SNS総フォロワー540万人!フィリピンで一番有名な日本人Fumiya氏が食育実績のあるNPOと社会課題解決事業で協力
フィリピンの国際協力分野で初となる若い世代への食育拡散を目的としたSNS事業を開始
本事業には、「フィリピンで一番有名な日本人インフルエンサー」として現地のSNS 上で若い世代に大きな影響力を持つFumiya 氏(株式会社M. S. LAB代表取締役社長)が協力します。
(https://www.facebook.com/Healthy.Daily.Oishi.Cooking)
■過去の経験で見えてきた課題
フィリピンでは、高額な医療費用に対して社会保険や民間保険では保障額が小さいため、貯金の習慣がない世帯は治療を受けられず病気による失業を起因として家族全体が一気に貧困に転落し、その子どもたちがまた貧困の連鎖に巻き込まれるケースが少なくありません。
当団体は、フィリピン・マニラで健康的な食事の提供でNCDs問題に挑戦してきたソーシャル・ビジネス UNIQUEASE Corporation(「ユニカセ・レストラン」運営)と、2017年より協力し、食育研修事業を3年間に渡り実施してきました。
実地ヒアリングを重ね、日本人栄養士と協力しながら貧困層でも購入可能な材料を選び、野菜や豆腐を積極的に取り入れた栄養価の高いレシピを考案。
また、現地の貧困層・中間層の家庭の母親たちや小学校の教師などを対象に、糖尿病、心臓疾患、脳卒中、高血圧、ガン、貧血、潰瘍などを日々の食事で予防するレシピだけでなく健康的な調理方法の指導を実際に行い、参加者やその家族など延べ2,000名に健康的な食事の大切さを体感してもらいましたが、その結果、以下の現状が見えてきました。
- 若年層の段階からNCDsを予防する必要性があるにもかかわらず、その世代は健康の大切さに関心が薄く、病気の危険性やその危険を回避するためにやるべきことへの情報が乏しい。
- 社会全体での関心が薄いため、学んだことが活用・評価される状況がなく、学び続けるモチベーションが維持できない。
- 当団体では低・中間層向けの食育知見と100近いレシピを有しているが、指導者数が限られている現状があり、社会全体へのさらなる働きかけの必要性が見えてきた。
- フィリピンでは中古のスマートフォンが購入しやすく、低・中間層もスマートフォンを所有する。2021年には世界で最もソーシャルメディアに費やす時間が長く、1 日の利用時間は4時間15分と世界平均の2倍にもなっている(英調査会社ウィー・アー・ソーシャル「デジタル2021」より ) 。アクティブ率も80.7%と高く、使用されているSNSはFacebookが96.8%を占め、13歳から20代の女性では約1,600万人が利用している。
■「楽しみながら実践してもらうこと」を目的としたSNSアカウントを開設
3年にわたり調理の指導まで行うリアルな食育事業を行ったからこそ、“知る”だけでなく、”日常にしっかりと取り入れてもらうこと”の難しさを痛感してきました。
どうしたら行動変容を起こせるのか団体内では常に議論と調査が行われ、様々な分野の方々にヒアリングやアドバイスを求めながら検討と改善を重ねた結果、これまでフィリピンの国際協力では使用されたことのないSNSインフルエンサーによる食育情報の提供が有効と考えました。
本事業の最大の目的は、「食習慣の持続的な変容でNCDsを予防することができる」ことを周知し、食への関心や学ぶ意欲の喚起を広く行うことです。
インターネット上では半永久的に効果的かつ持続的な情報提供が可能であり、未来に向けた時代に適した”教育ツール”としてSNSを利用し、社会的受容状態への働きかけを広く行います。
NCDs の罹患を起因とした貧困に陥る可能性が高い最低賃金で働かざるを得ない収入層かつ、ネットへのアクセスが容易なフィリピン・マニラ首都圏在住の15歳~29歳の女性を対象とし、ターゲット層に高い知名度とフォロワー数を持つミドルインフルエンサーのFumiya氏をレシピナビゲーターとして、月2回の動画を投稿します。
動画では、ターゲット層が日常の調理に取り入れることがイメージできるよう調理場や器具、皿を選定し
・日々の食事による健康の維持や健康的調理のポイントなどを紹介
・当団体の保有する若い世代でも興味をひく健康的かつ簡単なレシピを調理
・シェアやフォロー、「いいね」のほか、視聴者が実際に作った料理のSNS投稿呼びかけ
をFumiya氏が行い、敬遠されずに知識が広く拡散するよう視聴者の”見て””拡散し””実際に行動する”ことに注力していきます。
- Fumiya氏からのメッセージ
フィリピンの方の食事への意識が変化し生活習慣病などが減少することで、より楽しく長い人生が歩めるようになって欲しいと考え、このプロジェクトに賛同しました。
長年フィリピンで活動され食育の実績を残されてきたユニカセさんの知見と自分の発信力で、新しい流れが生まれ、少しでも多くのフィリピンの方にこの動画が届いて欲しいと願っています。
■事業運営について
本事業は、当団体が行う母体事業「フィリピン都市部のNCDs問題に対して食による予防知識と調理技術を普及させ、健康悪化を理由とした収入減少による恵まれない環境の子どもたちの数を減らすプロジェクト」の初期事業にあたり、企画・運営も当団体が行っています。
国際協力の分野では先進的なこの挑戦を、支援者の皆さまが共感してくださるのか、資金的にも支援していただけるのか非常に不安でしたが、2022年度を3期に分け、第1期を開発途上国の経済社会の発展への寄与を目的とする「公益信託今井記念海外協力基金」様が助成してくださり、スタートを切ることができました。
■本事業の効果
本事業のFacebookでのアカウント「Healthy Daily Oishi Cooking 」(通称:Healthy DOC/ヘルシードック)
は、開始約2週間で1.8万強のリーチ、「いいね」や「シェア」といった投稿エンゲージメントが3.5千件、動画の視聴は7.5千件と、フィリピン首都圏の若い女性を中心に順調に拡散されています。
実際に開始してみたところ、同世代の男性にも拡散が増えており「食事に気をつけたいと思った」「食品の効能をもっと知りたい」といった声が届くなど、食への関心や学ぶ意欲が生まれてきています。
■今後の展望
世界の死因第1位がNCDsと言われており、WHOのファクトシート(2018年6月)では、全世界の年間の死亡者5,800万人のうち4,100万人(71%)がNCDsにより死亡し、今後も広がり続けていくと考えられています。
WHOもNCDs対策強化に向けたアクションプラン「Global action plan for the prevention and control of NCDs 2013-2020.」を作成するなど、NCDsは世界の重要課題となっています。
NCDs予防対策へのニーズは今後も高まると思われ、引き続き資金支援や協賛、協力を広く募り、本事業の成果分析を行いながら、母体事業の推進と知見を広げ、フィリピンと世界に広がるNCDs課題の解決に寄与していきたいと考えています。
■パートナーについて
- ソーシャル・ビジネス UNIQUEASE Corporation
2010年フィリピン・マニラで設立した現地の恵まれない環境の青少年たちを教育・雇用するレストランです。健康的なメニューの提供でNCDs問題に挑戦し、2017年からマニラのヘルシーレストランでベスト賞を3年連続で受賞し、NHKや「24時間テレビ」「ナゼそこ?」などで、逆境に挑戦する”奇跡のレストラン”として特集されてきました。
しかし、2021年コロナ禍のため一旦閉店し、2023年以降の再建に向けて準備を行っています。
- Fumiya氏
フィリピンの若い女性のフォロワー数が、Facebook では約20万人、YouTubeは60万人を超えるSNS総フォロワー数540万人を有するインフルエンサーです。
フィリピンで一番有名な日本人と称され、2021年8月3日販売の Newsweek 日本版「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されています。
Fumiya氏Facebookページ
https://www.facebook.com/fumiyasankai238
- シェフ・タカシ氏
日本食インストラクター・栄養士
フィリピンで食品会社を経営。
UNIQUEASE Nutritious Training Projectに栄養士として協力。
世界の誰でも、どこでも、おいしく食べられる日本食を創作している。
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団体概要
団体名 :特定非営利活動法人ユニカセ・ジャパン
設立 :2013年7月
代表 :理事長 中村八千代
所在地 :東京都足立区扇2丁目25-1
扇インペリアルコート1103号室
団体HP : https://www.uniquease.net/
事業内容 :フィリピンの恵まれない環境下で暮らす青少年に、就労の機会を創出することで生活環境を改善することを目指し、そのための教育や研修を行っています。また、海外と日本の青少年との交流を通して友情と相互理解の促進をはかり、学びあうことを目的とした国際的な活動を行うNPO法人です。
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本事業アカウント情報
アカウント名 :Healthy Daily Oishi Cooking
(通称 Healthy DOC / ヘルシードック)
URL : https://www.facebook.com/Healthy.Daily.Oishi.Cooking
本事業HP :https://www.uniquease.net/healthy-doc/
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お問い合わせ
取材・本プロジェクトに関するお問い合わせは下記迄ご連絡ください。
https://qr.paps.jp/ZuA8J
(担当:中村/河村)
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