脳梗塞で利き手の自由を失った画家が描く「勝間としをの幸せ猫展」を東京と埼玉で開催
行き場を失くした猫たちが人と出会って幸せになる姿を描いた作品が揃い、愛らしい猫の絵と心あたたまる言葉で、勇気と希望を届けます
・2月13日(月)~18日(土) 聖路加病医院内 聖路加第一画廊(東京都中央区)
・2月28日(火)~3月26日(日) 埼玉伝統工芸会館(埼玉県小川町)
URL: https://www.artplando.com
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初開催の聖路加ギャラリーから始まる絵画展
2017年9月よりスタートしたこの展示会。7年目となる今年は初開催の聖路加ギャラリー(聖路加病院内)から始まります!
脳梗塞の後遺症から利き手の自由を失った画家、勝間としをの描く愛らしい猫の絵に、 心あたたまる言葉が添えられた作品。彷徨い行き場を失くした猫たちの、人と出逢って幸せになる姿が、人々に勇気や希望を与えてくれます。
- 突然の病気で半身麻痺に。絵を描けなくなった絶望を経験
1969年、18歳にて漫画家デビューを果たした大阪市出身の勝間としを(71)。漫画家やイラストレーター、またデザイン学校の講師も務めていました。59歳のある日、徹夜仕事をしていた翌日、突然倒れ、救急車で搬送され、病院の集中治療室で治療を受けることになりました。胸が重く感じ「胸の上に石か何か乗っているのかな?」そう思い払おうとしたら、それは自身の左手でした。脳梗塞。利き手を含む左半身麻痺となったのです。
- CGに挑戦するも片手のハンディキャップに苦戦
子どもの時から描き続けてきた絵。生きる糧でもあった絵を描く事ができない現実に生きる希望を失い、生きている価値さえ無いと思う様なった勝間でしたが、ある時 転機が訪れます。クリスチャンである勝間が通っていた教会の牧師が集会の際、教会員の皆さんに、「皆んなで勝間さんの為に祈ろう」と言ってくれた事を人伝に聞いたのです。差し入れられた聖書の中に〈どんな人でも尊い〉という一節を見つけました。 ー障害を持ち、先行きが立たず死にたいとさえ思った、こんな自分でも尊いと言ってくださる。勝手に死んではいけない。ー そこからリハビリに励み、同じ様な病で沈んでいる人達と交流をしました。
そして友人の勧めで、利き手とは反対の右手でCG(コンピューターグラフィック)に挑戦します。程なく右手でマウスの操作が出来ても左手でシフトキーが押せず、鉛筆を口に咥えてみたり、何とかして絵を描こうとしていた時、片手で操作できるハンディーキャップ用のシステムがある事を知りました。このシステムを使うことによって、スムーズに作画が進みました。それでも片手。通常の倍の時間がかかり根気がいります。マウスをクリックしながら、点と点を繋ぎ線にして、線と線を繋ぎ面にして描いていくー。上手くなりたいもっと上手く!と日々パソコンに向かいました。
- 行き場を失った野良猫に自分を重ね、猫の絵を描き続ける
友人からの「うちの猫を描いてくれないか?」この言葉がきっかけでマウスで猫の絵を描き始めました。出来上がった絵を観てとても喜んでくれた事が嬉しく、Facebookに詩を添えて投稿したところ、何人もの見ず知らずの方達が ‘いいね’ を押して下さり、メッセージをくださる様になりました。
それを励みに、毎日猫の絵を描き投稿しました。モデルは野良猫。行き場を失った猫と一時期絵が描けなくなって途方に暮れた自分を重ねました。仕事につながるとは思ってもいない時期でした。
- SNSで出会った作家と画商。互いに当時60代。
SNSで発信を続けるうちに何軒かの画商から展示会の打診がありましたが、原画がない事を告げると、話は流れました。そんな中別の画商から連絡が。
「またか。」と思い、「病の後遺症から利き手が使えず今はマウスで描いている。筆で描いていないので負目がある。画家の道はとうに諦めた。」と伝えた勝間でした。
逆に画商から問われたのが「私がFacebookで見た猫の絵は、筆で描きましたか?マウスですか?」と。マウスでパソコンで描いたCGだと告げると「その絵が良かった!」という。
「今の時代、筆で描こうが、CGだろうが、技法は関係ない。絵に観る人の心を動かすものが在るかどうかだ。」という。意外な返事だった。
その後、勝間は友人の協力のもと、地元の喫茶店で手づくりの小さな個展を開きました。その絵が良いと言った画商が大阪まで、埼玉県から観にきました。作家夫妻と画商夫妻。勝間の作品が展示された喫茶店内で、お互いの人柄に惹かれ合い、意気投合しました。これこそが株式会社アート・プランドゥと作家勝間としをの出会いでした。
- 株式会社アート・プランドゥの企画・運営で展示会がスタート
デジタルアートである事を活かしてジクレー版画制作を開始。出来上がった版画作品には一枚一枚、利き手ではない右手で心を込めてサインを入れます。勝間としをは猫の絵を描く画家として活動を始めることとなりました。
大阪にて作家が描いた作品を埼玉にて画商が版画に。大阪にてサインを入れ、埼玉にて額装をする。
2017年初めて埼玉県内の百貨店にて個展を開催。その後、埼玉、東京、千葉、茨城、栃木、静岡、大阪、和歌山、福岡…と各地の百貨店や商業施設、ギャラリーにて展示させて頂けるようになりました。
- あきらめなくて良かった!描けることが幸せで仕方ない
今ではかつて、利き手でなかった手で筆やパステルを持ち、リアルに絵を描ける様になった勝間としを。右手で実際に筆を持つことには勇気がいりました。左手と同じようには表現できない。しかしSNSを通じて出会った方々のエール、展示会で喜んでくださる方々の姿にあと押しされ、一歩をふみ出すと、描けることが幸せで仕方ない!諦めなくてよかった!勝間はいつも「ありがとう」を何度も何度も口にします。
各地の展示会をきっかけに、出版社から声がかかり本が出版されたり、キャラクターデザインの仕事が入ったり、ラジオで詩が朗読されたり、メディアで取り上げて頂いたりと、こんな展開があるとは思いもよりませんでした。
- 勝間としをコメント
物心ついた時から絵を描くことの楽しみがいつも共にあって、それが当時、当たり前でした。でも病で、当たり前の生活を失いました。再び絵を描けることを取り戻したことで、自分にとって絵の存在が如何に大きかったことに気付きました。コロナや経済不況、災害、戦争など何かと問題の多い時代の中で傷付いた人もたくさんおられます。彷徨う野良猫の姿と当時の自分とを重ねた中から生まれる詩と絵で、見る方の心に寄り添える絵画展になると良いなと思っております。
年月はかかりましたが、家族・友人知人・そして導きがあったからこそ今があると思います。
その導きが今聖路加ギャラリー、そして今後も各地で展示会ができるという事がとても嬉しい。
- 展示会の開催日時、会場
〜愛らしい猫の絵に言葉を添えて〜 勝間としをの幸せ猫展
ジクレー版画を中心に原画 / 新作も多数展覧いたします。会場:聖路加第一画廊
会期:2023年2月13日(月)~18日(土)
営業時間:9:00~17:00 ※13 日 ( 月 ) は 13:00〜/18 日 ( 土 ) は〜16:00
所在地:東京都中央区明石町9一1聖路加国際病院内 1F
アクセス:日比谷線築地駅3番出口より徒歩7分 有楽町線新富町駅6番出口より徒歩8分
会 場: 埼玉伝統工芸会館
会期: 2023年2月28日(火)~3月26日(日)
営業時間:9:30~17:00 ※最終日は15時まで ※休館日 3/6(月)、13(月)、20(月)
所在地: 埼玉伝統工芸会館埼玉県比企郡小川町大字小川1220
※いずれも入場無料 ※最新の営業時間などは会場HPにてご確認ください
社名:株式会社アート・プランドゥ
代表取締役社長:西島モモ
本社所在地:埼玉県ふじみ野市丸山8−3 小田急コアロードふじみ野208
URL:https://www.artplando.com/
設立年:2009年
事業内容:絵画、美術工芸品、各種商品の販売 展示会の企画、運営
許可:埼玉県公安委員会許可431350022529号 美術品商(古物商)
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