認定NPO法人キッズドア 大学進学機会の公平性確保について文部科学省に緊急提言

~困窮家庭における、大学受験に対する費用、奨学金受領と入学金等納入時期のギャップ等を問題提起~

認定NPO法人キッズドア

2022年5月13日、認定NPO法人キッズドア(東京都中央区新川2-16-1プライムアーバン新川2階)理事長渡辺由美子および姉妹団体の認定NPO法人キッズドア基金代表理事松見幸太郎は、文部科学省を訪問し、鰐淵洋子政務官に対し、大学進学機会の公平性確保についての緊急提言を行いました。 

鰐淵政務官からは、キッズドアの日頃の活動について感謝しているという労いのお言葉とともに、提言内容について「思いは同じ、前向きに取り組んでいきたい」というご回答をいただきました。 
 

提言内容は以下の4項目(要約)です。 

 

1.大学等の受験料の公的支援制度を作ってください 

大学受験等には受験料、交通費等がかかり困窮家庭には負担になっています。東京都では、受験生チャレンジ支援貸付制度がありますが、このような公的支援制度を全国に拡大してください。 


2.高校生等奨学給付金の対象家庭の拡充と増額を 
高校生等がいる低所得世帯を対象にした支援制度がありますが、十分ではありません。また、住民税非課税世帯が対象ですが、対象の拡充も必要です。 

3.奨学金の給付時期と入学金・授業料の納入時期のギャップを解消してください 
奨学金が内定していても支給は入学後であるため、入学前に納入が求められる入学金や前期授業料の支払いに充てることができず、困窮家庭を苦しめています。すべての大学・短大・専門学校等に、奨学金予定採用が決定している学生に関しては、入学金や授業料の納付時期の延長徹底をお願いします。 

4.大学受験勉強のための環境整備 
コロナの影響により、図書館等の施設が制限され、困窮家庭の受験生は勉強場所が確保できず困っています。またオンライン環境が整えられないという問題もあります。学習環境の整備をお願いします。 

■緊急提言全文
 https://kidsdoor.net/news/wp-content/uploads/2022/05/20220513.pdf

【認定NPO法人キッズドアについて】
https://kidsdoor.net/
2009年設立以来、日本の子どもの貧困課題の解決に取り組んでいます。困窮家庭の小学生〜高校生・高校中退した若者を対象に、無料学習会や勉強とともに食事等の生活支援も行う居場所型学習会を、東京とその近郊、及び宮城で展開しています。コロナ禍で困窮する子育て家庭が急増した2020年からは「ファミリーサポート」というシステムを作り、ご登録いただいた全国の困窮子育て家庭を対象に、情報支援や食料・文房具支援、保護者への就労支援も行っています。理事長渡辺由美子は、内閣府子供の貧困対策に関する有識者会議構成員、厚生労働省 社会保障審議会・生活困窮者自立支援及び生活保護部会委員など政府委員も務めています。 

【認定NPO法人キッズドア基金について】
https://kidsdoorfund.com/
2018年、日本の社会システムの隙間にいる子どもたちが将来の日本で輝ける人材になれるよう、経済的に困難な状況にある子どもたちに金銭的な支援を直接届けるために設立されました。
教育環境改善、奨学金制度、教育環境調査研究、を3本の柱として、「日本の子どもたちに特化した基金」として活動しています。

【本件に関するお問合せ先】
認定NPO法人キッズドア   広報 廻(めぐり)京子   pr@kidsdoor.net

 

 

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会社概要

URL
https://kidsdoor.net/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中央区新川2-16-10 プライムアーバン新川2階
電話番号
03-5244-9990
代表者名
渡辺由美子
上場
未上場
資本金
-
設立
2007年01月