日本初のESG重視型グローバル・ベンチャーキャピタルファンド『MPower Partners Fund L.P.』設立

2021年5月31日 キャシー松井、村上由美子、関美和は、日本において前例のないESG重視型グローバル・ベンチャーキャピタル・ファンド、MPower Partners Fund L.P.（以下、「MPower Partners」）を設立したことを発表します。このファンドは、社会的課題をテクノロジーの力で解決しようとする起業家を支援し、ESG（Environment, Social, Governance）を戦略に組み入れることで持続的な成長を促すことを目的としています。

 

スタートアップが持続的に成長し、世界にインパクトを与える規模に拡大するためにはESGを成長戦略の一部として組み入れることが不可欠だと私たちは考えます。また、成長性のあるスタートアップにESGを実装することが、金融市場、ひいては社会全体の健全な未来をもたらすものであると信じています。

当ファンドの設立メンバーは金融業界で長くESGの研究と促進に力を入れてきたリーダーたちです。ESGという概念が注目を浴びるはるか以前から、様々な立場でダイバーシティー、環境、コーポレートガバナンスの重要性を社会に問い、民間企業や政府に対してアドバイスを行なって参りました。

こうしたMPower Partnersのミッションに、日本を代表する金融機関であるＳＯＭＰＯホールディングス株式会社、第一生命保険株式会社、三井住友トラスト・ホールディングス株式会社（50音順）や、他、海外投資家を含む数々の投資家が共感し、MPower Partnersのリミテッド・パートナーとして参画して下さいました。
 

当ファンドは、ヘルスケア／ウェルネス、フィンテック、次世代の働き方／教育、次世代の消費、環境／サステナビリティを重点投資分野と考え、成長ステージにある日本のスタートアップ企業および一部海外のアーリーステージのスタートアップ企業に投資を行う予定です。ファンド総額は1億5000万ドルを予定しております。

MPower Partnersは起業家の皆様、そして投資家の皆様と共に、スタートアップエコシステムにESGの要素を浸透させ、持続的な社会の成長を実現すべく努力して参ります。


■ 投資チーム
キャシー松井　ゼネラル・パートナー
ゴールドマン・サックス証券会社、元日本副会長およびチーフ日本株ストラテジスト。1999年に提唱した「ウーマノミクス」の概念はその後広く世界に浸透し、日本政府も女性活躍推進を経済成⻑戦略として打ち上げるに至った。多様性、コーポレートガバナンスと持続可能性を経済合理性の観点から分析し、多くの企業や投資家に影響を与えている。2020年に『女性社員の育て方、教えます』を出版。ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学院卒。

村上由美子　ゼネラル・パートナー
OECD(経済協力開発機構)東京センター元所長。内閣府、経産省、外務省など多くの審議会で委員を歴任。2016年に上梓した『武器としての人口減社会』はアマゾン経済書部門にてベストセラーとなる。OECD以前は、主にニューヨークおよびロンドンのゴールドマン・サックス証券会社のマネージメント・ディレクターとして約20年間勤務。カンボジアの国連平和維持軍や、東カリブ海地域の経済開発援助にも携わった。上智大学、スタンフォード大学院、ハーバード大学院卒。

関美和　ゼネラル・パートナー
モルガン・スタンレー投資銀行部門を経てクレイ・フィンレイ投資顧問元東京支店長。日本成長株ポートフォリオマネージャーとしてユニクロ等に長期投資。ベビーシッター会社メイコーポレーションを立ち上げ、教育関連企業に売却。ピーター・ティール、ベン・ホロウィッツなど、起業家のバイブルを多数翻訳。『ファクトフルネス』は100万部を売り上げた。株式会社ワールド、大和ハウス工業株式会社社外取締役。慶応大学文学部・法学部卒業。ハーバード大学院卒業。

鈴木絵里子　マネージング・ディレクター
モルガン・スタンレーおよびUBS証券の投資銀行部門にてM&Aやグローバルオファリング・IPO業務に従事。ラグジュアリーブランドで財務企画を担当した後、米国のドローンベンチャーの日本法人を立ち上げ日本代表に。2016年よりミスルトウ株式会社にて投資部ディレクターを務めた後、グローバルVCフレスコ・キャピタルのゼネラル・パートナーに就任。欧米および中東で育ち、マギル大学経済学部（優等学位）を卒業。


■ リミテッド・パートナーについて
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社
ＳＯＭＰＯグループは、「安心・安全・健康に資する最高品質の商品・サービスを提供し、社会に貢献する」ことを経営理念としています。本パートナーシップを通じて人権・ダイバーシティ、地球環境問題、地域社会など社会共通課題であるSDGsに資する取組みを一層加速し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

第一生命保険株式会社
第一生命保険株式会社は、日本全国のお客さまからお預かりした資金を幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、運用収益の獲得と社会課題解決の両立を目指しています。
2020年4月には、持続可能な社会の実現に向けた取組みを一層力強く進めていくために「第一生命のESG投資の基本方針」を策定・公表しています。

三井住友トラスト・ホールディングス株式会社
（三井住友信託銀行及び三井住友トラスト・アセットマネジメントによる共同出資）
三井住友信託銀行は、三井住友トラスト・グループの中核を担い、グループの持続的かつ安定的な成長の実現とサステナブルな社会の発展に資する取り組みを進め、新たな付加価値を創造してまいります。三井住友トラスト・アセットマネジメントは、運用資産残高約82兆円規模(2021年3月末時点)の日本・アジア最大級の運用会社です。

（50音順）

■ ディスクロージャー 
本プレスリリースは、MPower PartnersおよびMPower Partners Fund L.P.についての一般的な情報提供を行うものです。投資判断の基礎またはその他の目的のために本プレスリリースに依拠することはお控えください。MPower Partners Fund L.P.への投資は不確実性があり、高度なリスクを伴うため、すべての投資家に適している訳ではありません。

本プレスリリースには、MPower Partners Fund L.P.およびそのアーリーステージ企業への投資計画に関する将来の見通し（潜在的な利益を含む。）に関する記述が含まれていますが、かかる記載には実質的なリスクと不確実性が含まれ、実際の結果は、このような記載により明示的または黙示的に示されたものとは大きく異なる可能性があります。

MPower Partnersは、法律上の義務を負う場合を除き、これらの将来の見通しに関する記述を更新または修正して公表する義務を負いません。

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■ 本件に関するお問い合わせ
[e-mail]
https://www.mpower-partners.com