〈“予期せぬ妊娠”に関する調査〉10代は20代よりも“予期せぬ妊娠”問題を意識している?! 10代は20代に比べて20ポイント以上差をつけ、76%が相談窓口での相談を希望

~コロナ禍の緊急事態宣言の影響下で、中高生の家庭内における性虐待や性暴力の被害の相談が例年に比べ増加~

 特定非営利活動法人10代・20代の妊娠SOS新宿 -キッズ&ファミリー(所在地:東京都新宿区、理事長:佐藤 初美、以下「妊娠SOS新宿」)は、10代・20代の女性合計400名 (年代均等割付)を対象に、「“予期せぬ妊娠”に関する調査」をインターネット調査にて実施しました。
*本調査結果や分析をご掲載の際は『特定非営利活動法人10代・20代の妊娠SOS新宿 -キッズ&ファミリー調べ』と明記して ください。

 妊娠SOS新宿では、「妊娠したかも」と悩んでいるけれど誰にも相談できないでいる10代・20代の女性へのサポート活動を行っています。今回の調査はコロナ禍において中高生の家庭内における性虐待や性暴力の被害の相談が例年にくらべて増えたことを受け実施しました。

 

<調査結果内容>
[“予期せぬ妊娠”への認識]10代は20代より“予期せぬ妊娠”への認識、実感が強いことが判明 
① コロナ禍での “予期せぬ妊娠”の増加を半数以上は未認知。10代は20代に比べ5%認知が高い結果。
② “予期せぬ妊娠”について、全体では「増えていると感じない」約70%だが、10代は20代に比べて5%多く、「増えている」と感じていた。
約80%が、自分には“予期せぬ妊娠”が起こらないと思っている。

[“予期せぬ妊娠”の相談先]“予期せぬ妊娠”において、相談できない人が半数も!
④ 自身が“予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、約2人に1人が誰にも相談できない。
⑤ 「相談できる」人でも、約4人に1人は「親には相談できない」。
⑥ 「親に相談できない」人の相談先の第1位「友人」(64.7%)、第2位「親以外の親族」「病院の先生」(17.6%)、第4位「専門機関」(13.7%)。

[“予期せぬ妊娠”を相談できる場所]10代は20代に20%以上差をつけ、相談窓口での相談を希望! 
約8割が“予期せぬ妊娠”を相談できる場所があることを知らない。
⑧ “予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、10代の76%が「相談窓口で相談したい」。
⑨ 相談窓口で相談する際に不安に思うことは第1位「お金がかかりそう」(43.0%)、第2位「解決しなさそう」(37.5%)、第3位「相談に時間がかかりそう」(30.0%)。

 

<調査概要>
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2022年3月
・調査対象:10-20代女性 計400名(10代 200名、20代 200名)
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

 
  • [“予期せぬ妊娠”への認識]10代の方が“予期せぬ妊娠”を意識している傾向
① コロナ禍での “予期せぬ妊娠”の増加を半数以上は未認知。10代は20代に比べ5%認知が高い結果。
 『社会的に“予期せぬ妊娠”といわれる望んでいない妊娠がコロナ禍で増加していることを知っていますか』と尋ねたところ、「知っている」が32.0%、「知らない」が68.0%という結果に。また、10代は「知っている」34.5%、「知らない」65.5%、20代は「知っている」29.5%、「知らない」70.5%と回答し、5%の差ではありますが、10代の認知度が高いことがわかりました。



② “予期せぬ妊娠”について、全体では「増えていると感じない」が約70%だが、10代は20代に比べて5%多く、「増えている」と感じていた。 
 『実感として“予期せぬ妊娠”が増えているように感じますか』と尋ねたところ、「そう感じる」「ややそう感じる」が27.3%、「そう感じない」「あまりそう感じない」が72.8%となり、7割が増加を実感していません。ただし、「そう感じる」「ややそう感じる」が10代では30.0%、20代は24.5%と、10代の方が増えていると感じています。

■妊娠SOS新宿 担当者コメント
 妊娠SOS新宿では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の影響下で、中高生の家庭内における性虐待や性暴力の被害の相談が例年にくらべ増えました。一番安心・安全でなければいけないはずの家庭が、恐怖の場になることは許しがたいことです。ほかにもコロナ禍のために若年女性が失業したり、アルバイトができなくなって生活が困窮してしまうケースも増えています。そのため、①~②においての認知度が10代で若干高くなっていると考えています。

 

③ 約80%が、自分には“予期せぬ妊娠”が起こらないと思っている。
 『ご自身に“予期せぬ妊娠”が起こりえると思いますか』と尋ねたところ、「そう思わない」「あまりそう思わない」が77.8%となりました。「そう思う」「ややそう思う」が10代では24%、20代は20.5%と、10代の方が自身の“予期せぬ妊娠”を意識していることが判明しました。



 
  • [“予期せぬ妊娠”の相談先]“予期せぬ妊娠”において、相談できない人が半数も!
④ 自身が“予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、約2人に1人が誰にも相談できない。
 『もしご自身が“予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、誰かに相談することができますか』と尋ねたところ、約半数にあたる44.5%が「相談できない」と回答しました。



⑤ 「相談できる」人でも、約4人に1人は「親には相談できない」。
 前問で「誰かに相談できる(n=222)」と回答した人のうち、『親に相談することはできますか』と尋ねたところ、「相談できない」と回答した人は23.0%となりました。


⑥ 「親に相談できない」と答えた人の相談先の第1位「友人」(64.7%)、第2位「親以外の親族」
「病院の先生」(17.6%)、第4位「専門機関」(13.7%)。

 前問で「親に相談できない(n=51)」と回答した人のうち、『親以外の相談先』を聞いたところ、第1位「友人」(64.7%)、第2位「親以外の親族」「病院の先生」(17.6%)、第4位「専門機関」(13.7%)、第5位「学校や習い事の先生・恩師」(5.9%)という結果に。
また、10代では第1位「友人」(78.3%)、第2位「病院の先生」(21.7%)、第3位「専門機関」(13.0%)、20代では第1位「友人」(53.6%)、第2位「親以外の親族」(28.6%)、第3位「病院の先生」「専門機関」(14.3%)となり、10代のほうがより友人を相談先として頼りにしていることが明らかになりました。



 
  • [“予期せぬ妊娠”を相談できる場所]10代は20代に比べて2割以上が相談窓口での相談を希望!
⑦ 約8割が“予期せぬ妊娠”を相談できる場所があることを知らない。
 『“予期せぬ妊娠”を相談できる場所があることは知っていますか』と尋ねたところ、76.8%が「知らない」と回答しました。また、「知らない」と回答した人は10代では72.0%、20代では81.5%となり、10代の相談窓口に対する認知度が高いことがわかりました。


⑧ “予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、10代の76%が「相談窓口で相談したい」。
 『“予期せぬ妊娠”をしてしまった場合、相談窓口に相談したいと思いますか』と尋ねたところ、65.8%と半数以上が「そう思う」「ややそう思う」と回答。特に、「そう思う」「ややそう思う」と答えたのが、10代が76.0%となり、20代の55.5%と比較すると、20.5%も多く相談したいと考えていることがわかりました。


⑨ 相談窓口で相談する際に不安に思うことは第1位「お金がかかりそう」(43.0%)、
第2位「解決しなさそう」(37.5%)、第3位「相談に時間がかかりそう」(30.0%)。

 『相談窓口で“予期せぬ妊娠”を相談するとしたら、どんなことに不安を感じますか』と聞いたところ、第1位「お金がかかりそう」(43.0%)、第2位「解決しなさそう」(37.5%)、第3位「相談に時間がかかりそう」(30.0%)となりました。
 10代では第1位「お金がかかりそう」(45.0%)、第2位「親に連絡されそう」(40.5%)、第3位「解決しなさそう」(30.0%)、20代では第1位「解決しなさそう」(44.0%)、第2位「お金がかかりそう」(41.0%)、第3位「相談に時間がかかりそう」(31.0%)となり、10代は親との関係を気にしていることが判明しました。

 

 

■妊娠SOS新宿 担当者コメント
 妊娠SOS新宿では、相談内容の秘密を厳守するために匿名かつ無料で相談を受け付けています。また、解決のために必要な場合は実際にお会いし、受診や手続きのサポートも行っています。


 

  • 10代・20代の妊娠したかもと悩んでいるあなたへ、『ひとり』で悩まないでください

■特定非営利活動法人 10代・20代の妊娠SOS新宿 -キッズ&ファミリ-とは
 新宿で は、歌舞伎町をはじめ、繁華街で働く10代・20代の女性の多くに、「性暴力」や「望まない妊娠」や「予期しない妊娠」をしてもだれにも相談できず、初診料や受診料を払うお金が無くて病院に行けないまま飛込み出産になることも少なからず起きています。
 妊娠・ 出産後も、育児相談、サポートを受けられることを知らずに追いつめられた結果、乳幼児の虐待や生後0日・0か月の虐待死亡など子どもの尊い命が奪われています。妊娠SOS新宿で は、妊娠した女性の心と身体と命と、生まれてくる命を守ります 。そして、妊娠したかもしれないと不安を抱えている女性、人工妊娠中絶をして罪悪感等で苦しんでいる女性、出産後の育児に困難や不安を抱えている女性などさまざまな悩みを抱えている10代20代の女性たちとその家族に寄り添い継続してサポートを続けています。

団体名 :特定非営利活動法人 10代・20代の妊娠SOS新宿 -キッズ&ファミリー
設立年月日:2016年4月15日
法人格取得:2016年9月28日
理事長名 :佐藤 初美(さとう はつみ)
電話番号 :03-5155-2907 または 080-4676-0428
業務内容 :若年世代の妊娠相談をできる窓口 メール・電話相談・訪問相談や受診 や福祉の窓口に同行支援
URL :https://www.10dai20dai-ninshin.com/

 

<相談窓口>
相談電話番号:070-4283-5199 または 080-4676-0428
相談メールフォーム:https://www.10dai20dai-ninshin.com/soudan

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会社概要

URL
https://www.10dai20dai-ninshin.com/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区西早稲田 3丁目8−11
電話番号
-
代表者名
佐藤 初美
上場
未上場
資本金
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設立
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