自治体公式サイトのアクセシビリティ対応表明度を調査。ほぼすべてのサイトで取組の停滞や解釈の誤り・誤記を確認
総務省「みんなの公共サイト運用ガイドライン」に即した取り組みが確認できたのは京都市のみ
有限会社ユニバーサルワークス(静岡県三島市・代表取締役 清家順)が、47都道府県・20政令指定都市の自治体公式サイトの障害者・高齢者等対応のへの対応表明度を調査しました。
- 概要
調査の結果、すべての自治体が、公式ホームページ上で何らかのアクセシビリティ対応を表明している一方、総務省の求める取り組みから外れ、十分な配慮がなされていない可能性が高い自治体が多いことも明らかとなりました。
京都市が唯一の15点満点を獲得した一方、高知県は、2015年以降、取組の進展が確認できないなど、わずか1点の獲得に留まりました。障害者差別解消法(2016年4月)や障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法(2022年5月施行)への対応の遅れ、また、SDGsの基本理念である「誰一人取り残さない」の達成への懸念を抱かせる結果となっています。
有限会社ユニバーサルワークスでは、本日、2022年9月1日(木)午前10時より、この調査に関する特設サイトを開設し、各団体の調査結果を掲載していますので、詳しくは以下のウェブサイトをご参照ください。
自治体サイトWebアクセシビリティ調査 2022
https://www.u-works.co.jp/jichitai/
- 調査の背景
昨年の同時期に実施した当社の調査からは、自治体公式サイトにある公開情報と実態に不一致があること、また、ウェブアクセシビリティ確保の取り組みに停滞があることが明らかになりました。今回の調査は、昨年と同一のテーマで調査することにより、直近1年間の取り組み状況を浮き彫りにしたものです。
- 調査方法
調査内容・観点は以下の文書に基づくものとします
・JIS X 8341-3:2016
・みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)
・ウェブアクセシビリティ基盤委員会等が示す関連文書
調査期間
2022年8月19日~8月31日
調査機関
有限会社ユニバーサルワークス(静岡県三島市・代表取締役 清家順)
調査対象
都道府県及び政令指定都市の公式ウェブサイト
- 調査結果の読み取りに関する留意点
本調査は、自治体による公開情報を対象に実施しています。しかし、公開情報には実態との不一致がみられることがあります。たとえば、『JIS X 8341-3:2016』の正確な理解に基づかない試験によるものや、アクセシビリティ評価ツール等による評価のみを以って「試験」と称したものなどのことです。自治体の公開情報には、甘く不正確な試験によるAA準拠と、より正確な試験に基づくA一部準拠が混在していることがあることにもご留意ください。
- 調査結果の例示
京都市:今回唯一満点(15点)を獲得。直近年度での取り組みの充実と、記載内容の正確さが際立つ。
https://www.u-works.co.jp/jichitai/kyoto-c2022/高知県:15点満点中1点。2015年以降の取り組みが確認できず。
https://www.u-works.co.jp/jichitai/kochi2022/
東京都:概ね望ましい取り組みと確認できるが、各種規定等に反する解釈が認められる。
https://www.u-works.co.jp/jichitai/tokyo2022/
- 実施機関(有限会社ユニバーサルワークス)に関する情報
代表者 代表取締役 清家順 (せいけじゅん)
所在地 〒411-0022 静岡県三島市川原ヶ谷230-28
設立 2003年(平成15年)8月8日
有限会社ユニバーサルワークスは、地方公共団体を中心に、ウェブアクセシビリティ・ユーザビリティ向上に関するコンサルティング、ウェブサイトの評価・診断、SNS利活用を含むウェブ広報支援、自治体公式サイトの企画や運営支援を実施しています。
今回で20回目となる「自治体サイトWebアクセシビリティ調査」や、様々なコンクール等審査業務など、のべ1300以上の自治体サイトの評価実績を有しています。
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