人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)への参画について

~カーボンニュートラルに貢献する人工光合成用触媒の開発~

株式会社フルヤ金属

 株式会社フルヤ金属(本社:東京都豊島区、社長:古屋堯民、以下「当社」)はカーボンニュートラルの実現に向け水電解触媒開発で培った技術を基に、2022年3月から2031年3月にかけて実施される人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)の人工光合成用触媒開発に参画いたします。
 人工光合成とは、植物が太陽光エネルギーを使って有用物質を作る技術を模倣し、人工的に作製した触媒を利用して太陽光エネルギーで水を分解することで水素を作り出し、その水素と二酸化炭素を使って有用な有機物を合成するプロセスを「人工光合成」と呼んでいます。この「人工光合成」技術は、日本が世界をリードする技術で関心が高まっています。

 当社は、Ir、Ruなどの貴金属加工で独自の用途開発や製造技術を有しております。水素を作り出す水電解装置に使用される触媒においても高品質・高機能な触媒を開発し提供を行い、新しい触媒製法にも取り組んで参りました。これらで培った触媒技術を人工光合成触媒に応用するべく2021年から人工光合成用触媒の第一人者である堂免教授の研究室(信州大学)と開発を進めて参りました。当社は人工光合成プロセス技術研究組合へ参画することにより、反応を促進する高性能触媒の開発とその量産技術開発に取り組みます。また当社は触媒製造技術に加え、高度なリサイクル技術も有しており、使用済みの触媒をリサイクルする資源循環ビジネスの構築を目指します。本取り組みは、わが国が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現はもとより、サーキュラーエコノミーの実現、循環型サプライチェーン確保などの政策にも大きく貢献するものと考えています。

 当社が参画する人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)※とは人工光合成技術の実現を目指し有力企業や大学・研究機関から成る研究組合です。本活動は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が立ち上げたグリーンイノベーション基金事業として採択され太陽光下、①光触媒により水から水素/酸素を製造し、②分離膜を用いて水素を安全に分離し、③合成触媒を用いて水素と二酸化炭素から化学品原料を製造する人工光合成による化学プロセスを確立し、化石資源からの脱却や環境問題の解決を目指しています。
 当社は、これまで培ってきた金属加工技術や触媒開発技術を提供しカーボンニュートラルの実現に貢献して参ります。

以上

※人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)の参画企業・大学
【企業】
JX金属株式会社、三菱ケミカル株式会社、大日本印刷株式会社、トヨタ自動車株式会社、日本製鉄株式会社、三井化学株式会社、株式会社INPEX、デクセリアルズ株式会社、東レ株式会社、株式会社フルヤ金属(順不同)
【研究機関】
東京大学、信州大学、東京理科大学、京都大学、東北大学、名古屋大学、山口大学、産業技術総合研究所(順不同)

 

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会社概要

株式会社フルヤ金属

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URL
https://www.furuyametals.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都豊島区南大塚2-37-5
電話番号
03-5977-3388
代表者名
古屋 堯民
上場
JASDAQスタンダード
資本金
-
設立
1968年08月