日本初、マクロン大統領主導のパリ平和フォーラムに選出!テロ・紛争解決に向けた新しいアプローチ「RPAモデル」が評価 ソマリア政府との協働事業実施へ、クラウドファンディングを1月31日まで実施
~テロリストが武器を捨て 人生をやり直す~
テロと紛争解決を目指すNPO法人アクセプト・インターナショナル(東京都中央区、代表理事:永井陽右)は、2020年11月に開催されたパリ平和フォーラムにて、当法人の紛争解決に向けたアプローチ「RPAモデル」が地球規模課題の解決策として選出されたことをお知らせします。日本からの選出は史上初めてとなります。元テロリストの脱過激化と社会復帰をさらに進めるため、ソマリア事業の新規プロジェクト実施に向けたクラウドファンディングを2021年1月31日まで実施いたします。
- 過去最多、800以上の世界中のプロジェクトから、日本から初めて選出
現在の世界課題に対する解決策になるかについて、これまでの成果や今後の発展性、潜在的なインパクトなどを含め評価・選出される中、当法人の「RPAモデル」は日本から初めて選出、Peace and Security部門にて採択されました。
- 「報復ではなく、受け入れてケアする」従来にない人道的アプローチが評価
今回、当法人が評価されたポイントとして、ISやアル・シャバーブに代表される暴力的過激主義への対応策として“報復・武力制圧するのではなく、受け入れケアする”という「RPAモデル」の姿勢・アプローチが非常に珍しいこと、人権的・人道的な取り組みであることが高く評価されました。また、これまでソマリアなどの極めて困難な地域においても、テロ組織の投降兵及び逮捕者を脱・過激化し、社会復帰に導いている実績面も評価されました。今回の選出を受け、各国の専門家からもコメントが寄せられています。
- 「既存の取り組みとは全く異なるアプローチ方法であり、素晴らしいプロジェクトである」(テロ・紛争解決分野の研究者/フランス)
- 「世界の他地域への事業展開や日本国内で研修を受ける機会があれば是非知りたい」(国際関係・紛争分野の研究者/スペイン)
- RPAモデルについて
刑務所などに収容された元テロリスト等の人々の中から、釈放直前・直後の人々に対して、心理・経済・社会的なサポートを実施することで、彼らの社会復帰を促進し、再過激化を防止します。また、一度過激化してしまった人々が社会に戻っていける環境を創り、テロ組織からの投降者を増やすことも目指します。
一方的に矯正・更生させるのではなく、同じ人間として彼ら一人一人と向き合い、対話を通じて彼らのマインドと行動を変えています。
・RPAモデルの詳細ついて:https://accept-int.org/activity/approach/
- ~テロリストが人生をやり直す、ソマリア政府との協働事業実施へ~「DRRプロジェクト」のクラウドファンディングを実施
DRRとは“脱過激化・社会との接点構築・社会復帰”を意味し、RPAモデルに基づいてソマリアで実施しているプロジェクトです。「ケアカウンセリング、職業訓練の補助、和解に向けた対話セッション、幻滅対策セッション、身元引受人の調整、釈放後のフォローアップ」の6つのプログラムをソマリア政府に提案し、アフリカの過激派組織アル・シャバーブの投降兵や逮捕者の社会復帰支援を政府と協働で実施してきました。
こうした取り組みにより2020年11月時点では、アル・シャバーブの投降兵89名、逮捕者88名を受け入れ、彼らの脱過激化と社会復帰を実現しました。(間接支援を含めると投降兵320名、逮捕者750名へのプログラム提供)
2020年夏からは、DRRプロジェクトの強化を通じてより多くのテロリストの社会復帰を促進すべく「投降リーフレットの制作と展開、投降に関する相談窓口の設置、平和や和解について考えるイスラーム教講座、PTSD等に対する心理療法」の4つの新たなプログラムを試験的に行ってきました。その結果、2020年11月時点でアル・シャバーブから計44名の投降が実現。また、一方的な矯正ではない独自の宗教再教育プログラムや、PTSD等への専門的な心理療法でも効果があらわれています。以上の経緯からこの度、新プログラムの導入を正式に決定。新規事業の拡大および事業の独立性・中立性・公平性を保つため、 この度DRRプロジェクトにおける新規プログラムにかかる「700万円」をクラウドファンディングで募集いたします。
- 実施概要
・実施期間: 2020年11月29日(日)21時 ~ 2021年1月31日(日)21時
・目標金額:7,000,000円
・プロジェクト詳細及び寄附ページ:https://accept-int.org/drr2020/
- ソマリアについて
1980年代に勃発した内戦が全国に拡大し、1991年から2012年までの21年間無政府状態を経験した国、ソマリア。正式政府が発足した現在でも、度重なる飢饉や難民・国内避難民が発生し続けています。加えて、アフリカで最も人を殺している組織である、イスラム系過激派組織「アル・シャバーブ(Al-Shabaab)」によるテロ行為や住民に対する暴力、支援物資の搾取などにより、内戦状態は激化・長期化・広域化しています。アル・シャバーブはソマリアだけでなく、ケニア・ウガンダなど周辺諸国においてもテロ活動を行い、甚大な犠牲者数を出しています。
激戦地である南部ソマリアおよびケニア北東部では、アル・シャバーブへ加入する若者が後を絶ちません。紛争、干ばつ、飢餓、という絶望的な環境を生きる多くの若者たちには、スキルも、教養も、職もありません。アル・シャバーブは、過酷な状況下にある若者の怒りや不満に付け入り、組織加入への勧誘を行います。結果、若者たちは続々とアル・シャバーブに加入していきます。今も8,000人以上の構成員がいるとされており状況は非常に深刻です。
ソマリア事業では、主に首都モガディシュにおいて、アル・シャバーブの投降兵および逮捕者に対する脱過激化と社会復帰の促進や、国連人間居住計画(UN-HABITAT)からの要請を受け、ソマリアとケニアの国境にて、若者の過激化を防ぐ共同プロジェクトを実施しています。
●ソマリアでの活動詳細:https://accept-int.org/activity/somalia/
- アクセプト・インターナショナルについて
今、この地球では、歴史上かつてないほどの高水準でテロと紛争が発生し、途方もない死者数と難民問題など副次的な問題も発生しています。それらの問題に対して、世界各地では排除や駆逐の論理に基づく軍事的取り組みがなされてきました。しかし、現状は一向に改善されません。それどころか、2011年以降、世界は未だかつてない規模のテロや紛争に直面しています。
~排除するのではなく、受け入れる~
この状況を前に私たちは「アクセプト(受け入れる)」という論理が必要とされていると考えています。それは単なる博愛主義ではありません。テロと紛争の解決に何が必要とされるのか、憎しみの連鎖の歴史と問題構造を分析した時、「受け入れる」取り組みが必要とされています。私たちは、テロ・紛争解決という分野だからこそ、武力ではなく平和的な手法を選びます。
●組織概要
・名称:NPO法人アクセプト・インターナショナル
(NGO Accept International)
・住所: 東京都中央区八丁堀3丁目1-10 5F
・設立:2017年4月
(前身団体・日本ソマリア青年機構は2011年9月設立)
・代表理事:永井 陽右
・主な活動国:ソマリア、ケニア、インドネシア
・公式サイト:https://accept-int.org/
- 人の指から鳩を放ち、銃をツタに絡め封じているこのロゴには、「人権的な手法で暴力を機能停止させる」という意味を込めています。葉の多様な彩りは多様性を意味し、10枚という枚数は数秘術において寛大や再生を表しています。
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