山形県初の地熱発電所設置を最終的目的とした地熱資源量調査の為の試験井掘削についてのお知らせ
報道関係者各位
株式会社WIND-SMILE(本社:東京都江東区、社長:福留修蔵、以下「当社」)は、山形県最上町において、当社が新規に設立した合同会社最上ジオエナジーをして、同県では初となる「地熱発電の事業化を最終的に企図した地下資源量評価の為の試験井」について、山形県知事より去る2021年5月18日に掘削許可(温泉法第3条1項)を取得致しました。
当社は、2021年9月より試験井の掘削工事に着手し地熱資源量評価及び近隣影響評価の為の噴気試験等を実施した上で、地元との共生を前提に地熱発電の事業化を推進します。
事業主体(掘削事業主) | 合同会社最上ジオエナジー(当社の100%子会社) 東京都江東区白河3丁目2番8号 |
事業所在地 | 山形県最上町冨澤 |
掘削施工者 | 株式会社WIND-SMILE 東京都江東区白河3丁目2番8号 |
掘削規模(今回) | 試験井として深度2,000mを1坑井及び還元井として1坑井 |
掘削開始時期 | 2021年9月頃を予定 |
生産設備(今後計画) | 生産井として1坑井 |
発電設備(予定) | 空冷式地熱発電(バイナリー方式) |
設備容量(予定) | 6,250kW |
発電開始時期 | 2025年上期を目標 |
この度当社は、清流小国川の両岸に開けた歴史ある温泉地、赤倉温泉を含む山形県最上町南東部広域において、地元関係者のご理解・ご協力の元で地熱資源調査を入念に実施し、同町富沢地域に有望な地熱資源を特定したうえで垂直に2,000m迄の掘削することを企図しています。
更にはこの試験井掘削を嚆矢に、周辺への掘削による影響評価及び将来の地熱発電所からの熱利用による新しい事業の創造について議論する場として、地元関係者及び事業者で構成する連絡協議会を設立し議論をスタートさせています。弊社はこれを活用し地熱発電の地域との実りある共生の方法を模索していきます。
地熱資源量利用に関する十分な賦存量及びそれの近隣への影響を考慮した上での地熱発電の事業化が前提ではありますが、当社が計画する地熱発電は、中小規模が主流であるヨーロッパにおいて急速に採用が進んでいる必ずしも高温度帯を必要としないバイナリー方式※であり、更に蒸気・熱水は、地下資源の循環・涵養及び蒸気放散による周辺環境の悪化を防ぐ観点から、熱のみを利用した後に全量を地下に還元することを想定しています。
※地下から取り出した蒸気・熱水によって、水より低い沸点の物質を蒸気化しタービンを回転させることで、発電する方式
当社は「地球環境になくてはならない国際企業」を目指し、太陽光発電、バイオマス発電を始めとした再生可能エネルギーにかかるトータルプロデュース(EPC及び開発事業)を、諸外国の優れた技術と人員を本邦に融合させワンストップで展開しています。
地熱発電についても、開発にかかる一連の「地元関係者との合意形成」「地熱資源調査」「掘削」「発電所設置」「オペレーション・メンテナンス」を自らが実行することで、コスト抑制とスケジュール短縮及びリスク管理を最適化させ、これを強みに「現状では地熱発電の事業化適地として有望視されていなかった『大深度地下に地熱資源の賦存が想定される地域』」においてもそれを目指すべく、現在、国内の複数箇所で地表調査を含む開発を推進しています。
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