<第1回調査>2022年7~9月 | 中古iPhoneリセールバリュー動向レポート フリマアプリとリユースショップの相場を分析
iPhoneに傷がつくと最大およそ「4万円」の損、リセールバリューは3年で半分以下に!?
<スライドはこちらよりダウンロードできます>
https://smapra.com/document/1
(1)フリマアプリにおけるリセールバリュー
フリマアプリにおける、iPhoneのリセールバリューを調査した結果です。(※1)(※2)
(※1 リセールバリュー…所有品を売却した際の価値)
(※2 フリマ相場…「スマプラ」で取得した4社のフリマサービスで取引成立した出品アイテムのうち、外れ値を除いた中央値で算出)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【サマリー】
◆iPhoneに傷がつくと最大4万円近くの損失
◆リセールバリューは3年で半分以下に
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆iPhoneに傷がつくと最大4万円近くの損失
フリマアプリで取引されるiPhone XからiPhone13シリーズの状態ごとの相場を調査したところ、Aランク(未使用に近い)の平均粗場からCランク(やや傷や汚れあり)の平均相場を差し引いた差額は14.288円でした。
最も差が開いたモデルはiPhone13 Pro 1TBモデルで、Aランクの相場181,166円に対し、Cランクは141,500円に下落します。差額は39,666円となります。
同モデルは中古品の中でも高年式で、かつ高額であることから、美品に対する需要が特に強い傾向にあります。このことから、比較的新しいiPhoneを売却する場合は、ケースやフィルムなどの保護がより一層重要性を増すと考えられます。
◆美品でもリセールバリューは3年で半分以下に
各モデルのAランクにおけるリセールバリューの推移を調査した所、こちらの結果となりました。
iPhone13(2021) 90.02%
iPhone12(2020) 77.23%
iPhone11(2019) 60.53%
iPhoneXs(2018) 33.04%
iPhone X(2017) 23.60%
パーセンテージは残価率を示します。(※3)
昨年モデルのiPhone13シリーズは、14シリーズ発売前、また円安による値上げの影響か、比較的高いリセールバリューを示しました。
しかし、Aランクであってもリセールバリューは3年で半減する傾向にあります。2019年のiPhone11シリーズの一部、また2018年のiPhoneXsシリーズでリセールバリューが本体価格の半分に落ちています。2017年のiPhone Xにおけるリセールバリューは24%程度と、およそ4分の1に低下しています。概ね毎年15%程度のリセールバリューの下落幅を示しています。
(※3 残価率…新品を100%とした際に、中古価格がどれほどの率になっているかを示します)
(2)リユースショップにおけるリセールバリュー
リユースショップにおける、iPhoneのリセールバリューを調査した結果は下記のとおりです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆状態のランクが下がるごとにリセールバリューは約7%落ちる
◆目立ったキズは大損!新型モデルでもAランクから39%下落
◆故障した場合でも3万円程度の買取となる場合も
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆状態のランクが下がるごとにリセールバリューは約7%落ちる
主要リユースショップの買取価格を集計し、Sランク(使用していない)~Dランク(難あり)ごとに平均値を取った結果は上記の通りとなりました。
上記から、状態が1つ悪くなるごとにリセールバリューは約7%(1万円前後)下落することがわかりました。かすり傷や汚れなどの使用感が目立つほど店頭での買取価格は下がる傾向にあります。
◆目立ったキズは大損!新型モデルでもAランクから39%下落
iPhoneXからiPhone13シリーズまで、AランクとDランクの買取相場を比較したところ、Aランク相場に対するDランク品の残価率は58.47%~62.48%となりました。
各モデルの差額は下記の通りです。
新型モデルでも傷の影響を大きく受けることが分かりました。例えば比較的発売が新しいiPhone13 Pro 1TBでは、Aランクの買取価格129,200円に比べ、Dランクの買取価格は39%下落し、わずか78,800円となります。
つまり、手持ちのiPhoneが劣化した場合、それまでは10万円で買い取れたものが、6万円程度にまで下落する計算になります。もし大きなキズが付いてしまったスマホを売却する場合は、手持ちのモデルの買取相場を調べた上で、売却前に「Apple Care」などで修理を検討すると良いでしょう。買取価格によっては直してから売ったほうが高くなる場合もあります。
◆故障した場合でも3万円程度の買取となる場合も
故障して動かない、あるいは画面が割れてしまい実用に不向きなスマホ、いわゆる「ジャンク品」でも、買い取り金額を高く設定している場合があります。例えばiPhone13 Pro Maxのジャンク品買取額は3万円、13 Proと12 Pro Maxは25000円の買取相場でした。
これはいくつか理由がありますが、特にジャンク品のなかでも「部品取り」需要は一定数あると言われています。パネルやカメラなどのiPhoneから部品を取り、修理のために再利用するなどの利用方法があります。
(3)フリマアプリ相場と店頭買取価格の比較
フリマアプリの取引相場とリユースショップの買取相場を比較した結果、下記の内容となりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆買取価格は状態が良いほどフリマ相場に近い
◆全ランク、フリマ相場と買取相場は2万円程度の差
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆買取価格は状態が良いほどフリマ相場に近い
買取価格の相場は状態・モデルにより、フリマ相場を超えるものから、フリマ相場の半額まで多岐にわたります。そのなかで見られた傾向としては、SランクからAランクまでの比較的状態のよいモデルのほうが、フリマ相場に近い価格での買取を行っている事が挙げられます。
例えばSランクでは、iPhone 11 Pro Max 512GBモデルがフリマ相場を超える買取相場を出していました。フリマ相場が68,500円に対し、リユースショップの相場は76,760円で、8,260円上回ります。
また、下記のモデルはリユースショップの買取価格比がフリマ相場の85%以上を示しています。
最上位モデルに位置づけられるPro Maxシリーズは、他のモデルと比較して高い買取価格であることがわかります。特にiPhone12 Pro Maxはすべての容量において、フリマアプリ相場との価格比が85%を超えました。そのため、大切にスマホを使うことは、単純に買取価格が高くなるだけでなく、リユースショップ利用者にとってよりオトクな売却にもつながります。
◆全ランク、フリマ相場と買取相場は2万円程度の差
iPhoneX~13シリーズまでを平均すると、ランクごとのフリマ相場・買取価格相場は上記の表の通りとなりました。フリマ相場とリユースショップの買取価格を比較すると、各ランクとも2万円台の差額となりました。リユースショップでの買取はフリマアプリの相場から2万円を差し引いた金額が一つの目安になります。ただし、売り手視点で考えた際は、フリマ相場から10%の手数料や、送料・振込手数料が発生するため、実際の差額はもう少し縮まります。
最も差が大きいのはCランクで、25,057円ほどフリマ相場が高額です。
<スライドはこちらよりダウンロードできます>
https://smapra.com/document/1
(4)リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra(スマプラ)」とは
「スマプラ」は、月額3万円から利用できる、各買取店舗やフリマアプリの相場情報を分析するサービスです。
フリマアプリ3社、ECモール3社。10社の企業サイトのデータを活用いただけます。相場データは日々更新されるため、迅速な買取相場表の作成に役立ちます。iPhone・iPadやAndroidなどのスマートデバイスに加え、WindowsやMacBookなどのPCまで幅広く対応しています。
ご興味のある事業者さまには1ヶ月のトライアルをご用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。
→「スマプラ」サービスHP:https://smapra.com/
◆本件の調査概要
・リユース事業者向けの相場検索ツール「スマプラ」で取得したデータにてフリマアプリ、店頭双方の相場を調査
・各機種の状態別に、フリマアプリもしくはリユースショップ買取価格の中央値データを使用
対象機種
・iPhone X~13及び各Pro・Max・miniモデル
集計期間
2022年7月1日~9月30日
対象企業:
・スマートフォンを取り扱うリユースショップ5社
・フリマアプリ 4サービス
集計対象
<フリマアプリ>
・期間内に各フリマアプリ内で売約したiPhone本体の相場を集計
・ネットワーク利用制限なしモデルのみを集計
・SIMフリー、もしくはSIMロック解除モデルのみ集計
・外れ値は除外
<リユースショップ>
・期間中のリユースショップ買取価格平均値を集計
・ネットワーク利用制限なしモデルのみを集計
・外れ値は除外
◆用語の定義について
・リセールバリュー
本リリースにおける「リセールバリュー」とは、所有品を売却した際の価値を指します。高値で売却ができる品物は「リセールバリューが高い」と言えます。
・フリマ相場
「フリマ相場」は、弊社サービス「スマプラ」で取得した4社のフリマサービスで取引成立した出品アイテムのうち、外れ値を除いた中央値で算出しています。
・残価率
本リリースでは「残価率」という用語を使用いたします。新品を100%とした際に、中古価格がどれほどの率になっているかを示します。例えば10万円で購入した商品が、8万円で売却可能な場合は「残価率80%」となります。
・ランク
フリマアプリにおけるランクの定義は下記のとおりです。
Sランク…新品、未使用
Aランク…未使用に近い
Bランク…目立った傷や汚れなし
Cランク…やや傷や汚れあり
Dランク…傷や汚れあり
リユースショップごとにランクの定義は微妙に異なりますが、例えば「イオシス」では下記のように定義しています。本調査では、同社のランク付けを参考にご紹介いたします。
Sランク…使用していない
Aランク…使用感が少なく傷はない
Bランク…使用感はあるが目立つ傷はない
Cランク…目立つ傷がある
Dランク…難あり
◆株式会社リスマについて
社名:株式会社リスマ
設立:2021年4月20日
代表:木村洋介
本社:東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア4階
事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra(スマプラ」の運営、ECサイト制作・ECコンサルティング等
「Smapra」(スマプラ)サービスHP:https://smapra.com/
企業HP:https://company.re-sma.com/
★本件についてのお問い合わせ先
MAIL:contact@re-sma.com
担当 木村洋介
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像