【デザイン・ビジネス・テクノロジーを横断的に学び、多様な人々と共創する力を育成する新学科】共創デザイン学科 開設決定
開設の背景
私たちを取り巻く環境が急速に変化し、将来を予測することが困難な VUCA の時代。これまでの考え方や既成概念では解決できない状況の中、デザインやアートが持つクリエイティブな力、課題設定力や解決力への期待が高まっています。また、これからの時代が抱える難題には、多様な領域の人々と互いを認め合い、力を引き出し合いながら解決に導くことが求められています。これまで 120 年以上にわたって芸術教育に取り組んできた女子美術大学は、クリエイティブをベースに、ビジネスやテクノロジーなど異分野との融合教育により、多様な人々と共に新しい価値を創造するための「共創力」を育成する新たな学びの場を創設します。
教育の特徴
この新学科では、様々なルーツやバックグラウンド、技術や職能を持つ人々を巻き込み、共に構想し、共に成長しながら新しい価値を創造する「共創型リーダーシップ」を養います。さらに、何があっても折れない、たとえ折れてもまた再生する強い心を持つ人財を育成。具体的には「共創型リーダー」を育成するため、3つの特徴的な教育を実施します。
共創教育
ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの分野融合カリキュラム
ライフマネジメント教育
折れない心を創るマインドセットプログラム
産官学連携による実学
各分野で活躍する実務家教員による実践型プロジェクト
育む4つの力
思考を視覚化する力
自分のアイデアや発見をわかりやすく正確にチームに共有する力。情報の整理、単純化、構造化など、共創を上手く進めるための視覚的なコミュニケーション方法を身に付けます。
多様な領域の人々と共創する力
ビジネスやテクノロジーなどの異なる専門領域や価値観を持つ人々との違いをプラスに変え、共に新しい価値を生み出すための技術と精神を身に付けます。
なにがあっても折れない心
自身やチームが困難に直面しても自分を上手くコントロールして状況に対応する力。変化し続ける環境に立ち向かい、困難を乗り越えるための回復力や柔軟性を身に付けます。
ポジティブマインド
失敗を恐れて挑戦を諦めてしまうことなく、一歩踏み出すことを楽しめる力。チームを前向きにし、新たな機会や可能性を生み出す未来への楽観的な思考を身に付けます。
専任教員
松本博子 主任教授 / 学科長
女子美術大学芸術学部産業デザイン科卒業後、東芝デザインセンターにて 30 年に渡り、デザイナー、デザインディレクターとして家電、AV 機器、ヘルスケアなど多くの商品・仕組みのデザインを手がけ、グッドデザイン賞金賞、ドイツ IF 賞金賞、red dot design award 金賞など、国内外の受賞歴多数。2012 年より女子美術大学デザイン・工芸学科プロダクトデザイン専攻教授。現在は女子美術大学の副学長と研究所長も務める。年間 15 社(団体)を超える、企業や自治体とのコラボレーションによる実践的な授業や、産官学連携プロジェクトに取り組み、「こと・もの」のデザインで学生の課題解決力、実装力を育成。企業、教育、双方の経験から「共創デザイン学科」を構想し、学科コンセプト、教育の構造、また、新しい学び舎である「共創スタジオ」などトータルプロデュース。グッドデザイン賞、日本文具大賞など多数のアワードで審査員を務めている。また芙蓉総合リース株式会社の社外取締役も務める。
遠山正道 教授
1962 年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、1985 年三菱商事株式会社入社。2000 年株式会社スマイルズを設立、代表取締役社長に就任。現在、「Soup Stock Tokyo」のほか、ネクタイ専門店「giraffe」、ニューサイクルコモンズ「PASS THE BATON」、ファミリーレストラン「100 本のスプーン」、海苔弁専門店「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」を展開。「生活価値の拡充」を企業理念に掲げ、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案している。さらには「The Chain Museum」創業、アーティストを支援できるプラットフォーム「Art Sticker」などをスタート。東京ビエンナーレ出展など。
唐見麻由香 准教授
1999 年株式会社本田技術研究所デザインセンターに CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザイナーとして入社後、 ホンダブランドを代表する多数の車輌のデザイン開発リーダーとして従事。CMF デザインを通して、新しいモビリティライフを提案し、グッドデザイン賞ほか、国内外の受賞歴多数。また、インターンシップ、ワークショップ等の企画・運営リーダーとして数年に渡り学生の育成にも携わる。ホンダの学生向け教育プログラムを企画し、リーダーとして 2017 年以降女子美術大学プロダクトデザイン専攻に向けた CMF 授業を展開。車輌開発と平行して 2020 年大妻女子大学、2020 年より女子美術大学非常勤講師を務める。
羽田成宏 准教授
名古屋大学大学院修了後、2004 年よりブラザー工業株式会社にて各種光学システムの研究開発に携わる。2009 年に株式会社デンソーに入社、人間工学やインタラクションデザインの研究を応用し、MaaS・CASE 時代を見据えた HMI の製品化を目指し、開発を推進。2015 年より、サービスデザインを中心としたモビリティ領域の新規事業開発及び、社内起業プログラムを企画、設計まで一貫して運営。2019 年から株式会社 CuboRex の非常勤 CSO として参画し、ハードウェアスタートアップに関わり、 2020 年から東北大学の量子コンピューティング活用スタートアップである株式会社シグマアイの事業開発マネージャーとして、事業戦略の立案から推進までを手がける。また一般社団法人SPACETIDEに参画し、宇宙関連事業の支援・推進も行っている。
※全て 2023 年 4 月からの就任予定
講義・実技・演習
共創デザイン学科で展開予定の講義・実技・演習の中から、特徴的なものをご紹介します。
チャレンジスプリント(1 年次)
すべての学生が様々な役割におけるリーダーを繰り返し担当する授業を通し、早い段階での失敗を経験することで、失敗を次のチャレンジの糧にするまでを体得する。失敗を恐れないマインドセットを習得し、仮説から検証までのサイクルのスピードを上げ、チームでの価値創造を体得することで、異分野とのコラボレーション ( 共創 ) のためのクリエイティブリーダーシップを身につける。
グラフィックファシリテーション(1 年次)
コラボレーション(共創)のプロセスにおいて、考え方を論理的に体系化し、誰もが理解できるようにチームに共有し、チームを共創に導く力は重要である。本授業では、ディスカッションの際に情報を整理し共有するためのビジュアライズスキルに加え、論理的に理解し、図を用いて体系化する手法など、言葉ではなくビジュアルの力を使って、(より明瞭に、より早く)共感につなげるスキルを身につける。
プロジェクトデザイン(1~3 年次)
産官学連携プロジェクト等、様々なプロジェクトを有効且つ効率的に進めるために必要となる手法を学び、体験型の授業を通して課題解決力を身につける。プロジェクトデザインの講義から原則を理解し、様々なプロジェクトマネジメントの基礎スキルを学ぶ。さらに、リサーチやワークショップなどの実践により観察力、分析力、そして問いを立てる力を養い、産官学連携プロジェクトの活動につなげる。
ジョブプレパレーション(2 年次)
自分に自信を持ち、折れない、折れてもまた復活し、社会で継続的に活動していくためのストレスマネジメント及び、社会人としてのマナー、傾聴とファシリテーションの基礎を学ぶ。ストレスマネジメントでは、ストレスの種類とストレスが生まれる仕組みを知り、ストレスとは何かを理解することで効果的な対処法を学ぶ。心身ともに健康な生活を過ごす、セルフマネジメントの手法やチームでのストレスマネジメントを習得する。
公式 Web / SNS
共創デザイン学科では、今後説明会やオープンキャンパスなどのイベントや、入試などに関する様々な情報を、学科担当者自らが以下の公式メディアから発信していきます。
共創デザイン学科 Official Web: https://co-lab.joshibi.net/
共創デザイン学科 Official Twitter: @joshibi_collabo
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像