SABIC、「APACトップ・エンプロイヤー」に10年連続認定 従業員中心の人事方針、持続可能な働き方改革拡充
総合化学世界大手のサウジ基礎産業公社(SABIC:サビック)は、人事制度や雇用環境の優れた企業を認証する国際的な第三者機関から「トップ・エンプロイヤー・アジアパシフィック」に10年連続で認定されました。コロナ禍を経て各社が新たな働き方を模索するなか、SABICは権限委譲や、従業員中心の人事方針や行動理念、各国拠点の多様な業務プロセスの簡素化などが同社の継続的な成功の鍵と位置づけています。
SABICはアジアパシフィック(APAC)地域の認定に加え、「トップ・エンプロイヤー2023」をアジア中核市場の中国で13年連続、インドや日本、シンガポール、韓国では10年連続で認定されました。世界全体で31000人の従業員が就労し、アジアの18拠点で3000人が勤務するグローバル企業として、シンガポールと中国の上海にアジア本部を構えています。
この度の認定の発表は、グローバル規模で人事マネジメントが進化していくなかで行われました。2022年の年間を通して、企業は職場における従業員の期待値の変化に対し、最善策を講じるために時間を費やしてきました。そのような中、SABICでは、従業員がどこにいても適切な会社のリソースを利用できるITインフラの整備・導入を進め、時代の変化に適応してきました。コロナ禍において、当社の人事部チームは、従業員に対する価値の提案および提供を継続的にデジタル化、一元化するというコミットメントに基づき「HR One プラットフォーム」を開始しました。HR Oneは「ワンストップ」のオンラインプラットフォームとして、研修から各種申請に至るまで、従業員に対する必要な情報とツールが集約されています。また、SABICが7月に発表したハイブリッド型勤務制度の導入に伴い、従業員は2023年1月1日よりHR Oneを通じて柔軟な勤務申請が可能となっています。
一方、リーダーシップ開発プログラムは、会社の継続的な成功の基礎となっており、今日の行動理念に基づく、ハイブリッドで多様な勤務制度や職場環境に必要なエンパワーメントと信頼を可能にしています。また、同地域の成功に欠かせない「アジア・リーダーシップ・アクセラレーション・プログラム(ALAP)」では、SABICの従業員が成長志向を身につけ、リーダーの機敏性を高めることを実現します。さらに、2021年の従業員調査で得たフィードバックに応じて「アジア・エンパワーメント・プロジェクト」を直近で開始しました。これは従業員が特に感じていた、エンパワーメントの認識低迷に関連する主要4分野(権限、リーダーシップの行動、継続的改善、企業文化)へ直接的に対応していくものです。
SABICの中東アフリカおよびアジア地域人事担当ゼネラルマネージャーのモハメド・アルナフィーア(Mohammed Al-Nafea)は、次のように述べています。「今回の成果は、当社の行動理念であるSABICリーダーシップウェイの実践により、プロセスドリブンな能力重視から、バランスと共感を有し、変革をもたらす行動理念を重視することに先んじて転換したからこそ実現しました。この転換がなければ、SABICはコロナ禍の重大な局面を柔軟に乗りこえることはできませんでした。当社の行動理念であるリーダーシップウェイの核心である 『Be the Impact』は、エンパワーメントを重視し、熱心で機敏かつ協力的な従業員を確保することを目的としています。」
Top Employers Instituteの最高経営責任者(CEO)であるデイヴィッド・プリンク(David Plink)氏は、次のように述べています。「想定外の局面は人材や組織の能力を最大限に引き出してくれます。このことは、今年の『トップ・エンプロイヤー・サーティフィケーション・プログラム』において、この度認定された『トップ・エンプロイヤー2023』の素晴らしいパフォーマンスによって実感しました。それぞれの会社が、常に従業員の成長と幸福に配慮していることも示されました。そうしたことを通して彼らは、集団組織として仕事の世界を豊かなものにしています。私たちは従業員を大切にする会社のために、今年の『トップ・エンプロイヤー2023』で皆様を称賛できることを誇りに思っています。」
SABICのグローバルプログラムである「U MATTER(自分を大切に)22 ロードショー」やAIチャットボット「Amber」の導入などは、APAC地域の従業員がグローバル全体の一員であることを実感できるように地域の主体性を支援しています。
U MATTER (自分を大切に) は2019年にアジア地域で試験的に実施され、現在では世界44都市で対面およびオンラインでのイベントを配信し、従業員の帰属意識が高まるように意図されています。SABICのチャットボット「Amber」はコロナ禍を通じて特に価値を高めています。双方向のコミュニケーションツールとして機能し、当社が柔軟な働き方に移行するなかで、従業員が日々の仕事を通じて感じていることを定期的なフィードバックとして求め、つながりや対話を促しています。これらのプログラムは評価を得ており、アジア地域の従業員エンゲージメント率は80%を超えています。
先述のアルナフィーアは次のように述べています。「いま、最良の人材発掘と雇用維持のための競争はグローバル規模に拡大し、従業員のエンゲージメントやウエルビーイング(幸福)はとても重要な要素となります。私たちのリーダーは従業員を成長させ、権限を委譲する適切なスキル、意識、ツールを備えている必要があります。従業員が求めることに配慮し、従業員自身もリーダーとなっていくように奮起を促していきます。今回の受賞は、SABICが人材に投資し、より豊かな将来の実現に向けて社員を支えてきた長年のコミットメントが認められた証です。」
【SABIC について】
SABIC はサウジアラビアのリヤドに本社を置く世界的な総合化学企業です。南北アメリカ大陸、欧州、中東およびアジア太平洋地区において化学品、汎用ならびに高性能プラスチック、農業用肥料、金属など、様々な製品を製造しています。
SABICは、建設、医療機器、包装資材、農業用肥料、電気・エレクトロニクス、輸送およびクリーンエネルギーなどの主要なエンドマーケットにおいて、事業機会を創出・拡大することで顧客のビジネスをサポートしています。SABICは2021年の純利益が230億サウジアラビアリヤル(SR、約61.5億米ドル)、売上高は1740億(約466億米ドル)、2021年末の総資産は3180億(約849億米ドル)、総製造量は5800万トンでした。
世界中に約31000人以上の従業員を擁し、世界50カ国で事業を展開、イノベーションと創造の精神を社内で育成し、現在は全世界で10090の特許を出願しています。米国、欧州、中東、南アジア、北アジアの主要5地域にイノベーション・ハブを構え、多くの研究資源を保有しています。
【Top Employers Instituteについて】
Top Employers Instituteは、人事分野の卓越したベストプラクティスを評価する世界的な権威で、これらのベストプラクティスの普及を加速させることで、より良い職場環境の構築を支援しています。Top Employers Instituteの認定プログラムにより検証・認定された企業は、選ばれた雇用主として認知されます。30年前に設立されたTop Employers Instituteはこれまでに、121の国や地域で2052の組織をTop Employersとして認定してきました。これらの認定を受けた組織は、全世界で950万人を超える従業員の生活にプラスの影響を与えています。
Top Employers Instituteは、世界の就労環境がより良くなることを目指して活動しています。
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