医療機関データベース(※1)と電子紹介状システムの構築によって、医療機関と患者の需給バランス最適化に取り組む「M-INT」がインキュベイトファンドからシードラウンドで6,000万円の資金調達を実施
■資金調達の背景
国内の医療機関(病院・診療所)の間では、中小医療機関の受け入れ方針や専門性が可視化されていないことにより大病院に紹介が集中する一方で、診療所などの中小医療機関は専門性をもっているにも関わらず、その専門性に対する紹介が少なく、今後不足が見込まれる医療供給の構造的課題となっています。
そこで、当社は2021年の創業以来、地域の医療機関・医師などの医療専門職者の専門性を可視化(※1特許取得済)し、繋げる事で最適な相互紹介を可能とし、医療従事者と患者の双方にとってより良い医療体験を提供することを目指して参りました(現在、初期プロダクトを用いた実証実験を東京都中央区17医療機関にて実施中)。
今回の調達資金は、現在実証中の医療機関データベース(※1)に加えて、日本医師会が発行する医師資格証カードを用いた電子紹介状システムの開発に投じ、サービスの拡充を行います。「医師の70%以上が不満を抱えている」とも言われる、患者紹介業務の負担を大幅に軽減することで、スムーズな医療機関間連携に貢献いたします。
■インキュベイトファンド GP和田圭祐氏のコメント
M-INTは、長年にわたり臨床医としての現場を経験した藤尾氏が、医療資源(※1)の最適化へ挑戦すべく創業したスタートアップです。医療機関間の情報の非対称性を解消することで、需給バランスの改善への貢献に大きく期待しています。藤尾氏を中心とした素晴らしいチームとともに、社会的意義の大きなチャレンジができることを非常に嬉しく思っており、全力で支援して参ります。
■株式会社M-INT 代表取締役 藤尾夏樹のコメント
現役医師として様々な医療現場での経験を通じ、「仲間」「同志」である医療従事者達が自己犠牲をいとわず奮闘する一方、”必ずしも十分に報われてはいない”との課題感を感じていました。近い将来必ずやってくる「超高齢社会×医療の高度化」で医療従事者の負担は今後ますます増加することは不可避です。それを構造的に変えていきたい、その思いで起業の道を志しました。
では私に何ができるのか。
まずは、「各医療従事者の持つ専門領域・機器の専門性(医療リソース※1)」を最大に有効活用できるM-INTシステムを開発。現場で働く医療従事者に、”経済的”かつ”業務効率化””やりがいの向上”という具体的なメリットを生み出すところから始めました。
「医療職と医療業界を幸福で豊かな職種と業界にする」
この思いの実現の最初の第一歩として、この度の資金調達により事業の推進に努めて参ります。賛同し共に歩んでくれる仲間をはじめとする、M-INTに関わってくださる全てのパートナーの皆様、実証から関わってくださっている先生方やスタッフの皆さまに改めて感謝申し上げます。お預かりしている思いを大きくお返ししていけますよう、今後も全力で頑張って参ります。
■事業紹介
代表である藤尾が長年にわたる臨床医としての経験から、医療現場で生じている医療資源と患者のミスマッチを解消し、医療従事者が働きやすい社会を実現すべく、2021年2月に創業。医師がこれまで経験を積んできた”得意領域”、”専門領域”を「医療リソース」として可視化した医療機関データベース「M-INT」によって、地域の病診連携・診診連携を支援。2022年冬ごろに正式ローンチ予定。
■会社概要
社名:株式会社M-INT
所在地:東京都中央区日本橋堀留町1丁目9番10号日本橋ライフサイエンスビルディング7
設立: 2021年2月22日
代表者:代表取締役 藤尾夏樹(医師、医学博士、MBA)
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医
日本医師会認定産業医
事業内容:ICTを利用した医療関連サービスの提供
HP: https://m-int.life/
■注釈
※1特許第7039759号取得済
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