労働災害の防止の取組を進めるための「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」を設立しました

SAFEコンソーシアム事務局

厚生労働省は、労働災害の防止の取組を進めるための「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」を、令和4年6月20日に設立しました。
働き方改革関連法の施行から約3年が経過し、働きやすい職場をつくることについての理解は進んできているものの、職場の安全衛生の状況を見ると、人生100年時代を迎えた高齢化の進展、産業構造の変化、働き方の多様化などを背景として、転倒・腰痛等の労働災害の増加が続いており、これに歯止めをかけることが喫緊の課題となっています。企業においては人的資本への投資が重要であるという認識が広まってきている一方で、日常生活でも起こりうる転倒・腰痛等については、その防止に取り組むメリット・デメリットがわかりづらいことで、企業や労働者の行動変容につながっていない状況もあります。

本コンソーシアムは、このような現状を打破するため、幅広い関係者(企業、団体等)の参画を募り、「Safer Action For Employees(SAFE)」を旗印に、新たな切り口による取組を進めていこうとするものです。労働災害防止に向けた機運の醸成や、企業・労働者のみならず、顧客やサービス利用者等のステークホルダーの行動変容のためにご協力いただける全ての企業・団体等の皆様に、コンソーシアムへの参画を呼びかけていきます。

なお、コンソーシアムの活動を盛り上げていただくよう、タレントのントの土田晃之さんに「アンバサダー」を、タイムマシーン3号さんに「サポーター」をお願いしております。
 
1 コンソーシアム設立の背景、目的
労働災害の発生件数は減少傾向にあったが、最近は横ばいの状況となっており、内訳を見ると小売業や社会福祉施設で増加している。多いのは「転倒」や「動作の反動」(腰痛)であり、これらだけで労働災害全体の約4割を占めるに至っている。

参考1:労働災害による死亡者数、死傷者数の推移参考1:労働災害による死亡者数、死傷者数の推移

参考2:第13次労働災害防止計画の進捗状況(令和3年確定値)参考2:第13次労働災害防止計画の進捗状況(令和3年確定値)

参考3:令和3年 事故の型別労働災害発生状況(確定値)参考3:令和3年 事故の型別労働災害発生状況(確定値)


この背景として高齢化による身体機能の低下等も考えられるが、転倒や腰痛は日常生活でも発生するようなものであること、命に関わるようなものが比較的少ないことから、自らの危機ととらえて対策を講ずる必要性の認識に至らないということも考えられる。

また小売業や介護施設を始めとした第三次産業(総務省労働力調査によれば就業者数は7割超を占める)においては、一般に労働安全衛生活動の重要性の理解が第二次産業(「ご安全に」などの掛け声がある)ほど進んでいない傾向があり、これには従業員の安全確保よりも顧客や利用者への対応を優先する文化も影響していると考えられ、従来型の、労働基準監督署等による事業者への指導によるアプローチだけでは災害を減らすことが難しくなっている。

転倒・腰痛であっても後遺障害を伴う重篤な災害も発生しており、労働者は当然のこととして、企業、地域、社会への影響もますます大きくなってきている。

この問題の解決のため、まず、労働災害を自分ごととしてとらえ、対策すべきものとしてとらえていく機運の醸成を図り、全てのステークホルダーが一丸となり、顧客や利用者だけでなく、従業員の安全を第一に掲げて取組を進めていくことを目的として、「従業員の幸せのためのSafer Action For Employees(SAFE)コンソーシアム」を組織する。

2 加盟メンバーの構成


3 取組
(1)労働災害問題の協議・周知(シンポジウム)
(2)加盟メンバーによる労働災害防止の取組事例の共有、
   コンソーシアム事務局主催イベント等による加盟メンバーのマッチングによる新たな取組の創出
(3)優良取組事例の表彰、コンソーシアム内外への発信(SAFEアワード)
(4)加盟メンバー及びコンソーシアムの認知向上(ロゴマーク、バナー等)

※イメージ※イメージ


<本年度の主な活動予定>
(1)6月:「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」設立
(2)7月:「全国安全週間」の実施
(3)9月~12月:「安全衛生意識向上シンポジウム」(仮)イベントの開催
  (全国7カ所)/ アンバサダー等による、参画事業者への現場視察の実施
(4)2023年2月:優良取組事例表彰「SAFEアワード」の実施
(他)通期:安全衛生取組事例の共有、メンバー間の取組のマッチング等


【参考情報】
「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」ロゴ:
「SAFE」という名称には、Safer Action For Employees(SAFE)という従業員の幸せのための安全アクションを推進していく想いを込めています。

「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」特設サイト:
https://safeconsortium.mhlw.go.jp/


「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」アンバサダー:

土田 晃之さん(つちだ てるゆき)
タレント、司会者、コメンテーター。
1972年生まれ、東京都練馬区出身。
家電芸人として有名なだけでなく、数多くのテレビ番組レギュラーや雑誌連載。
著書を出版するなどマルチに活動しており、プライベートでは三男一女の父親でもある。



「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」サポーター:

タイムマシーン3号

写真左 山本 浩司さん(やまもと こうじ)
写真右 関 太さん(せき ふとし)

タレント、お笑いコンビ。2000年にコンビ結成。
「オンバト+」第2代チャンピオン。「M-1グランプリ」「キングオブコント」ファイナリスト経験者。
漫才、コント、MCなどをオールラウンドにこなし、テレビやラジオに複数のレギュラー番組を持つ。


SAFEコンソーシアム事務局:
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-11-8渋谷パークプラザB1
Tel:03-6427-6799(受付時間:平日10:00~17:00)
Fax:03-6427-9081
E-Mail:info@safe-consortium.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
政治・官公庁・地方自治体
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

厚生労働省 労働基準局

2フォロワー

RSS
URL
-
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区霞が関1-2-2
電話番号
-
代表者名
-
上場
-
資本金
-
設立
-