI
SYNRI マーケティングの実践プロセスと領域
第3章 SYNRI マーケティングの実例
3-1 広告への「関心」が広告の「効果」を生み出す
「傍観者効果」を乗り越えることが広告表現の使命
3-2 関心のある要素が広告への関心を生み出す
「選択的注意」を使った広告事例 / 世田谷自然食品
3-3 プレミアム商品は合わせ技で売れ
「スノッブ効果」「ヴェブレン効果」「バンドワゴン
効果」を使った広告事例 / ジョンソンウィル・ジャパン
3-4 「よく頑張りました。あと少し」と背中を押す
「目標勾配効果」を使った広告事例 / 日本ピザハット
3-5 「他人から認められたい感情」を肯定する
「マズローの欲求段階説」を使った広告事例
/ 日本経済新聞社
3-6 生活の中で理想と現実がぶつかる状況を探そう
「認知的不協和」に着目した広告事例 / 新進
3-7 すべての情報を与えないほうが得策
「ツァイガルニク効果」を使った広告事例 / サイボウズ
3-8 進化するタレント CM を追え!
「代表性バイアス」「フォン・レストルフ効果」を
使った広告事例 / UHA 味覚糖
3-9 「見方が変わる」と違う答えが出る心理
「フレーミング効果」を使った広告事例
/ ブックオフコーポレーション
3-10 「これは自分のことだ!」と思ってしまう仕組み
「バーナム効果」を使った広告事例 / パナソニック
3-11 数字で示してお得感を演出
「シャルパンティエ効果」を使った広告事例
/ サイボウズ
第4章 SYNRI マーケティングの仮設と検証
4-1 「データドリブンマーケティング」のプロセス
データによる広告効果検証が必須の時代は目前
4-2 データを扱う上で必要な視点
課題発見をする「データサイエンティスト」になろう
4-3 カスタマージャーニーと広告戦略の役割
「マーケティングファネル」の流れを理解しよう
4-4 データドリブンマーケティングの近未来
ヒトを理解するための新たな視点を提供し続けよう
用語解説
おわりに ─ 世の中をよくするための SYNRI
編著者プロフィール
ADEX SYNRI ラボ
ADEX 株式会社日本経済広告社にて、2015年に立ち上げた消費者インサイト・心理を研究するプロジェクト。マーケティングの本質は、消費者視点で世の中を見ること、商品を見ることであるとして、消費者を徹底分析することから研究を開始。研究を深掘りするにつれて、消費者である前に、人間を徹底研究することが重要であるとの結論に至り、心理学・行動経済学を中心に、脳科学の最先端を加え、それらの実証データをもとに、購買行動を起こす仕組みを研究・実践している。
SYNRIとは「PSYCHOLOGICAL and NEUROSCIENTIFIC INTELLIGENCE(心理学的または脳科学的知見)」を略したもの。
杉本 一夫
執行役員国際担当。ADEX SYNRI ラボ主任研究員。
1982年慶応大学法学部法律学科卒。営業・デジタル推進を経てソリューションデザイン本部を担当。NEC、ORACLE、RADO、CO・OP、ファンケルなどストラテジープランニングに従事。人事教育担当の際には、マネジメントとして心理学を研究。現在は、ADEXの国際業務を担当しつつ、2018年4月より株式会社アデックスデザインセンター社長に就任。本書第1章を執筆。
木下 顕志
クリエーティブ・ディレクション局クリエーティブディレクター / イノベーションプランナー / コンテンツプランナー。ADEX SYNRI ラボ研究員。
2005年京都大学理学部卒(数学専攻)。生活者へのブランデッドコンテンツの企画を得意とし、近年は、それ自体が広告として機能するニュース性の高い商品やサービス、新規事業の開発コンサルティングなど活動の領域を拡大。「ビジネス×クリエーティブ」をテーマに、クライアントのイノベーションを支援している。本書第2章と第3章を執筆。
山崎 優一
クリエーティブ・ディレクション局データドリブンコピーライター / クリエーティブストラテジスト。ADEX SYNRI ラボ研究員。
2006年東京大学文学部行動文化学科卒。営業、コピーライター、ストラテジックプランナーを経て現職。データを活用したコンテンツ開発に従事。新進の他、大手賃貸住宅ブランドや学習塾、損害保険、製薬、ITなどさまざまなクライアントに対して、マーケティングとクリエーティブの両面から支援を行っている。本書第3章を執筆。
太古 益樹
ソリューションデザイン本部マーケティングDMP推進部チーフデータサイエンティスト。ADEX SYNRI ラボ研究員。
大阪府立大学大学院経済学研究科修了(経営学修士)。関西支社にて金融・流通・不動産業など大手からベンチャー企業まで幅広く担当。2015年よりマーケティングDMP(データマネジメント・プラットフォーム)推進部に所属。テレビ視聴・オンライン行動ログデータと、購買データ等から広告効果の予測と検証に従事。本書第4章を執筆。
菅野 友
デジタル事業推進局クリエーティブディレクター。ADEX SYNRI ラボ研究員。
プランニング、クリエーティブを経て、現在はデータドリブン・クリエーティブというコンセプトで従事。本書第3章を執筆。
雪本 翔平
クリエーティブ・ディレクション局バイラルソリューションプランナー / クリエーティブストラテジスト。ADEX SYNRI ラボ研究員。
2014年東京農工大学工学部情報工学科卒。WEB中心のプランニング業務を担当し、2016年からクリエーティブ局に異動。現在は、オフライン・オンライン問わず、プランニング業務からクリエーティブの企画・制作まで幅広く担当。ピザハットなどバイラルを課題解決に活用する提案・企画実現を積極的に行っている。本書第3章を執筆。
大槻 泰弘
クリエーティブ・ディレクション局シニア・クリエーティブプロデュサー。ADEX SYNRI ラボ研究員。
1992年京都教育大学教育学部第一社会科学科卒。営業、ストラテジックプランナーを経験し、クリエーティブプロデュサーに着任。UHA 味覚糖、ブックオフ、アート引越センターなど数十本のテレビCMクリエーティブのプロデュースやキャスティング業務に従事。本書第3章を執筆。
宇野 有裕
ストラテジック・プランニング局ストラテジックプランナー。ADEX SYNRI ラボ研究員。
2000年横浜市立大学国際文化学部卒。日本経済新聞社、ブックオフ、ジョンソンヴィルの他、賃貸住宅情報サイト、オーディオ機器、ゲーム、PCなど、一貫してブランド戦略の立案に従事。“世の中の文脈”や“ターゲットからの共感”に寄り添った「物語」を戦略の根幹に置き、「好き」を増幅させるコミュニケーションを数多く企画している。本書第3章を執筆。
石井 啓之
クリエーティブ・ディレクション局クリエーティブディレクター / クリエーティブストラテジスト。ADEX SYNRI ラボ研究員。
2003年東京都立大学応用化学科卒。情報システム、ストラテジックプランナーを経て、2016年から現職。課題解決に向けた表現戦略の立案に従事。サイボウズ、新進、パナソニックなどを担当。本書第3章を執筆。
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