全室坪庭のあるHOTEL KYOTOLOGYが世界3大デザイン賞であるIF DESIGN AWARD 2021を受賞

合同会社 GENETO GROUP

GENETO Architectsと株式会社コスモスモアとが共同でデザイン、設計を行った全客室に坪庭を配したHOTEL KYOTOLOGY(京都市東山区)がこのほど世界3大デザイン賞と言われるドイツで開催されるIF DESIGN AWARD 2021を受賞しました。


報道関係各位
《2021年6月16日》
《合同会社 GENETO GROUP》

 

 HOTEL KYOTOLOGYは京都の観光地として名高い三十三間堂の近くという好立地に2020年に建設され、4階建の建築物に14室の客室を有しており、各客室には京町家を連想させる坪庭が組み込まれています。 全ての客室の窓からは周辺の建物は見えず、坪庭のみが見えるように配慮された設計となっているため、滞在中もカーテンを開けて滞在することができ、pivotoによるオリジナルデザインの家具によってリラックスできる空間が作られています。


 

スイートルームも坪庭と黒い塀、空の要素で作られたシンプルな構成です。坪庭と時間を過ごす為にインテリア空間は極力シンプルで控えめなデザインになっています。スイートルームも坪庭と黒い塀、空の要素で作られたシンプルな構成です。坪庭と時間を過ごす為にインテリア空間は極力シンプルで控えめなデザインになっています。

デイベッドは四畳半の畳空間を意識してこのホテルの為にデザインされたオリジナル家具。サイドテーブルもオリジナルのもの。(デザイン:pivoto 山下麻子)デイベッドは四畳半の畳空間を意識してこのホテルの為にデザインされたオリジナル家具。サイドテーブルもオリジナルのもの。(デザイン:pivoto 山下麻子)


 各居室共にベッドから坪庭を眺めることができ、そこには苔で作られた京都を取り囲む山々をイメージして作った築山が設けられ、築山にはホテルの建設前からこの敷地にあった様々な石を再利用した錫と石によるアートピースが備え付けられています。このアートピースは建築家 山中コ〜ジと和鏡師 山本晃久による合作で作られた作品で、それらで構成された坪庭によって訪れた人をもてなしてくれます。

山中コ〜ジと山本晃久による石と錫で作られたアートピース。 錫が自然石と合わさることで、独特の表情を作り出し、美しい輝きを放っています。山中コ〜ジと山本晃久による石と錫で作られたアートピース。 錫が自然石と合わさることで、独特の表情を作り出し、美しい輝きを放っています。


 GENETO Architect'sが発表しているコンセプトは次の通りとなっています。

 「京都東山麓に建つHOTEL KYOTOLOGYは少し歩くと三十三間堂や京都国立博物館がある好立地にあるものの、周囲は中層の民家や集合住宅に囲まれており周囲からの視線に晒されている。 その為、周囲からの視線を遮断しながら客室への通風や採光を確保することが必要と考えた。それはカーテンやブラインドなど一般的な解決策に頼らず、更には同時に京都らしい風情を滞在者に感じてもらえる空間にならないかと模索した。

京都の町家にインスパイアされたファサードは、格子柄の壁面と両脇にはウダツを設けることで、現代的な解釈の京町家でありながらも、京都の風景に溶け込む配慮がなされています。京都の町家にインスパイアされたファサードは、格子柄の壁面と両脇にはウダツを設けることで、現代的な解釈の京町家でありながらも、京都の風景に溶け込む配慮がなされています。

 

一般客室はベッドルームとバス、トイレルームの間に坪庭が配されています。それは生活音を坪庭が消してくれると同時に、採光を客室にもたらしてくれます。坪庭越しに京都タワーも借景として観えます。一般客室はベッドルームとバス、トイレルームの間に坪庭が配されています。それは生活音を坪庭が消してくれると同時に、採光を客室にもたらしてくれます。坪庭越しに京都タワーも借景として観えます。


 幼い頃から京都に生まれ育った私は、京都市内の密集した町家での暮らしぶりを見てきた。家の3辺が挟まれている町家は、ファサードか坪庭からの通風や採光に頼るほかは無い。 特に「坪庭」は住人だけの外部空間と言える。通風や採光の確保や、石や植物といった存在が人の心を落ち着かせてくれ、四季を映し出すスクリーンともなっている。

セミスイートルームのベッドから坪庭を観る。都市部に居ながら坪庭とそれを囲む黒い塀と空のみの空間を楽しめます。セミスイートルームのベッドから坪庭を観る。都市部に居ながら坪庭とそれを囲む黒い塀と空のみの空間を楽しめます。


京都の町衆が永年かけて作り上げた坪庭が生活にある日常を、ホテルでの体験へと転用しようと試みた。 北に面した前面道路からの斜線制限と、京都の景観条例に合わせて雛壇状に建築のボリュームを後退させた。最大限の容積確保の為に4層の建築とした。 また、4層の建築は容積率が上限を超えた為、ある程度の容積を減らす必要があった。そこで、超えた容積を「坪庭」として外部用途とすることで、上限値内に抑えることができた。 坪庭は一階から四階までの客室に合わせて様々なタイプを作ったが、全室をベッドルームとそれを正対させた。一階は以前から同敷地にあった灯籠、石、樹木を再構成し、二階以上は砂利と苔により京都の山々をイメージした築山で構成した。また、全てに石と錫を組み合わせた光る錫石(アートピース)を配置し、苔の築山と錫石は開口部からもたらされる光と共鳴し豊かな表情を生み出してくれた。

一階客室に面した坪庭をベッドルームより観る。敷地に昔からあった灯籠が今も同一の敷地で人々を迎えています。一階客室に面した坪庭をベッドルームより観る。敷地に昔からあった灯籠が今も同一の敷地で人々を迎えています。

 

エントランスホールに設られた坪庭は、旅行客が先ず最初に体験する坪庭です。ここで旅の疲れを癒します。エントランスホールに設られた坪庭は、旅行客が先ず最初に体験する坪庭です。ここで旅の疲れを癒します。


開口部を坪庭に面する事で周辺環境からの視線を切りつつ、通風と採光を確保し、滞在する人々に坪庭ならではの空間体験を楽しんでもらえる。京町家と同じ体験では無いまでも、坪庭からもたらされる自然の息吹は訪れた旅行者に京都らしい風情と、心が安らぐ滞在を味わって頂きたいと願っている。」

コンセプトにもあるように訪れた観光客に京都の町衆のような暮らし方を味わってもらいたいという強いメッセージがあります。また、全客室に坪庭を配置するというホテルは日本や世界でも類はなく、全く新しい可能性を持ったホテルとして審査員の評価に繋がったと考えております。

 尚、当ホテルは今回受賞したIF DESIGN AWARD 2021の他にも、DFA DESIGN AWARD 2020やARCHITECTURE MASTERPRIZEも受賞しています。

スイートルームは大きな全面開口に二つの築山を持つ坪庭と、デイベッドが付いています。スイートルームは大きな全面開口に二つの築山を持つ坪庭と、デイベッドが付いています。

 

 







参考文献
坪庭:建物建物との間や、敷地一部につくった小さな庭。(weblioより)
京町家:京町家と言っても定義はさまざまで、実は統一された見解はありませんが、一般的に敷地形状は、うなぎの寝床といわれるように奥行が長く、その構造は伝統的な軸組木造であり、間取りには通り庭、続き間、坪庭、奥庭を保っているか、それらを過去に有していた建物を京町家と呼んでいます。 外観の特徴として、瓦屋根、大戸・格子戸、出格子、虫籠窓、土壁などが見られます。また、都市住民が都市の中で高密度に住み、往来の人との交流やふれあいを前提として商い、生産する建物であるという性格上、その外壁は通りに面し、隣の建物とは近接し、軒を連ねているという特徴をもっています。
(京都市景観町づくりセンターより)


IF DESIGN AWARD
https://ifworlddesignguide.com/

IF DESIGN AWARD 2021 HOTEL KYOTOLOGY
https://ifworlddesignguide.com

HOTEL KYOTOLOGY
https://ifworlddesignguide.com/search?q=kyotology&search=kyotology&fbclid=IwAR0ilD1w8X4Qpi11xa8RMi55Ukbu4PnxjZOOLZH1GBaeuNgd0bGJvtFc3fU#/page/entry/298088-hotel-kyotology


DFA DESIGN AWARD
https://dfaa.dfaawards.com/en/winner/

ARCHITECTURE MASTERPRIZE
https://architectureprize.com/winners/


【店舗概要】
HOTEL KYOTOLOGY
京都市東山区本瓦町672-6
TEL : 050 3204 4328
MAIL: info@kyotology.com
電車でお越しの方:JR京都駅から徒歩約20分 京阪電車七条駅から徒歩約10分
バスでお越しの方:「今熊野」バス停から徒歩3分 「博物館三十三間堂前」バス停から徒歩4分
URL:https://kyotology.com/

【お客様からのお問い合わせ先】
HOTEL KYOTOLOGY
TEL:+81 50 3204 4328
e-mail:info@kyotology.com


【会社概要】
合同会社 GENETO GROUP, GENETO Architects
京都オフィス:〒604-8275 京都市中京区姉小路通小川西入ル宮木町466 古川ビル3F
t 075-708-5953
f 075-708-5954
東京オフィス:〒143-0025 東京都大田区南馬込6丁目27-11
t/f 03-6410-6873
e:info@geneto.net
URL:http://geneto.net/

株式会社コスモスモア
東京本社:〒150-0011 東京都渋谷区東3-14-20 ニューホライズンエビス
t 03-6892-2370
大阪支店:〒541-0054 大阪府大阪市中央区南本町4-1-10 ホンマチ山本ビル7F
t 06-6243-1181
URL:https://www.cosmosmore.co.jp/

pivoto 
工房: 〒601-1121 京都府京都市左京区静市静原町1176-13
​t/f 075-741-3113
URL:http://www.pivoto.info/

株式会社 竹本造園 sotoDesign (坪庭施工)
〒564-0062 大阪府吹田市垂水町1-44-25-2
t 06-6384-9285
f 06-6384-9130
free 0120-183-928
URL:https://www.soto-design.jp/

写真:近藤泰岳

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

合同会社 GENETO GROUP

2フォロワー

RSS
URL
http://geneto.net/
業種
建設業
本社所在地
京都府京都市中京区宮木町466 古川ビル3F
電話番号
075-708-5953
代表者名
山中浩嗣
上場
未上場
資本金
600万円
設立
2019年04月