木版画家 立原位貫、特別展 会期:2022年9月23日(金・祝)~10月10日(月・祝)
2019年に英・大英博物館に永久保存された浮世絵復刻作品9点、オリジナル作品3点の12点全作品を一挙公開
京都発ー2022年9月12日ーアルテ・ビンクロ位貫(京都/ 代表 立原安位子)は、世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺の旧御室御所庭園保存整備事業の特別展示として、2022年9月23日(金・祝)から10月10日(月・祝)まで、「木版画家 立原位貫、特別展」を開催いたします。
江戸の浮世絵を現代に甦らせた唯一の木版画家として、その業績が国内外から高く評価されている立原位貫(1951‐2015)は、当時の色彩及び技術の再現に尽力した研究者でもあり、江戸時代に使用されていた絵具・道具の研究を重ねた結果、日本の伝統的な浮世絵を技術的のみならず、学術的にも解明することに成功しました。その功績が評価され、2019年12月に、浮世絵復刻作品9点と、オリジナル創作作品3点の合計12点がイギリス大英博物館に永久保存されました。本展では、大英博物館所蔵作品12点を中心に、立原位貫の作品を代表するその他10点の作品も展示する貴重な機会です。
また本展では、世界遺産 仁和寺という展示空間を生かし、展示スペース全体を、こうした立原位貫の創作活動の世界観を体現するインスタレーション作品として、その約40年に及ぶ画業において、これらの代表作が生み出された創作活動の原点といえるアトリエの雰囲気を再現します。
大英博物館のアジア美術部門キュレイターであるアルフレッド・ハフト氏は「立原先生は江戸時代と同じ手法にこだわることで、当時の浮世絵師の域に近づき、その結果、日本の伝統的な浮世絵師たちの作品を復元させるだけでなく、絵師たち自身にも生命を吹き込む自信を得たのでしょう。北斎、国芳、写楽といった有名な絵師たちが、現代の画家のスタジオでポーズをとっていたらどのように表現されるかを、先生は生き生きとしたポートレートのシリーズで描いています。このシリーズでは、大首絵という伝統的な形式を採用しながらも、それぞれの絵師の “ある瞬間” を捉えて描くことで、彼らが現代の世に生きていたら‥という視点を投げかけています」と述べ、「特に北斎の肖像画は想像を掻き立てます。北斎の晩年のスケッチ風の自画像がいくつか残っていますが、この有名な絵師がどのような人物であったかは誰も知らないので、立原先生は自由に、絵師の個性や考え方に焦点を当てた表現をされたのでしょう。この作品の中で、浮世絵の洒落者たる北斎が好奇心で覗くような望遠鏡を覗いていないことに私は注目したい。 望遠鏡を下ろし、真剣な表情で遠くを見つめながら、この望遠鏡という技術が明らかにした世界の新しい側面と、自分がその世界とどのように結びつけられているかを考えているように見えます。立原先生が日本の伝統的な木版画の歴史と未来に献身したように、北斎も自らの芸術的ビジョンを考え、真剣に芸術家としての道を歩んでいたものと思われます。 しかし、残念なことに立原先生は北斎のような長寿を全うすることはできませんでした。早すぎる旅立ちがとても惜しまれます」と偲んでいます。(立原位貫作品紹介パンフレットへの寄稿文より引用)
【開催概要:木版画家 立原位貫、特別展】
※会期を通じては、原画を拡大した高画質パネルを展示します。
【記者説明会のご案内】
この度の特別展示について、一般公開前に、メディアの皆様向けに原画の公開および、専門家からの解説を含めた説明会を実施いたします。
江戸時代の浮世絵は、高度な技術を持つ様々な職人の分業により作成されていました。その技法、画材そして色材は、200年以上の長い時間をかけて完成度を高めていきました。
立原位貫(1951-2015)は、浮世絵の制作を始めてから僅か10年という短い期間に、たった一人で、その全ての創作過程と技術に肉薄しました。徹底して化学物質を排除し、江戸時代の当時の製法そのままの素材を見つけ出し、再現するまでの伝統の画材色材の研究とその復刻こそが、大英博物館にその作品が所蔵された所以でもあります。
今、失われようとしている日本の美「伝統色彩」の再発見は、日本美術を再考し、新たな可能性と革新を起こす可能性を秘めています。その研究資料や画材や色彩の標準サンプルは膨大な量であり、立原位貫はその資料群を、後世に残し、後に続く人々のために公開し、参照できるようにしたいと考えていました。立原位貫の作品を見るだけではわからない、その裏にある研究者としての成果について、この度の説明会では、東京国立博物館名誉館員であり、文化財保護研究分野における第一人者である保存科学者神庭信幸氏が、科学と伝統の両面から、専門家の視点でご説明します。
また上記を踏まえて、大英博物館が作品所蔵を決めた経緯や、大英博物館での展示の様子についてもご紹介します。
日 時: 2022年9月23日(金・祝)8:00 - 9:00
場 所:世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺
集 合:仁和寺 二王門
アジェンダ(予定):
8:00仁和寺二王門集合、会場へご案内
8:10 「旧御室御所庭園保存整備事業について」
世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺五十一世 門跡 瀬川大秀 大僧正猊下
8:15 「木版画 立原位貫 特別展について 」
アルテ・ビンクロ位貫 代表 立原 安位子
8:20「立原位貫の画業と伝統の色彩・画材の研究成果の説明及び大英博物館所蔵原画公開、作品解説」
東京国立博物館名誉館員、保存科学者 博士 神庭 信幸 氏
※記者説明会への参加をご希望の方は、ご所属・ご芳名、電話番号・メールアドレスを記載の上、9月22日(木)正午までにアルテ・ビンクロ位貫info@inuki-art.com宛にご連絡ください。
※個別取材をご希望の方は、同じくアルテ・ビンクロ位貫info@inuki-art.com宛にご連絡ください。
《見どころ》
1.大英博物館所蔵の貴重な12作品
大英博物館が所蔵する立原位貫の作品は、江戸時代の浮世絵作品との比較展示という特別な機会にのみ公開されます。本展は、その12作品を一挙にご紹介する貴重な機会です。
・復刻 東都名所するがたび 歌川国芳 1983年復刻
・復刻 東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪 歌川広重 1984年復刻
・復刻 大当狂言内 阿古屋 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言之内 菅丞相 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言ノ内 梶原源太 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言内 大工六三郎 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言ノ内 八百屋お七 歌川国貞 2009〜10年復刻
・復刻 大当狂言内 幡随長兵衛 歌川国貞 2010年復刻
・復刻 大当狂言内 与次郎 歌川国貞 2010年復刻
・オリジナル 一勇斎国芳 2011年制作
・オリジナル 東洲斎寫楽 2011年制作
・オリジナル 北斎宗理 2011年制作
2.オリジナル創作作品
「現代に浮世絵を復活させた版画家」として知られる立原位貫は、浮世絵の復刻・復元のみでなく、オリジナルの創作版画により詩情あふれる世界を作り上げ、夢枕獏や江國香織などの著作挿画も手掛けたことでも知られています。浮世絵は時間とともに色が褪せるので、現存する浮世絵の当初の色彩は淡くなってしまった絵具から想像するしかありませんでした。しかし立原位貫は、江戸時代の工房で摺り上がったばかりの色彩を人々に見てもらいたいと考えました。浮世絵復刻の技法を用いて、その思いを体現するとともに、日本の美を感性豊かに表現したオリジナル創作作品をご紹介します。
※本展では原画レプリカ版展示となります
3.立原位貫の世界観、創作風景を再現するインスタレーション展示
立原位貫は自身の創作活動について、こう述べてます「日々のくらしというものが、私はとても好きです。私にとり、くらすことは想うことです。日常のくり返しをつまらないと思ったことはありません。その日常のひとつの事柄に木版の仕事もあります。日々、その折々に美しいと感じ心に残ったものが、私の作品です。願わくば、作品を創ることにより、日本人としての品位と誇りを取り戻したいと思っています」そうした立原位貫の創作を源となった日常を、アトリエで実際に使った道具や家具、調度品を展示することで体感、展示スペース全体をひとつの作品として楽しめます。
【立原位貫プロフィール】
25歳のとき1枚の浮世絵に感銘を受け、ジャズのサックスプレーヤーから浮世絵復刻の世界に足を踏み入れる。絵の具や道具、技法に至るまで独学で研究し、当時は分業だった絵、彫、摺も全て一人でこなした。江戸の浮世絵を現代に甦らせた唯一の木版画家として、その業績は国内外から高く評価されている。オリジナル版画ではさりげない風景や草花を描き独自の詩的な世界を作り上げた。夢枕獏氏の小説挿絵制作や、歌舞伎俳優十五代目片岡仁左衛門丈の大首絵制作も手がける。
1951年 名古屋市昭和区に生まれる
1976年 浮世絵版画の制作、研究開始
1994年 浮世絵版画の色彩分析をデン・マテリアル(株)と共同研究 国際色彩学会(オランダ)にて発表
1999年 デン・マテリアル(株)との共同研究論文が、公益社団法人日本分析化学会「分析化学」論文賞を受賞
2005年 NHK、フランス国営放送共同制作ドキュメンタリー映像「フランス人漫画家の見た浮世の快楽」に出演
2015年 7月31日死去
8月29日〜9月27日、特別展「木版画家 立原位貫―江戸の浮世絵に真似ぶ」(山口県立萩美術館・浦上記念館)開催
2017年 6月2日〜7月17日、「稀代の版画師 立原位貫 木版画展」(新見美術館)開催
2019年 7月19日〜9月1日、「立原位貫 木版画展―甦る浮世絵の色彩と日本の美」(世界遺産
真言宗御室派総本山仁和寺)開催
12月、大英博物館(イギリス・ロンドン)に復刻作品9点、オリジナル作品3点が永久保存される
江戸の浮世絵を現代に甦らせた唯一の木版画家として、その業績が国内外から高く評価されている立原位貫(1951‐2015)は、当時の色彩及び技術の再現に尽力した研究者でもあり、江戸時代に使用されていた絵具・道具の研究を重ねた結果、日本の伝統的な浮世絵を技術的のみならず、学術的にも解明することに成功しました。その功績が評価され、2019年12月に、浮世絵復刻作品9点と、オリジナル創作作品3点の合計12点がイギリス大英博物館に永久保存されました。本展では、大英博物館所蔵作品12点を中心に、立原位貫の作品を代表するその他10点の作品も展示する貴重な機会です。
また本展では、世界遺産 仁和寺という展示空間を生かし、展示スペース全体を、こうした立原位貫の創作活動の世界観を体現するインスタレーション作品として、その約40年に及ぶ画業において、これらの代表作が生み出された創作活動の原点といえるアトリエの雰囲気を再現します。
大英博物館のアジア美術部門キュレイターであるアルフレッド・ハフト氏は「立原先生は江戸時代と同じ手法にこだわることで、当時の浮世絵師の域に近づき、その結果、日本の伝統的な浮世絵師たちの作品を復元させるだけでなく、絵師たち自身にも生命を吹き込む自信を得たのでしょう。北斎、国芳、写楽といった有名な絵師たちが、現代の画家のスタジオでポーズをとっていたらどのように表現されるかを、先生は生き生きとしたポートレートのシリーズで描いています。このシリーズでは、大首絵という伝統的な形式を採用しながらも、それぞれの絵師の “ある瞬間” を捉えて描くことで、彼らが現代の世に生きていたら‥という視点を投げかけています」と述べ、「特に北斎の肖像画は想像を掻き立てます。北斎の晩年のスケッチ風の自画像がいくつか残っていますが、この有名な絵師がどのような人物であったかは誰も知らないので、立原先生は自由に、絵師の個性や考え方に焦点を当てた表現をされたのでしょう。この作品の中で、浮世絵の洒落者たる北斎が好奇心で覗くような望遠鏡を覗いていないことに私は注目したい。 望遠鏡を下ろし、真剣な表情で遠くを見つめながら、この望遠鏡という技術が明らかにした世界の新しい側面と、自分がその世界とどのように結びつけられているかを考えているように見えます。立原先生が日本の伝統的な木版画の歴史と未来に献身したように、北斎も自らの芸術的ビジョンを考え、真剣に芸術家としての道を歩んでいたものと思われます。 しかし、残念なことに立原先生は北斎のような長寿を全うすることはできませんでした。早すぎる旅立ちがとても惜しまれます」と偲んでいます。(立原位貫作品紹介パンフレットへの寄稿文より引用)
北斎宗理 平成23年(2011)
【開催概要:木版画家 立原位貫、特別展】
- 日 程: 2022年9月23日(金・祝)~ 10月10日(月・祝)
- 時 間: 9:00 – 17:00(最終入場16:30)
- 場 所: 世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺
- 入場料:無料(御殿拝観料のみ必要となります)※御殿拝観料 大人800円・高校生以下無料
- 主 催: アルテ・ビンクロ位貫 / 世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺
- 協 力:有賀 祥一・亜砂子 / 杉原デザイン事務所 / 井上光雅堂 / B-GeneRATEd
※会期を通じては、原画を拡大した高画質パネルを展示します。
【記者説明会のご案内】
この度の特別展示について、一般公開前に、メディアの皆様向けに原画の公開および、専門家からの解説を含めた説明会を実施いたします。
江戸時代の浮世絵は、高度な技術を持つ様々な職人の分業により作成されていました。その技法、画材そして色材は、200年以上の長い時間をかけて完成度を高めていきました。
立原位貫(1951-2015)は、浮世絵の制作を始めてから僅か10年という短い期間に、たった一人で、その全ての創作過程と技術に肉薄しました。徹底して化学物質を排除し、江戸時代の当時の製法そのままの素材を見つけ出し、再現するまでの伝統の画材色材の研究とその復刻こそが、大英博物館にその作品が所蔵された所以でもあります。
今、失われようとしている日本の美「伝統色彩」の再発見は、日本美術を再考し、新たな可能性と革新を起こす可能性を秘めています。その研究資料や画材や色彩の標準サンプルは膨大な量であり、立原位貫はその資料群を、後世に残し、後に続く人々のために公開し、参照できるようにしたいと考えていました。立原位貫の作品を見るだけではわからない、その裏にある研究者としての成果について、この度の説明会では、東京国立博物館名誉館員であり、文化財保護研究分野における第一人者である保存科学者神庭信幸氏が、科学と伝統の両面から、専門家の視点でご説明します。
また上記を踏まえて、大英博物館が作品所蔵を決めた経緯や、大英博物館での展示の様子についてもご紹介します。
日 時: 2022年9月23日(金・祝)8:00 - 9:00
場 所:世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺
集 合:仁和寺 二王門
アジェンダ(予定):
8:00仁和寺二王門集合、会場へご案内
8:10 「旧御室御所庭園保存整備事業について」
世界遺産 真言宗御室派 総本山 仁和寺五十一世 門跡 瀬川大秀 大僧正猊下
8:15 「木版画 立原位貫 特別展について 」
アルテ・ビンクロ位貫 代表 立原 安位子
8:20「立原位貫の画業と伝統の色彩・画材の研究成果の説明及び大英博物館所蔵原画公開、作品解説」
東京国立博物館名誉館員、保存科学者 博士 神庭 信幸 氏
※記者説明会への参加をご希望の方は、ご所属・ご芳名、電話番号・メールアドレスを記載の上、9月22日(木)正午までにアルテ・ビンクロ位貫info@inuki-art.com宛にご連絡ください。
※個別取材をご希望の方は、同じくアルテ・ビンクロ位貫info@inuki-art.com宛にご連絡ください。
《見どころ》
1.大英博物館所蔵の貴重な12作品
大英博物館が所蔵する立原位貫の作品は、江戸時代の浮世絵作品との比較展示という特別な機会にのみ公開されます。本展は、その12作品を一挙にご紹介する貴重な機会です。
・復刻 東都名所するがたび 歌川国芳 1983年復刻
・復刻 東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪 歌川広重 1984年復刻
・復刻 大当狂言内 阿古屋 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言之内 菅丞相 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言ノ内 梶原源太 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言内 大工六三郎 歌川国貞 2009年復刻
・復刻 大当狂言ノ内 八百屋お七 歌川国貞 2009〜10年復刻
・復刻 大当狂言内 幡随長兵衛 歌川国貞 2010年復刻
・復刻 大当狂言内 与次郎 歌川国貞 2010年復刻
・オリジナル 一勇斎国芳 2011年制作
・オリジナル 東洲斎寫楽 2011年制作
・オリジナル 北斎宗理 2011年制作
2.オリジナル創作作品
「現代に浮世絵を復活させた版画家」として知られる立原位貫は、浮世絵の復刻・復元のみでなく、オリジナルの創作版画により詩情あふれる世界を作り上げ、夢枕獏や江國香織などの著作挿画も手掛けたことでも知られています。浮世絵は時間とともに色が褪せるので、現存する浮世絵の当初の色彩は淡くなってしまった絵具から想像するしかありませんでした。しかし立原位貫は、江戸時代の工房で摺り上がったばかりの色彩を人々に見てもらいたいと考えました。浮世絵復刻の技法を用いて、その思いを体現するとともに、日本の美を感性豊かに表現したオリジナル創作作品をご紹介します。
不二 平成24年(2012)
ブルー・レイ 平成20年(2008)
※本展では原画レプリカ版展示となります
3.立原位貫の世界観、創作風景を再現するインスタレーション展示
立原位貫は自身の創作活動について、こう述べてます「日々のくらしというものが、私はとても好きです。私にとり、くらすことは想うことです。日常のくり返しをつまらないと思ったことはありません。その日常のひとつの事柄に木版の仕事もあります。日々、その折々に美しいと感じ心に残ったものが、私の作品です。願わくば、作品を創ることにより、日本人としての品位と誇りを取り戻したいと思っています」そうした立原位貫の創作を源となった日常を、アトリエで実際に使った道具や家具、調度品を展示することで体感、展示スペース全体をひとつの作品として楽しめます。
【立原位貫プロフィール】
25歳のとき1枚の浮世絵に感銘を受け、ジャズのサックスプレーヤーから浮世絵復刻の世界に足を踏み入れる。絵の具や道具、技法に至るまで独学で研究し、当時は分業だった絵、彫、摺も全て一人でこなした。江戸の浮世絵を現代に甦らせた唯一の木版画家として、その業績は国内外から高く評価されている。オリジナル版画ではさりげない風景や草花を描き独自の詩的な世界を作り上げた。夢枕獏氏の小説挿絵制作や、歌舞伎俳優十五代目片岡仁左衛門丈の大首絵制作も手がける。
1951年 名古屋市昭和区に生まれる
1976年 浮世絵版画の制作、研究開始
1994年 浮世絵版画の色彩分析をデン・マテリアル(株)と共同研究 国際色彩学会(オランダ)にて発表
1999年 デン・マテリアル(株)との共同研究論文が、公益社団法人日本分析化学会「分析化学」論文賞を受賞
2005年 NHK、フランス国営放送共同制作ドキュメンタリー映像「フランス人漫画家の見た浮世の快楽」に出演
2015年 7月31日死去
8月29日〜9月27日、特別展「木版画家 立原位貫―江戸の浮世絵に真似ぶ」(山口県立萩美術館・浦上記念館)開催
2017年 6月2日〜7月17日、「稀代の版画師 立原位貫 木版画展」(新見美術館)開催
2019年 7月19日〜9月1日、「立原位貫 木版画展―甦る浮世絵の色彩と日本の美」(世界遺産
真言宗御室派総本山仁和寺)開催
12月、大英博物館(イギリス・ロンドン)に復刻作品9点、オリジナル作品3点が永久保存される
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