理研iTHEMS、一見役に立たないプロトタイプで人の心をインスパイアする「Useless Prototyping Studio」プロジェクトを発足
科学者の理論・仮説をもとにそれらが未来を一変させる可能性をプロトタイプとして具現化する。ティザーサイトにて第1弾予告「ブラックホールは、未来の情報ストレージ?」を本日公開。
国立研究開発法人理化学研究所数理創造プログラム(理研iTHEMS*1)は、一見役に立たないプロトタイプで人の心をインスパイアするプロジェクト「Useless Prototyping Studio」(ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)を、本日12月9日(水)より発足します。
また本日公開のティザーサイト(URL https://uselessprototyping.jp )にてプロジェクト概要、およびプロトタイプ第1弾の予告「ブラックホールは、未来の大容量情報ストレージ?」を公開します。
「Useless Prototyping Studio」は、科学と世界の新しい関係づくりを目的に、「一見役に立たない」けれど人の心をインスパイアするプロトタイプをつくるデザインスタジオです。科学者の「未知への好奇心」から導き出された科学的理論・仮説をもとに、それらが未来を一変させる可能性を空想して、プロトタイプとして具現化することで、科学が持つ未来へのポテンシャルを可視化します。
このスタジオは、理研iTHEMSがクリエイティブ・ブティック「SCHEMA」および「addict」などと共同して活動を開始します。今後プロジェクトの進捗に応じて、パートナーや参画メンバーは順次拡大していく予定です。
(*1)理研iTHEMS(アイテムズ)とは
理化学研究所「数理創造プログラム」(Interdisciplinary Theoretical and Mathematical SciencesProgram)は、基礎科学のさまざまな分野の研究者が集まり、「好奇心」を軸に分野横断的に議論し、基礎科学の未知の領域の研究活動を推進する国際研究拠点です。
独自のプロトタイピングメソッド
このスタジオでは、「Useless Prototyping Method(ユースレス・プロトタイピング・メソッド)」という独自メソッドを活用して、科学的理論・仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化していきます。
このメソッドは、仮説・空想・具現の3ステップで構成されています。
●Step 01仮説/Theory|まず、未知への好奇心から科学者が導き出した科学的理論・仮説を選ぶ。
●Step 02空想/Imagination|次に、基礎科学の仮説が未来を一変させる可能性を空想・イメージする。
●Step 03具現/Prototyping|そして、空想した未来から1つの可能性を具現化・プロトタイピングする。
第1弾テーマ「ブラックホールの中は、どうなっているのか?」
本プロジェクトは、分野横断的な基礎科学の理論・仮説の中からプロジェクトごとにテーマを選び、プロトタイピングしていきます。プロトタイプ第1弾は、蒸発するブラックホールの内部にどのように情報が蓄えられるのかを理論的に記述した最新論文(Step 01)をもとに、「ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?」というテーマで、未来の記録デバイスを空想(Step 02)・具現化(Step 03)していきます。
この論文は、理化学研究所より2020年7月8日にリリースされた「蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述-ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?-」
( https://www.riken.jp/press/2020/20200708_3/index.html )に掲載されています。このリリースは、理化学研究所(理研)公式ツイッターで告知されて9,288件リツイートされるなど、大きな反響を呼びました。第1弾では、この仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化します。
◎「アインシュタインの相対性理論は、何の役に立ったのか?」
アインシュタインの相対性理論は発表当時、何の役に立つのかわかりませんでした。それから約100年が経った現在、相対性理論はGPSのズレの補正に応用されています。相対性理論がなければ、GPS衛星は1日に約11kmのズレが生じる計算になります。
アインシュタインは、GPSの開発に役立てるために相対性理論を研究した訳ではありません。科学とは、なにかの課題解決のためだけでなく、科学者の「未知への好奇心」を原動力に研究されることが多いのです。
◎「役に立たないプロトタイプ」をデザインする理由
未来は、誰にも予測できません。未来を一変させるかもしれない新しい理論や仮説も、いまはまだ何の役に立つかわかりません。いまの私たちにわかるのは、その未来への可能性は「未知への好奇心」によって切り拓かれていく、ということだけです。
特にいまの時代は、未来の不透明さが増⼤していると⾔われています。そこで私たちは、⽬先の有⽤性だけに⽬を奪われるのではなく、好奇⼼に従って未来の可能性を創造することが⼤切だと考え、このプロジェクトを発⾜しました。
― 「Useless Prototyping Studio」 概要 ―
【名称】 Useless Prototyping Studio (読み方:ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)
【URL】 https://uselessprototyping.jp
【開設日】2020年12月9日(水)よりティザーサイト開設
【テーマ】プロトタイプ第1弾テーマ 「ブラックホールの中は、どうなっているのか?」
【プロトタイプ第1弾発表】 2021年3月初旬予定
【プロジェクト参画メンバー】
理化学研究所「数理創造プログラム」(iTHEMS)は、基礎科学のさまざまな分野の
研究者が集まり、「好奇心」を軸に分野横断的に議論し、基礎科学の未知の研究活動を推進する国際研究拠点です。
SCHEMA ( https://schematokyo.com/ )
イノベーションの種を、クリエイティブとテクノロジーの力で正しい文脈に翻訳し、
社会実装する。そして、世界に新しい文脈を創るコンテキストデザイン・スタジオ。
addict ( https://addict-tokyo.jp/ )
Creative×Technology×Businessを起点に、“新しい体験価値”を想像する
イノベーションデザイン・ブティック。
※SCHEMA、addictはADKクリエイティブ・ワンのブティックです。
また本日公開のティザーサイト(URL https://uselessprototyping.jp )にてプロジェクト概要、およびプロトタイプ第1弾の予告「ブラックホールは、未来の大容量情報ストレージ?」を公開します。
プロジェクトの概要
「Useless Prototyping Studio」は、科学と世界の新しい関係づくりを目的に、「一見役に立たない」けれど人の心をインスパイアするプロトタイプをつくるデザインスタジオです。科学者の「未知への好奇心」から導き出された科学的理論・仮説をもとに、それらが未来を一変させる可能性を空想して、プロトタイプとして具現化することで、科学が持つ未来へのポテンシャルを可視化します。
このスタジオは、理研iTHEMSがクリエイティブ・ブティック「SCHEMA」および「addict」などと共同して活動を開始します。今後プロジェクトの進捗に応じて、パートナーや参画メンバーは順次拡大していく予定です。
(*1)理研iTHEMS(アイテムズ)とは
理化学研究所「数理創造プログラム」(Interdisciplinary Theoretical and Mathematical SciencesProgram)は、基礎科学のさまざまな分野の研究者が集まり、「好奇心」を軸に分野横断的に議論し、基礎科学の未知の領域の研究活動を推進する国際研究拠点です。
独自のプロトタイピングメソッド
このスタジオでは、「Useless Prototyping Method(ユースレス・プロトタイピング・メソッド)」という独自メソッドを活用して、科学的理論・仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化していきます。
このメソッドは、仮説・空想・具現の3ステップで構成されています。
●Step 01仮説/Theory|まず、未知への好奇心から科学者が導き出した科学的理論・仮説を選ぶ。
●Step 02空想/Imagination|次に、基礎科学の仮説が未来を一変させる可能性を空想・イメージする。
●Step 03具現/Prototyping|そして、空想した未来から1つの可能性を具現化・プロトタイピングする。
このメソッドの特長は、「一見役に立たないプロトタイプ」をつくるプロセスからインスピレーションを得ることを目的としている点です。未来を一変させるかもしれない新しい理論・仮説も、いまはまだ何の役に立つかわかりません。そこで、サイエンティストとクリエイター・デザイナーが手を組み、その無限の可能性をカタチにして、科学と世界の新しい関係づくりを目指すために、このメソッドは考案されました。
第1弾テーマ「ブラックホールの中は、どうなっているのか?」
本プロジェクトは、分野横断的な基礎科学の理論・仮説の中からプロジェクトごとにテーマを選び、プロトタイピングしていきます。プロトタイプ第1弾は、蒸発するブラックホールの内部にどのように情報が蓄えられるのかを理論的に記述した最新論文(Step 01)をもとに、「ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?」というテーマで、未来の記録デバイスを空想(Step 02)・具現化(Step 03)していきます。
この論文は、理化学研究所より2020年7月8日にリリースされた「蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述-ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?-」
( https://www.riken.jp/press/2020/20200708_3/index.html )に掲載されています。このリリースは、理化学研究所(理研)公式ツイッターで告知されて9,288件リツイートされるなど、大きな反響を呼びました。第1弾では、この仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化します。
プロジェクト発足の背景
◎「アインシュタインの相対性理論は、何の役に立ったのか?」
アインシュタインの相対性理論は発表当時、何の役に立つのかわかりませんでした。それから約100年が経った現在、相対性理論はGPSのズレの補正に応用されています。相対性理論がなければ、GPS衛星は1日に約11kmのズレが生じる計算になります。
アインシュタインは、GPSの開発に役立てるために相対性理論を研究した訳ではありません。科学とは、なにかの課題解決のためだけでなく、科学者の「未知への好奇心」を原動力に研究されることが多いのです。
◎「役に立たないプロトタイプ」をデザインする理由
未来は、誰にも予測できません。未来を一変させるかもしれない新しい理論や仮説も、いまはまだ何の役に立つかわかりません。いまの私たちにわかるのは、その未来への可能性は「未知への好奇心」によって切り拓かれていく、ということだけです。
特にいまの時代は、未来の不透明さが増⼤していると⾔われています。そこで私たちは、⽬先の有⽤性だけに⽬を奪われるのではなく、好奇⼼に従って未来の可能性を創造することが⼤切だと考え、このプロジェクトを発⾜しました。
― 「Useless Prototyping Studio」 概要 ―
【名称】 Useless Prototyping Studio (読み方:ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)
【URL】 https://uselessprototyping.jp
【開設日】2020年12月9日(水)よりティザーサイト開設
【テーマ】プロトタイプ第1弾テーマ 「ブラックホールの中は、どうなっているのか?」
【プロトタイプ第1弾発表】 2021年3月初旬予定
【プロジェクト参画メンバー】
理研iTHEMS ( https://ithems.riken.jp/ja )
理化学研究所「数理創造プログラム」(iTHEMS)は、基礎科学のさまざまな分野の
研究者が集まり、「好奇心」を軸に分野横断的に議論し、基礎科学の未知の研究活動を推進する国際研究拠点です。
SCHEMA ( https://schematokyo.com/ )
―世界を変える力を、加速させる。―
イノベーションの種を、クリエイティブとテクノロジーの力で正しい文脈に翻訳し、
社会実装する。そして、世界に新しい文脈を創るコンテキストデザイン・スタジオ。
addict ( https://addict-tokyo.jp/ )
―創造力で、イノベーションをリードする―
Creative×Technology×Businessを起点に、“新しい体験価値”を想像する
イノベーションデザイン・ブティック。
※SCHEMA、addictはADKクリエイティブ・ワンのブティックです。
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