「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021 」開催決定!33名の出展作家・ディレクターが決定。北陸3県を舞台にした工芸の祭典。
2021年9月10日(金)〜2021年10月24日(日) https://goforkogei.com
工芸の時代、新しい日常
”現代アート化する工芸”を切り口とした「工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」展では、総勢20名の作家の作品が重要文化財指定の勝興寺、那谷寺、大瀧神社・岡太神社で展示されます。”デザイン化する工芸”を切り口とした「工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」展では、ディレクターと北陸の工芸ジャンルを代表する工芸作家や職人がコラボレーションを行い、13通りの工芸のある暮らしの姿を提案します。その他、北陸の工房をオンラインで巡るライブ配信、北陸3県で開催される7つの工芸祭を回ることができるスタンプラリー等、計4つのプログラムをお楽しみいただけます。
- 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021 開催に際して
北陸は工芸が盛んな土地です。富山、石川、福井の三県には23品目の国指定の伝統的工芸品が存在します(2021年1月15日時点)。各地で美術館、大学、研究所などの専門機関が設置され、そこで学んだ人の中には職人や作家となって産地の担い手として活躍している人たちが多くいます。人と工芸が織り成す産地の魅力に惹かれて、北陸には毎年多くの人が訪れています。北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI」は、その魅力を国内外により広く伝えるために2020年から始まりました。
今年の「GO FOR KOGEI 2021」ではふたつの特別展が中心となります。一方は表現を重視するアート思考型の工芸、もう一方は用途と機能を重視するデザイン思考型の工芸を取り上げた展覧会で、今日の工芸を広い視点から紹介するものです。
ひとつ目の特別展「工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」は、工芸、現代アート、アール・ブリュットを関連付け、アート思考型の工芸として展示します。これらの表現は、作家個人の強いこだわりやコンセプトといったものから派生し、素材と手技があって誕生します。それをアートとして捉えたとき、創造的な遊びであると言い換えることができるでしょう。素材とのフィジカルな関わりのある工芸特有の技術は、作品表現における制作のこだわりを追求したものであると考えられます。工芸の魅力のひとつである技術力が“上手い・下手”といった価値評価から解き放たれ、いきいきとしたアート表現としてご覧いただけることでしょう。また本展は参加作家20組の作品が富山、石川、福井の国指定重要文化財となっている歴史的建造物を擁する寺社を会場にサイトスペシフィックな展示構成で展開されます。
ふたつ目の特別展「工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」は、 “用途・機能”を軸にしたデザイン思考型の工芸のあり方を考える内容です。ディレクターとして招いた各界で活躍するエキスパートが、北陸の工芸作家や職人とそれぞれ13組のチームをつくって進めるプロジェクト型の展覧会です。制作時に生まれた、アイデア・メモや図面、プロトタイプなど、構想から開発までの思考や過程が辿れるようにそれらも展示します。用途や機能にあわせて素材を吟味し技術を注ぎ、暮らしに最適な提案ができるのが工芸の良さのひとつです。効率や生産力のみでは語れない、工芸の特性をいかした誠実なプロダクトづくりから、価値観や生活様式が一変したコロナ禍でも「こんなものがあったらいいな」と思える提案を行っていきます。
その他にも北陸の工房をオンラインで巡るライブ配信企画や北陸三県で開催される7つの工芸祭を巡る企画など、盛りだくさんです。ぜひお楽しみください。
総合監修/特別展キュレーター 秋元雄史(練馬区美術館館長)
1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、1991年よりベネッセアートサイト直島のアートプロジェクトを担当。開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館 財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務。2006年に財団を退職、2007年-2017年 金沢21世紀美術館 館長。「金沢アートプラットホーム2008」、「金沢・世界工芸トリエンナーレ」、「工芸未来派」等を開催。2015年-2021年東京藝術大学大学美術館 館長・教授。現在は、練馬区立美術館 館長、金沢21世紀美術館特任館長、国立台南芸術大学栄誉教授。
参考作品 [ 特別展Ⅰ]
工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット
参考作品 [ 特別展Ⅱ ]
工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿
- 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021 開催概要
テーマ:工芸の時代、新しい日常
コア会期: 2021年9月10日(金)~10月24日(日)
※[巡る]プログラムは8月28日~11月28日に随時開催
内容:
[特別展Ⅰ] 工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット
[特別展Ⅱ] 工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿
[巡る]ホクリク・ネットワーク化計画(詳細後日発表)
〇ホクリク・スタジオ 自宅ではじめる、工芸のあそび【オンライン】
〇トヤ・エチ・ラリー 産地でみつける、ホンモノの工芸【リアル】
入場料:有料(一部無料)
主催:北陸工芸プラットフォーム実行委員会、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
主管:認定NPO法人趣都金澤
共催:金沢21世紀工芸祭実行委員会、KUTANism実行委員会、ガラスフェスタ(富山ガラス工房)、
高岡クラフト市場街実行委員会、RENEW実行委員会、クラフトフェス実行委員会
【TICKET】7月上旬 共通パスポート先行販売開始予定
令和3年度 日本博主催型・共催型プロジェクト
- 特別展Ⅰ 工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット
~現代アート化する工芸~
2012年に金沢21世紀美術館において本展キュレーターである秋元雄史がキュレーションした「工芸未来派」で見せた現代アート化する工芸を深化、発展させ、さらに、現代アートとアール・ブリュットを加え、より広域化し、複雑化した今日の現代アートの文脈として紹介します。同時に、その三者が織りなす創造的な時間と空間を、重要文化財指定の歴史的建造物において展開します。出品作家は、現代アート、工芸、アール・ブリュットの世界で活躍する若手から実力派の総勢20名で構成され、富山、石川、福井の3会場において同時開催される、初めての試みとなります。
出品作家:青木千絵、伊藤慶二、九代目岩野市兵衛、沖潤子、金重有邦、桑田卓郎、神代良明、佐々木類、
澤田真一、nui project(しょうぶ学園)、須藤玲子、田中信行、田中乃理子、四代田辺竹雲斎、中田真裕、
中村卓夫、八田豊、牟田陽日、山際正己、横山翔平 (五十音順)
キュレーター:秋元雄史(練馬区立美術館館長)
会場設計:周防貴之(建築家)
期間:9月10日(金)~10月24日(日)
休場日:なし
開場時間:
勝興寺/午前9時~午後4時(富山県高岡市伏木古国府17番1号)
那谷寺/午前9時15分~午後4時(石川県小松市那谷町ユ122)
大瀧神社・岡太神社/午前9時~午後4時(福井県越前市大滝町13-1)
入場料:有料(詳細7月上旬発表)
- 特別展Ⅱ 工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿
〜デザイン化する工芸〜
13名のディレクターと北陸の工芸ジャンルを代表する13の工芸作家や職人がコラボレーションで制作を行い、コロナ以後に見直される暮らしの在り方をテーマに、デザイン化する工芸の潮流を踏まえた13通りの工芸のある暮らしの姿を提案します。展覧会では陶芸、漆芸、金工、ガラス、和紙、染織の6ジャンルに焦点をあて、各チームがコラボレーション制作したプロトタイプ及びその制作プロセスの全貌を公開します。
参加チーム:稲葉俊郎×シマタニ昇龍工房、鬼木孝一郎×竹俣勇壱、シトウレイ×高橋悠眞、
secca×山近スクリーン、中田英寿×坂井直樹、中村弘峰×木田製陶所、原研哉×谷口製土所、
ブライアン・ケネディ×中田雅巳、細尾真孝×滝製紙所、皆川明×ピーター・アイビー、森岡督行×長田製紙所、
森義隆×富山ガラス工房、箭内道彦×東節子 (五十音順)
キュレーター:秋元雄史(練馬区立美術館館長)
会場設計:周防貴之(建築家)
期間:9月10日(金)~10月24日(日)
休場日:火曜(9/14,21,28,10/5,12,19)
開場時間:
sklo/午前11時~午後7時(石川県金沢市香林坊2丁目12−35)
Noetica/午前11時~午後7時(石川県金沢市下本多町6番丁40−1 2階)
入場料:有料(詳細7月上旬発表)
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