ダンサーと観客の心が同期するダンス・テック舞台”BOILING MIND”が再起動~あなたのココロが見えたなら、わたしはそれと踊りましょう~
世界を駆けるダンス・カンパニーと海外から集まるメディアデザイン研究者たちが協働〜4月から3か月間、サイエンス&アートを通じたココロの旅がはじまる〜
Keio Media Design X Mademoiselle Cinema/Bushman/Mitsutake Kasai and 3 Duos
◆第一公演:2023年4月 1日(土) 2日(日) 『ココロいただきます』マドモアゼル・シネマ
◆第二公演:2023年4月29日(土) 30日(日) 『シェール2Room』ブッシュマン
◆第三公演:2023年5月27日(土) 28日(日) 『不確実性の動きが生む偶然の世界』笠井瑞丈3つのデュオ
◆第四公演:2023年6月24日(土) 25日(日) 『祝祭のはじまり』3団体共同公演
■サイエンスとアートの接点は、人の心
困難な時代を生きる私たちは今、生きている喜びや悲しみなど様々な感情を共有して、精神的に生きる糧を得るために、劇場へ足を運ぶなどの、「活きた心の交流」を欲しています。
BMはそのために、人が集まるアートの現場にテクノロジーを導入、見る者/見られる者の新しい関係性を生み出そうと、表現者と研究者の協働を試みます。
■ダンサーと観客の生体反応を、舞台美術に
心拍、発汗、視線、脳波等を観客と出演者に取り付けたセンサーで検出し、映像や音楽、衣裳、舞台装置の演出へ変換します。ダンサーと観客の生体反応を同期的に舞台美術として形にするという、現在の科学技術あって楽しめる現在のアートを創り出します。そうした感情の循環が一期一会の体験を形作り、空間全体の感情が溶け合っていく。 BMは生体反応を使った、まったく新しい観客参加型没入体験です。
■これは「マツリのはじまり」
踊りの起源は、古来の“マツリ”にあったと言われます。人々は神や自然への感謝や祈りのために集って踊り、体験を共有したもの同士のつながりを確認しました。
今回のダンス作品は、前回に引き続きマドモアゼル・シネマと、新たにブッシュマン、笠井瑞丈がそれぞれ上演し、第四公演で全演者出演の『祝祭のはじまり』へとつながっていきます。現在の、人が集い心かよわす「マツリ」の場の誕生をめざします。
■BOILING MIND3.0、そのパーパス
2020年VUCA時代におけるウェルビーイングに大志を抱いた活動が、コロナ禍を経てこの春再び神楽坂で進化します。あれから3年。さまざまに世界が急変する中、BMメンバーは各々活動を続け、ふたたび「心を分かち合う現場」を作るべく、世界を駆けるダンス・カンパニーと海外から集まるメディアデザイン研究者を新たに迎えつつ、BM3.0に集結します。
今回取得するデータは脈拍と脳波、観客だけでなく出演者にもセンサーを付け、双方の「心」をすくいあげます。それらが反映されるのは映像・音楽だけでなく衣裳や舞台装置のかたちまでも。表す人/見る人は自分の「心」が今いる世界を変えていく体験をシェアすることになります。
この三年間で一気にAIとの共存や人の価値がますます本気で問われてきました。サイエンス&アートを介して、その場に居合わせた人たちが互いに越境し、心を通わせて自ずと「マツリ」を共創し本能を覚醒させるウェルビーイングのひととき。BMの存在意義はそこに在ります。
■公演概要
主催:一般社団法人セッションハウス企画室
共催:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、マドモアゼル・シネマ、ブッシュマン、笠井瑞丈
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】サイエンス&アート
リサーチ協力:欧州研究会議事業ニューロライブ(ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ)
公演サイト:
https://session-house.net/boilingmind3.html
■公演詳細
※全公演日曜17:00はオンライン配信有
◆第一公演 『ココロいただきます』マドモアゼル・シネマfeat.KMD
2023 年4月1日(土) 19:00、4月2日(日)13:00/17:00
振付:伊藤直子
出演:竹之下たまみ、蓮子奈津美、中島詩織、秋元麻友子、佐藤郁、齊藤奈彩、勝木蕗子、須川萌
◆第二公演 『シェール 2Room』ブッシュマンfeat.KMD
2023 年4月29日(土) 19:00、4月30日(日)13:00/17:00
振付:黒須育海
出演:江口力斗、澁谷智志、手塚バウシュ、中村駿、黒須育海
◆第三公演 『不確実性の動きが生む偶然の世界』笠井瑞丈 3 つのデュオfeat.KMD
2023 年5月27日(土) 19:00、5月28日(日)13:00/17:00
振付:笠井瑞丈
出演:井田亜彩実、白神ももこ、Aokid、笠井瑞丈
◆第四公演 『祝祭のはじまり』3団体共同公演feat.KMD
2023 年6月24日(土) 19:00、6月25日(日)13:00/17:00
振付:伊藤直子
出演:竹之下たまみ、蓮子奈津美、中島詩織、秋元麻友子、佐藤郁、齊藤奈彩、勝木蕗子、須川萌、江口力斗、澁谷智志、手塚バウシュ、中村駿、黒須育海、井田亜彩実、白神ももこ、Aokid、笠井瑞丈
■チケット予約
◆劇場観覧券 大人3,500円 学生3,000円 小~高校生2,500円 4公演通し券(先着20名)10,000円
・観覧チケット予約フォームリンク
https://session-house.net/reserve.html
・E-MAIL
yoyaku@session-house.net
・TEL 03-3266-0461
◆オンラン視聴券 1,500円
※オンライン視聴券は現在第一公演のみ。以下のリンクよりご予約ください。4月8日(土)まで販売及び視聴可能です。
https://eplus.jp/sf/detail/3825190001-P0030001
■会場
神楽坂セッションハウス
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
(地下鉄東京メトロ東西線神楽坂駅徒歩2分)
https://session-house.net
■カンパニー他プロフィール
◆BOILING MIND実績
前回のBoiling Mind 2.0ではその革新性が高く評価され、下記の賞を受賞しました。
・2020年第26回学生CG コンテンスト
アクセンチュア・インタラクティブ賞受賞
「SNS の双方性を超えた身体性インタラクティブにポテンシャルを感じた」(佐藤守シニア・マネージャー)
「観客の方の生体データを取得し新たなインタラクティブ性に挑戦」(塚田有那審査委員)
・講評サイトリンク
https://archive.campusgenius.jp/2020/works/5326/
・ACM国際学会 TEI2021(Tangible, Embedded and Embodied Interaction )で学術論文が採択
表現者とテクノロジーの間に意味のあるインタラクティブ性を生み出し、 観客を魅了する方法を実用的に提示したとして評価されました。 HCI研究と芸術領域のコラボレーションの優れた作品例として評価され、様々なアーティストが、 芸術的プロセスに実践的に関わり、決定したデザイン内容そのものが、HCIの研究領域に貢献しました。
今回の3.0は、2.0版からブラッシュアップし、さらにダンサー・観客・空間が一体となる新しいインタラクティブな関わり方を探究します。
◆過去BOILING MIND映像
・BOILING MIND 2.0
・BOILING MIND 1.0
◆マドモアゼル・シネマ
セッションハウスのレジデンスカンパニーとして 1993年設立。女性の身体性と記憶をたどるダンスシアター「旅するダンス」を国内外に届けている。08年文化庁芸術祭新人賞受賞(振付伊藤直子)。11年ポーランドグリフィス国際演劇祭観客賞受賞。
◆伊藤直子/振付家、マドモアゼルシネマ主宰
1991年、ダンスのための小劇場「セッションハウス」を設立。開かれたダンスクラスやダンス公演を企画運営。カンパニーでの創作活動、若手育成、国際交流と幅広くコンテンポラリーダンスの浸透に努める。05年全国税理士共栄文化財団地域文化賞受賞。
◆須川萌/BOILING MIND代表、マドモアゼルシネマダンサー
3歳より東京バレエ学校にてバレエを習う。15歳の時にマドモアゼル・シネマと出会い、国内公演やメキシコ、エチオピア公演に参加。20年に慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の修士課程取得。 在学中に取り組んだダンサーと観客の生体反応に関する研究"Boiling Mind”を第三作3.0に進化させ、今回継続的に公演実施。
◆ブッシュマン
メンバーは大学時代から共に活動してきた歌川翔太、手塚バウシュ、中村駿、黒須育海。19年から 江口力斗が参加。「横浜ダンスコレクションEX2017」受賞をきっかけにダンスカンパニー「ブッシュマン」と名付け劇団化した。異形な身体を追求し独自の世界観を創る。20年に「黒須育海+ブッシュマン」で日本ダンスフォーラム賞を受賞。
◆笠井瑞丈
笠井叡に舞踏を、山崎広太にダンスを師事。98年より自作のソロダンスを開始。 近年は作品振付や客演でも注目を集める。平成20年度文化 庁新進芸術家海外留学研修員として、ニューヨークで1年間研修。10年横浜ソロ×デュオ·コンペティション・プラス審査員特別賞受賞。 第12回日本ダンスフォーラム賞受賞。
◆慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 EMBODIED MEDIA「身体性メディア」プロジェクト
人々が自身の身体を通して得る様々な経験を、記録・共有・拡張・創造する未来のメディアテクノロジーを創る。見る、聞く、 触れる。人と人、人とモノとのインタラクションにおける身体性を理解し操ることで、楽しさ、驚き、心地よさにつながる新たな身体的経験を生み出す。
◆慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Geist「ガイスト」プロジェクト
Geist とはドイツ語で「こころ」「精神」の意。人間の能力についてよりよく理解し、遊び心を持ちながら人間の能力拡張を目指すためにテクノロジーを使うことを志す。認知科学、心理学、社会科学の知見をウェアラブルセンサーや深層学習といったテクノロジーと組み合わせることで、例えば初めて自転車に乗れた時に感じたような、驚きと好奇心(センス・オブ・ワンダー)を刺激すること、それを目標とする。
◆George Chernyshov
ソフトウェアと電気工学のエンジニア。技術全般の専門家。生理学的センシングの応用研究にてKMD博士課程修了。
アートは、言葉で説明できないものを理解する手段だと考え、人が人を理解し、新しい芸術表現を可能にするデジタルシステムの研究を行っている。
◆黎 暄(Li Xuan)
デザインエンジニア、リサーチャー。機械学習や深層学習を活用した、データ分析やシステム開発を手がけ、現在はインタラクティブアート作品の制作に取り組む。
◆Danny Hynds
作曲家、クリエイティブテクノロジスト、ビジュアルアーティスト。コロンビア大学で作曲の音楽学士号を取得後、CalArtsで実験的な音響実践の美術修士号を取得。オーディエンスのフィードバックを元にパブリックアート作品の間に深い感情的な繋がりを音と感情を駆使して構築する作品を探究している。
◆Ma Ca 馬 華
マルチメディアアーティスト、インスタレーション、ファッションデザイナー、リサーチャー。主にスマートウェアやスマートテキスタイルに関するファッションテクノロジーの分野で、環境と人体の関係を探る研究・作品制作を行っている。
(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
プロジェクトディレクター:須川 萌
テクニカルディレクター:古川泰地
ウェアラブルセンサーデザイン:George Chenyshov、Dingding Zheng、Jamie.A.Ward
インタラクティブ・ビジュアルデザイン:古川泰地、黎 暄(Li Xuan)
インタラクティブ・ミュージックデザイン:Danny Hynds
インタラクティブ・衣装デザイン:Hua Ma、Yilin Zhang
プロジェクトスーパーバイザー:Kai Kunze、南澤孝太
(セッションハウス)
照明:石関美穂
音響:上田道崇
舞台監督:鍋島峻介
衣裳:原田松野
舞台美術:くに若尾
配信映像:原綾香 川崎陽恵
フライヤーデザイン:古川泰地
プロデューサー:須川健太郎
総合プロデューサー:伊藤孝
≪お問合わせ≫
セッションハウス企画室
mail@session-house.net
03-3266-0461
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