オランダ発、日本プロダクトに特化した展示・即売会運営のMONO JAPAN が日本国内で初となる展示会「MONO & TALKS In Onland Craft Market」を開催
〜2021年10月15日~16日@TOKYO TORCH Park(千代田区大手町)〜
■「MONO & TALKS」のURL:https://monojapan.nl/jp/air/mono-and-talks.html
MONO JAPAN は、2016年より日本プロダクトにおける素材の魅力や技術などの「価値」を伝えるべく、現代のヨーロッパの人たちのライフスタイルにフィットするブランドやプロダクトを数多く紹介してきました。オランダのクリエイティブ業界のネットワークと日本のモノづくりが良い形で出会うことで、新しい時代に求められるモノのあり方や作り方などが生まれる機会を想像すべく、2019年より文化事業も運営しています。
このたび開催する「MONO & TALKS」では、MONO JAPANがこれまで行った日蘭クリエイティブ・コラボレーションと、関係団体が実施する国際協業を紹介する場です。2019年から開始した、日本のモノづくりとオランダのクリエイターとが出会い、協業できる機会を生み出す新しい取り組み(2020年と2021年はコロナ禍のためオンラインで実施)における試作品や日蘭間の協業のプロセスを展示し、国際協業が日本の産地、作り手に何をもたらすのかをご覧いただきます。
展示デザインはオランダのデザインスタジオ「Werkplaatssessie」が担当。モジュール形式の展示什器はローカル調達できる素材をパーツで接続するなどし、展示後にゴミを出さない設計でサスティナビリティやサーキュラーを展示デザインに盛り込んだ、“オランダ感”を感じるものです。
また、展示会と並行して開催するトークイベントでは、これまでの国際協業や、MONO JAPANがローカルサポートとして参加したエヌエヌ生命の行う「家業イノベーション」の参加者をお招きし、日蘭コラボレーションをはじめ日本の産地と世界を繋いだテーマでの魅力的なトークをオンラインを介して開催予定です。
MONO JAPANでは、日本全国の産地や人、伝統技術が東京に集まり、オランダや世界とつながる当イベントを通じて、日本文化について深く考えるきっかけや、日本の伝統的なモノづくりのもつ可能性を、多くの人に訴求することを目指します。
- 【トークイベント概要(予定)】
(2)MJ AIR 2019 成果発表:2021年10月15日(金)17:00~17:50
(3)MJ ONLINE AIR 成果発表:2021年10月16日(土)16:00~16:50
(4)MONO JAPAN説明会:2021年10月16日(土)17:00~17:50
(5)MJと行くライブDutch Design Week:2021年10月16日(土)18:00~18:50
- 【MONO JAPAN過去の国際クリエイティブ・コラボレーション事例】
2019年にMONO JAPANが実施した、日本のモノづくりとオランダのクリエイターとが出会い、協業できる機会を生み出そうとした新しい取り組みです。日本から福島県の会津漆器、島根県の石州和紙、京都府の吉田装束の3つの産地の団体が参加、厳選な審査の結果、パオ・フイ・カオ(会津漆器)、ジョナス・アルタウス(石州和紙)、マリヤム・コルバチェフ(吉田装束)の3名のオランダ人デザイナーが選ばれました。2019年7月から2ヶ月に渡る日本での滞在プログラムがスタート、産地の作り手の方々とともに試作作りへの試行錯誤を繰り返しました。 その結果、素晴らしい成果が数々作り出されました。完成したプロトタイプを元にそれぞれが事業終了後も商品化のために協業を続けたり、プロトタイプの欧州のギャラリーでの展示など、様々な発展を遂げています。
なお、本プログラムは、駐日オランダ王国大使館、オランダの文化助成団体Stimuleringsfonds、そしてアムステルダム市の後援により実現しています。
(2)MJ ONLINE AIR( https://monojapan.nl/jp/air/online-air.html )
コロナ禍で国際渡航が困難な状況においても、日蘭のクリエイターによる継続的なコラボレーションを可能にするために、MONO JAPANが行う新しい挑戦として、2020年10月末〜2021年3月の期間に行われました。本プログラムでは、2組の日蘭クリエイターのペアがオンライン上でミーティングを繰り返す形でコラボレーション。毎回のオンラインミーティングの模様は録画され動画はYouTubeで公開されました。
1組目のペアは奄美大島の泥染めの金井志人(金井工芸)とオランダ人アーティストのポール・ベウマー。2組目は大分県の竹芸家コジマチカラとオランダのデザインスタジオ、ニーンケ・ホーフフリート。プログラム終了までに2組のアイデアは形となり、2021年3月に開催されたオンラインでのライブ・プレゼンテーションで発表になりました。
なお、本プログラムは、駐日オランダ王国大使館、オランダの国際文化協力団体Stimuleringsfonds、そしてオランダの国際文化協力機関DutchCultureの後援により実現しています。
■MJ ONLINE AIRのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCMyQGsQ3HyQFvvDY78REcXA/playlists
(3)クリスティーン・メインデルツマと阿江ハンカチーフとのコラボレーション
オランダのデザインの祭典、ダッチ・デザイン・ウィークのデザイン大使に任命されたクリスティーン・メインデルツマは、サステイナビリティーをテーマにし活躍する若く才能あふれるデザイナーです。播州織の阿江ハンカチーフにメインデルツマがデザインするティー・タオル(欧米のキッチンで使用される食器タオル)を制作しました。オーガニックコットンの使用、不要な染料は使わずできるだけ素材の色を生かし、MONO JAPANロゴが模様となったデザインのタオルが完成。現在も欧州を中心に市場で販売されています。
(4)アムステルダムのスーツブランドBonne Suitsと日本のテキスタイルメーカーとのコラボレーション
アムステルダムで人気のユニセックスなスーツブランド「Bonne Suit(ボネ・スーツ)」とMONO JAPANが2018年に実施したコラボレーション。日本のブランドやテキスタイルメーカーでボネ・スーツを作ったファッションショーを開催。参加したのは、宝島染工、ヤンマ産業(会津木綿)、匠工芸(博多織)、増田セバスチャンの6% Doki Dokiという4つのブランド。普段はデニム素材のカジュアルなスーツが一気にゴージャスで個性的なスーツに変身、多国籍な市民を抱えるアムステルダムらしい多彩な若いモデルたちによってキャットウォークが行われました。
このスーツはその後アムステルダム・ミュージアムやトローペン・ミュージアムなどで展示されました。
- 【MONO JAPANの活動背景】
日本のモノづくりにおける丁寧な製品作りや昔ながらの素材や製法、技術が「価値」としてきちんと世界で認知されていかなくてはいけない。SDGsがとても重要となった現在の世界では、サステイナブルや循環型として日本の伝統的なモノづくりには大きな可能性があるのではないか。
このような考えのもと、2019年11月にオランダで文化団体登録をしたMONO JAPANは、モノづくりの未来と可能性に突き動かされ、オランダのクリエイターたちを日本のモノづくりとつなげる活動を始めています。
■MONO JAPANについて:https://monojapan.nl/jp/about-jp/
■過去の展示・即売会アーカイブ:https://monojapan.nl/jp/archive/
- 【MONO JAPAN代表・中條 永味子のプロフィール】
日本で広告代理店に勤務したのち、2000年にオランダ・アムステルダムへ移住。デザイナーとして広告代理店や旅行代理店に勤務し、様々な文化イベントのオーガナイズに関わり、企画やPRも担当する。2015年2月にJapan Cultural Exchangeを設立。「刺激になる新しい機会の創造」をミッションとし、日蘭間でアートや文化、ビジネス、伝統、社会などのテーマをボーダレスに取り扱う。2016年2月から日本のモノづくりに特化した展示・即売会「MONO JAPAN」を主催。ヨーロッパ向けのキュレーションと日本のモノづくりを背景からきちんと伝えることに注力し、日本プロダクトの価値向上と欧州での新しい市場の創造を目指す。MONO JAPANはNPO団体となし、ディレクターを務める。展示会運営だけでなく、SDGs時代の未来も継続できるモノづくりのため、日蘭間でのコラボレーション事業も手がける。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像