ボール盤用安全装置ラインナップを発売します
~2020年5月安全性ーボール盤JIS規格制定~
遠州工業株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役:石井幹人)は、ボール盤による巻き込みなどのけがを防止する安全装置ラインナップを発売します。今回発売するのは、即時停止付きボール盤、ドリルを覆う主軸カバー、ベルトカバーのロック機構の3点になります。2017年のボール盤による死亡事故を受け、2020年5月25日に工作機械-安全性-ボール盤 JIS B6034が制定されました。本規格は、ボール盤における回転物への接触リスクを無くすことを重視しています。使用者をけがから守るため、ボール盤メーカーが考えた、JIS安全規格に則った初のボール盤用安全装置です。
ボール盤用安全装置ラインアップ
2017年1月に経済産業省より、直立ボール盤の使用中に怪我を伴う事故が発生するケースが報告され、ボール盤の安全に関する国内標準化を推し進めることになりました。この安全規格作成に、2018年8月より(一社)日本工作機械工業会のボール盤安全規格部会が立ち上がり、2020年5月25日にJIS規格制定となりました。エンコースでは、これまでの安全シリーズに加えて、このJIS規格に準じる安全装置を取り揃えました。
●工作機械-安全性-ボール盤 JIS B 6034 規格抜粋
・適応範囲
切削による部品加工用に設計した据付け形の手動ボール盤の危険源の除去またはリスク低減のための要求事項及び/または方策について規定する。
・機械的危険源の加工領域
手動ボール盤の回転する主軸/工具に起因する機械的危険源への接近は、固定式または調整式ガードまたはインタロック付き可動ガードによって防止しなければならない。
・機械的危険源の動力伝達部
危険な動力伝達部への接近はインタロック付き可動ガードを設けなければならない。
●主軸即時停止付きボール盤
・即時停止
非常ボタンを押すことで、主軸の回転を即時停止することができます。
一般的なボール盤はスイッチをOFFにしても主軸が惰性で回り続けますが、即時停止ボール盤は、正面の非常ボタンを押すと電気制御により、1秒以内に主軸の回転が停止し危険回避ができます。
●加工領域オプション 実願2020-3968(実用新案出願番号)
・主軸カバー
回転している主軸への作業者の接触、また切粉飛散によるケガの防止をします。
加工中の主軸ストロークの動きに合わせ、カバーが上下動します。
●動力伝達部(プーリー)に対する安全オプション
・メカロック
ベルトカバー側面にメカロックを追加し、容易にカバーが開かない様にできます。
・インターロック
ベルトカバーの側面のリミットスイッチにより、ベルトカバーを開けると主軸が即時停止します。不用意にベルトカバーを開けたまま作業をしようとしても主軸は回転しませんので、より安心です。
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