国立公文書館 春の特別展「江戸時代の天皇」  

開催期間:4月6日(土)~5月12日(日)(入場無料)約200年前、江戸時代最後に譲位した”光格天皇”の絵巻展示

独立行政法人 国立公文書館

 国立公文書館では、本年行われる天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位を記念し、2019年4月6日(土)~5月12日(日)まで、春の特別展「江戸時代の天皇」(入場無料)を開催します。本展では、江戸時代の天皇・朝廷と幕府との関係、朝廷儀式や改元についてもご紹介します。

 

◆必見!「光格天皇」の行幸を描いた45メートルの長大な絵巻
 本展では、明治天皇の曾祖父にあたる光格天皇が、上皇の御所である「桜町殿」へ移動する行列の様子を描いた全長45メートルの長大な絵巻を展示します。天皇の乗物である「鳳輦(ほうれん)」や行列見物の人々、京都所司代による警固の様子などが描かれている貴重な絵巻です。

◆江戸時代には、様々な理由で「改元」が行われていた!
 江戸時代は現代と異なり、新天皇の即位による改元以外にも大火や地震、病気の流行や異国船来航の機会など、様々な理由で改元が行われていました。また、元号選定の過程においては、その時々の朝幕関係が強く影響していたことなどを取り上げます。

【平成31年 春の特別展「江戸時代の天皇」 開催概要】

開催期間:平成31年4月6日(土)~5月12日(日)入場無料

場所  :国立公文書館 1階展示室
住所  :東京都千代田区北の丸公園3番2号
アクセス:東京メトロ東西線竹橋駅下車「1b」出口 徒歩5分
Web  :http://www.archives.go.jp/exhibition/index.html#ex_3104

特別展イベント:展示解説会
◆展示解説会の開催 4月24日(水)11:00~
 本展の魅力を詳細に解説するイベントとして、企画担当者による展示解説会を開催します。
解説会当日の10:00から、当館1階受付にて入場整理券をお配りします。
日時:4月24日(水)11:00~/定員:90名
場所:国立公文書館4階会議室

特別展を記念したオリジナルグッズの販売
◆「特別展「江戸時代の天皇」展示図録」(A4サイズ 全61ページ) 販売価格:800円(税込)


 平成31年の天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位を記念し、江戸時代の天皇について取り上げる。朝廷儀式の再興、江戸時代の元号の選定と改元などについて、当館資料より紹介。A4サイズ。
 

◆「ポストカードセット 桜町殿行幸図(3枚セット)」 販売価格:500円(税込)

 光格天皇が上皇の御所である桜町殿へ移動する行列を描いた長大な絵巻「桜町殿行幸図」より「供奉する公家」「鳳輦」「紫宸殿」の場面をポストカードにしました。

◆「ブックカバー 大正大礼(文庫サイズ リバーシブル)」 販売価格:800円(税込)


 大正4年(1915)に行われた大正天皇の即位の礼を詳細に記録した「大正大礼記録」より「檜扇」と「皇后御唐衣」をデザインに使用した文庫サイズのブックカバーです。お好みの柄をお選びいただけるリバーシブルデザインです。

◆「クリアファイル 鎧の着方(A4サイズ)」 販売価格:200円(税込)


 鎧を着る手順を18に分け、和歌を添えて初心者でも簡単に着られるように図解した書「擐甲図歌(かんこうずか)」をモチーフとしたクリアファイルです。

 

展示会場でお楽しみいただけるコンテンツ
◆音声ガイドは、「情熱大陸」で定評のある名ナレーター窪田等さん
 本展を分かりやすく理解してもらうため、音声ガイドに「情熱大陸」などでお馴染みの窪田等さんを起用、展示内容に合わせ約2分前後の解説を22項目(全46分程度)ご用意しました。高度なナレーション技術と明瞭かつ優しい語り口で抜群の安定感を誇る窪田等さんの案内により、じっくりと展示資料を楽しんでいただけます

 【出演作品(ナレーション等)】
 ・毎日放送 (全国TBS系)「情熱大陸」・NHK「ロンドンオリンピック」
 ・NTV「24時間テレビ」・TBS「マスターズ」「世界ふしぎ発見!」
 ・フジテレビ「F1グランプリ」「僕らの音楽」
 ・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」 他

◆大型ディスプレイで展示ナビゲート動画上映(約12分)


 展示会場ではナビゲート動画を上映します。各章の代表的な展示資料をピックアップし、その見所を掘り下げて紹介します。こちらの動画の語りも名ナレーターの窪田等さんです。資料へのズームアップや絵巻全体の様子などをお楽しみいただけます。


春の特別展「江戸時代の天皇」 展示趣旨と章構成
 平成31年(2019)は天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が行われます。本展では、この御退位・御即位を記念し、江戸時代の天皇について取り上げます。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら天下人が登場し、それに続く江戸幕府による支配の中で、天皇・朝廷はどのように渡り合い、関係を構築していったのか。光格天皇による朝廷儀式の再興、江戸時代の元号の選定と改元などについて、当館所蔵の絵巻物や公家日記などを中心に紹介します。


 はじめに 天皇と将軍
 寛永3年(1626)の後水尾天皇の二条城行幸を描いた絵巻「御行幸の次第」を展示します。

 

 第1章 天皇・朝廷と天下人
 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と天皇・朝廷との関係について取り上げます。信長への三職推任や秀吉の関白就任、家康の「禁中并公家中諸法度」の制定等、天下人と朝廷との関係について紹介します。

 

第2章 江戸幕府と朝廷

 江戸幕府の対朝廷政策について紹介します。大嘗会などの朝廷儀式の再興や現在の皇室につながる閑院宮家の設立、和宮以前にあった幻の公武合体である七代将軍家継と霊元法皇の皇女八十宮の婚姻などについて取り上げます。徳川光圀が朝儀の実用に役立てることを目的に、朝廷の儀式・公事などについて中世の諸家の日記・記録類から抄出・分類して編纂させた「礼儀類典」などを展示します。 

        
第3章 元号の選定と改元
 主に江戸時代の改元について取り上げます。改元や元号選定への幕府の関与や、朝廷内で行われる改元儀式やその過程、改元のきっかけなどを紹介します。また、元号についての庶民の評判も取り上げます。

第4章 光格天皇と朝儀復興

 光格天皇と、光格天皇が力を注いだ朝儀復興・再興について取り上げます。天明の大火による御所の焼失を受け、平安期の御所の再現を目指した寛政期の御所造営や、「天皇」号の再興などを紹介します。

第5章 天皇・朝廷と民衆

 朝廷で催される闘鶏、盂蘭盆会、節分といった年中行事などの儀式で民衆の参詣・拝見が許されたことなどを通して、民衆と天皇・朝廷に接点があったことを紹介します。

 また、天明の飢饉で畿内近国の民衆が天皇・朝廷へ「千度参り」という形態を取って救いを求めたことを取り上げ、民衆が幕府でなく天皇・朝廷へ嘆願するという行動を取った事例などを紹介します。                             
おわりに 天皇・上皇の行幸と御幸
 光格天皇が仙洞御所へ移動したときの行列を描いた「桜町殿行幸図」などを展示し、天皇の行幸と行列、それを見物する民衆の姿などについて紹介します。




 

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区北の丸公園3-2
電話番号
03-3214-0621
代表者名
加藤 丈夫
上場
未上場
資本金
-
設立
1971年07月