愛媛県今治市の空き家バンク事業における全国版空き家バンク「アットホーム 空き家バンク」とのkintoneを用いた全国初のAPI連携開発
この度、愛媛県今治市は運営する空き家バンク事業において、国土交通省選定の全国版空き家バンク「アットホーム 空き家バンク」(アットホーム株式会社)との間において、リアルタイムで物件情報の配信管理を行うことが可能となるAPI連携による開発を全国で初めて実施いたしました。
本事業は、運用主体である今治市地域振興課、今治市に本社を置くケーオー商事株式会社、kintoneを活用したシステム開発を専業で行う株式会社ジョイゾー、全国版空き家バンクを提供するアットホーム株式会社の支援により実現しました。
本事業のポイント
・今治市の「いまばり空き家バンク」と「アットホーム 空き家バンク」のAPI連携による開発は全国初の試み
・内閣府地方創生推進交付金事業「今治スタイル「移住力」強化事業」としてシステム構築を実施
・空き家バンクの基盤として、サイボウズ株式会社のクラウドサービス「kintone」を導入
・複数の空き家バンク媒体への同時掲載が可能となったことで、移住希望者へのリアルタイムな情報提供を実現
背景と目的
2023年版 第11回「住みたい田舎」ベストランキング(株式会社宝島社「田舎暮らしの本2020年2月号」にて発表)において、対象部門すべてで1位を獲得し4冠を達成した愛媛県今治市は、注目度の高まりによって移住相談件数が大幅に増加してきました。その中で、移住者に対する情報提供媒体である移住・定住・交流ポータルサイト「いまばり暮らし(https://iju-imabari.jp/ )」の「いまばり空き家バンク」の整備、拡充は重要な課題でした。
本事業は今治市空き家バンク事業における業務効率化を図ると共に、全国に散在する本市移住希望者に対していち早く様々な住環境に関する情報提供体制が構築することで、人口減少の構造的改革を通じた地域活性化を目指すものとしてスタートしました。
kintoneを基盤とした「いまばり空き家バンク」と「アットホーム 空き家バンク」のAPI連携
本事業では、空き家バンクのシステムの自走化を見据えて、画面上で直感的な構築・改修が可能であるサイボウズ株式会社のクラウドサービス「kintone」を基盤として採用し、制度変更やメンテナンスに自前で対応可能である利点を最大限に活かす構成をとっております。
kintone上に蓄積される空き家情報を、「いまばり空き家バンク」(https://iju-imabari.jp/vacant-house/ )に加え、アットホーム株式会社が進める自治体の空き家バンク(https://imabari-c38202.akiya-athome.jp/ )とのデータ連携モデルの検証事業(国土交通省住宅局「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」により支援)において整備されたAPI連携との接続開発を行いました。
これにより、複数の空き家バンク媒体への同時掲載が可能となりました。
API連携部分等については、今治市に本社がある唯一のサイボウズオフィシャルパートナーであるケーオー商事株式会社、kintoneを活用したシステム開発のベンダーである株式会社ジョイゾー、並びに運用主体(事務局)である今治市地域振興課の相互により開発を行いました。
本事業によって、情報の時間的ロスをなくし広く空き家情報を連携が可能になったことで、移住希望者等への情報斡旋スキームの強化、最適化がはかられました。同時に、空き家物件所有者、移住希望者をはじめとする物件紹介希望者並びに関係宅建事業者・団体間相互における情報共有体制についても、さらに強化されることになりました。
本取り組みは地方都市における空き家活用という課題に対する先駆的な取り組みとなります。
各社からのエンドースメント
■サイボウズ株式会社 執行役員 営業本部長 兼 事業戦略室長 栗山 圭太 様
サイボウズ株式会社は、今治市地域振興課やアットホーム株式会社、ケーオー商事株式会社、株式会社ジョイゾーの支援により、自治体の空き家バンクと「アットホーム 空き家バンク」間において、kintoneを用いた全国初のAPI連携開発が実施されたことを心より歓迎いたします。
この度のAPI連携が、空き家に関する効率的な情報提供を実現する好例として、他の自治体等の空き家事業でも活用が広がるきっかけになることを期待しております。
■アットホーム株式会社 官公庁・地域共創業務推進グループ グループ長 太田 裕介 様
自治体さまが抱える空き家物件情報の登録におけるリソース面の課題解決に向け、今治市移住ポータルサイト(いまばり暮らし)とアットホーム 空き家バンクのAPI連携によるデータ連携を検証し、2023年4月より実装することができました。
今回のAPI連携を皮切りに他自治体への横展開を図り、更なる空き家の流通活性化につなげていきたいと考えております。
■今治市 市長 徳永 繁樹 様
本市の空き家バンク事業が全国版空き家バンク「アットホーム 空き家バンク」サイトとの全国初のAPI連携開始は、移住希望者に対する注目度が高まっている本市にとって大変意義深いものです。
この連携により、本市の空き家情報の効率的発信のみならず、空き家を処分したい人と利活用したい人との間にあるハードルが下がることが期待されると同時に、本市における空き家利活用環境の改善に資するものです。
この取組は、全国における同様の地域課題解決のモデルとなるものと考えております。
各社について
- 今治市
代表者:今治市長 徳永 繁樹
所在地:愛媛県今治市別宮町一丁目4番地1
URL :https://www.city.imabari.ehime.jp/
- アットホーム株式会社
代表者:代表取締役社長 鶴森 康史
所在地:東京都大田区西六郷4-34-12
URL :https://athome-inc.jp/
事業内容:アットホームは1967年の創業以来、不動産情報メディア・不動産業務ソリューション等の事業を通じて、不動産にかかわる皆さまのお役に立てるよう、さまざまなサービスをご提供しています。
全国62,000店以上(2023年4月1日現在)の不動産会社が加盟する「アットホーム不動産情報ネットワーク」を基盤に、不動産業務総合支援サイト「ATBB(アットビービー)」や一般消費者向け不動産ポータルサイト「不動産情報サイト アットホーム」などを運営しています。
- ケーオー商事株式会社
代表者:代表取締役 片山 昭
所在地:愛媛県今治市常盤町6-7-37
URL :https://www.keiou.com
愛媛県の企業で唯一kintone認定資格者が在籍するサイボウズオフィシャルパートナーです。
kintone発売当初から社内での情報共有やSFAとしてkintoneを活用してきました。
社内での実践を基に、お客様の業務改善につながるkintoneの活用方法をご提案することが可能です。また、CYBOZU AWARD 2019 のセールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。
- 株式会社ジョイゾー
代表者:代表取締役社長 四宮 靖隆
所在地:東京都江東区東陽4-10-4 東陽町SHビル7F
URL : https://www.joyzo.co.jp/
事業内容:ジョイゾーはサイボウズ社が提供する「kintone(キントーン)」を活用し、お客様の課題を解決するシステムの開発、サービスのご提供を主体とする会社です。
社員全員がkintoneのスペシャリストとして、900件を超える開発実績をもとにお客様にとって「価値のある」システムの開発支援を行います。
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