電子カルテ等の入力支援システム「CyberOncology®」の本格提供開始について
~リアルワールドデータを標準化/ 構造化して管理・統合し、医療機関におけるデータ利活用を支援~
新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社※1(本社:京都市、代表取締役社長:是川 幸士、以下、PRiME-R)は、電子カルテデータ等の日常診療におけるリアルワールドデータ※2(以下、RWD)を標準化/構造化して管理・統合し、医療機関におけるデータの利活用を支援するCyberOncology®(以下、本システム)を、2020年10月1日より、がん薬物治療を行う全国の医療機関に本格的に提供開始いたします。
※1 新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社(PRiME-R)の事業開始について(2020年4月1日)https://prime-r.inc/newsrelease/5/
※2 リアルワールドデータとは、医療現場から得られる電子カルテデータ、薬剤情報、疾患登録データ等の医療情報です。
※1 新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社(PRiME-R)の事業開始について(2020年4月1日)https://prime-r.inc/newsrelease/5/
※2 リアルワールドデータとは、医療現場から得られる電子カルテデータ、薬剤情報、疾患登録データ等の医療情報です。
1.提供開始の背景
近年、電子カルテ等を中心としたRWDを医学研究、医薬品・医療機器等の臨床開発に利活用することが注目されています。しかし、電子カルテは人が読むことを基本として作られており、多くのデータは構造化されずに文章などで、記載・蓄積され、解析に利用することは困難な状況です。
このような背景のもとPRiME-Rは、電子カルテにおけるがん薬物治療に関するデータを標準化/構造化してデータベース化する技術を開発し、異なる電子カルテのデータも統合できるシステムに発展させてきました。
この度、本システムについて、がん薬物治療を行う全国の医療機関でご利用いただく準備が整ったことから、本格的に提供開始いたします。
2.本システムの概要
本システムは、電子カルテ等への入力を支援するシステムです。プルダウンメニュー形式で、リストから標準化された医療情報を選択して入力でき、データを構造化して蓄積します。これにより、構造化されたデータベースを構築でき、医療機関におけるRWDの利活用を支援します。また、がんゲノム医療※3における、がんゲノム情報管理センター※4(以下、C-CAT)への臨床情報登録などの各種作業を省力化します。今後は、本システムへ蓄積したデータを統計処理するなど、患者さま個人を特定できない状態で個人情報保護に配慮して、他の医療機関や製薬企業等へ統計データを提供するサービスを開発してまいります。これにより、医療機関における最適な医療方針の立案等の支援や製薬企業における治療の奏功・有害事象の収集等を支援することが可能になります。
※3 がん治療において、標準治療が無いまたは終了したなどの条件を満たす場合に実施でき、遺伝子情報を元に合う薬を調べ(遺伝子パネル検査)、その結果に基づいて薬物療法を実施します。
※4 がんゲノム情報管理センター(C-CAT)について:https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/
本システムのコンセプト
本システムの画面イメージ(OncoTreeからのがん種の登録)
本システムの画面イメージ(有害事象の登録)
3.本システムの特長
(1)構造化されたデータベースの構築により、治療内容や有害事象が可視化され、RWDの利活用を支援
・がん薬物治療の治療過程を症例ごとに管理します。これにより、治療毎の効果判定や有害事象等の情報を構造化して蓄積し、治療過程の中での様々な生体反応における因果関係を形式知化することが可能です。
・6階層のOncoTreeから、プルダウンメニュー形式で、がん種を選択して登録することで、がん種情報を構造化することが可能です。
・有害事象を国際標準規格(CTCAE)※5の分類に従って登録し、統一的に管理することで、例えば、同一の有害事象がある患者を抽出すること等ができ、有害事象を可視化します。
・本システムへ蓄積したデータを統計処理するなど、患者さま個人を特定できない状態で個人情報保護に配慮して、他の医療機関や製薬企業等へ統計データを提供します。これにより、医療機関における最適な医療方針の立案等や製薬企業における治療の奏功、有害事象の収集、新薬開発等を支援します。<現在開発中>
(2) がんゲノム医療における各種作業を省力化(C-CATへの臨床情報登録、エキスパートパネル用の資料作成)
・がんゲノム医療の際に実施するC-CATへの臨床情報の登録について、本システムへ登録した情報でデータ送信が可能※6です。
・エキスパートパネル※7における資料(症例サマリ)について、電子カルテ等に登録されたデータを見ながら手作業で資料を作成することなく、本システムにより自動で作成することが可能です。
※5 CTCAEとは有害事象共通用語基準といい、有害事象に関する国際評価基準です。これにより発生した有害事象の重症度を評価することが可能です。
※6 本機能は、C-CATの2020年度仕様に対応しており、2020年10月から、がんゲノム医療中核拠点病院・拠点病院が利用可能です。
※7 がんゲノム医療中核拠点病院・拠点病院の専門家会議をエキスパートパネルといい、本会議において、遺伝子パネル検査の結果から患者に最適な治療法を選択し、これに基づく医療を提供します。
4.提供料金
お客さまのご利用条件に沿って価格をお見積りいたしますので、個別にお問い合わせください。
5.提供開始日
2020年10月1日
6.今後の展開
PRiME-Rは、医療現場におけるリアルワールドデータを活用し、医療機関の医療実態の可視化や医療安全管理の向上等を支援するとともに、患者さまが、より良い治療を受けられる次世代医療の発展に貢献することをめざしています。その実現に向けて、本システムのさらなる技術開発を進めてまいります。
近年、電子カルテ等を中心としたRWDを医学研究、医薬品・医療機器等の臨床開発に利活用することが注目されています。しかし、電子カルテは人が読むことを基本として作られており、多くのデータは構造化されずに文章などで、記載・蓄積され、解析に利用することは困難な状況です。
このような背景のもとPRiME-Rは、電子カルテにおけるがん薬物治療に関するデータを標準化/構造化してデータベース化する技術を開発し、異なる電子カルテのデータも統合できるシステムに発展させてきました。
この度、本システムについて、がん薬物治療を行う全国の医療機関でご利用いただく準備が整ったことから、本格的に提供開始いたします。
2.本システムの概要
本システムは、電子カルテ等への入力を支援するシステムです。プルダウンメニュー形式で、リストから標準化された医療情報を選択して入力でき、データを構造化して蓄積します。これにより、構造化されたデータベースを構築でき、医療機関におけるRWDの利活用を支援します。また、がんゲノム医療※3における、がんゲノム情報管理センター※4(以下、C-CAT)への臨床情報登録などの各種作業を省力化します。今後は、本システムへ蓄積したデータを統計処理するなど、患者さま個人を特定できない状態で個人情報保護に配慮して、他の医療機関や製薬企業等へ統計データを提供するサービスを開発してまいります。これにより、医療機関における最適な医療方針の立案等の支援や製薬企業における治療の奏功・有害事象の収集等を支援することが可能になります。
※3 がん治療において、標準治療が無いまたは終了したなどの条件を満たす場合に実施でき、遺伝子情報を元に合う薬を調べ(遺伝子パネル検査)、その結果に基づいて薬物療法を実施します。
※4 がんゲノム情報管理センター(C-CAT)について:https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/
本システムのコンセプト
本システムの画面イメージ(OncoTreeからのがん種の登録)
本システムの画面イメージ(有害事象の登録)
3.本システムの特長
(1)構造化されたデータベースの構築により、治療内容や有害事象が可視化され、RWDの利活用を支援
・がん薬物治療の治療過程を症例ごとに管理します。これにより、治療毎の効果判定や有害事象等の情報を構造化して蓄積し、治療過程の中での様々な生体反応における因果関係を形式知化することが可能です。
・6階層のOncoTreeから、プルダウンメニュー形式で、がん種を選択して登録することで、がん種情報を構造化することが可能です。
・有害事象を国際標準規格(CTCAE)※5の分類に従って登録し、統一的に管理することで、例えば、同一の有害事象がある患者を抽出すること等ができ、有害事象を可視化します。
・本システムへ蓄積したデータを統計処理するなど、患者さま個人を特定できない状態で個人情報保護に配慮して、他の医療機関や製薬企業等へ統計データを提供します。これにより、医療機関における最適な医療方針の立案等や製薬企業における治療の奏功、有害事象の収集、新薬開発等を支援します。<現在開発中>
(2) がんゲノム医療における各種作業を省力化(C-CATへの臨床情報登録、エキスパートパネル用の資料作成)
・がんゲノム医療の際に実施するC-CATへの臨床情報の登録について、本システムへ登録した情報でデータ送信が可能※6です。
・エキスパートパネル※7における資料(症例サマリ)について、電子カルテ等に登録されたデータを見ながら手作業で資料を作成することなく、本システムにより自動で作成することが可能です。
※5 CTCAEとは有害事象共通用語基準といい、有害事象に関する国際評価基準です。これにより発生した有害事象の重症度を評価することが可能です。
※6 本機能は、C-CATの2020年度仕様に対応しており、2020年10月から、がんゲノム医療中核拠点病院・拠点病院が利用可能です。
※7 がんゲノム医療中核拠点病院・拠点病院の専門家会議をエキスパートパネルといい、本会議において、遺伝子パネル検査の結果から患者に最適な治療法を選択し、これに基づく医療を提供します。
4.提供料金
お客さまのご利用条件に沿って価格をお見積りいたしますので、個別にお問い合わせください。
5.提供開始日
2020年10月1日
6.今後の展開
PRiME-Rは、医療現場におけるリアルワールドデータを活用し、医療機関の医療実態の可視化や医療安全管理の向上等を支援するとともに、患者さまが、より良い治療を受けられる次世代医療の発展に貢献することをめざしています。その実現に向けて、本システムのさらなる技術開発を進めてまいります。
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