【OFS.TOKYO/OFS GALLERY】移転オープン第2弾、SHINSAKU DW作品展を4月28日(金)より開催
2023年3月17日(金)に移転オープンしたOFS.TOKYO(旧OUR FAVIRITE SHOP)内のOFS GALLERY(東京都世田谷区池尻)では、2023年4月28日(金)〜5月28日(日)、 北海道を拠点とする現代美術家、SHINSAKU DWの個展「404 NOT FOUND」を開催します。
SHINSAKU DWは板状のアルミニウムの上に銀色のペイントを使って描いた2つの抽象絵画を一定の決まりに従って裁断し、互い違いに並べ直した上で土台に取り付け、似て非なる2つの絵画を生み出すといった制作を長年にわたり行ってきました。作品は極めてミニマルな幾何学形状で表現。それらは観る者の視点をずらしたり、錯覚を起こさせたりしながら、豊かな鑑賞体験を生み出しています。
作家にとって東京では初めてとなる今回の個展には、本展のために制作された最新作と近作を合わせて展示。また、彼の作品をモチーフとしたグッズも販売します。通常のホワイトキューブとは一味違うOFS GALLERYの空間で、SHINSAKU DWの世界との出合いを楽しんでいただければ幸いです。
【展覧会概要】
展覧会名:「404 NOT FOUND」SHINSAKU DW作品展
会期:2023年4月28日(金)〜5月28日(日)※作家在廊日:4月28日(金)、5月28日(日)
会場:OFS GALLERY 東京都世田谷区池尻3-7-3 OFS.TOKYO
時間:12:00〜20:00(展示最終日は18:00まで)
休廊日:火・水
主催:OFS GALLERY
URL:http://ofs.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/ofs_tokyo/
【作家・展示詳細】
SHINSAKU DWは板状のアルミニウムの上に銀色のペイントを使って描いた2つの抽象絵画を一定の決まりに従って裁断し、互い違いに並べ直した上で土台に取り付け、似て非なる2つの絵画を生み出すといった制作を長年にわたり行ってきました。作品は極めてミニマルな幾何学形状で表現。それらは観る者の視点をずらしたり、錯覚を起こさせたりしながら、豊かな鑑賞体験を生み出しています。
クリフォード・スティルやフランク・ステラをはじめとしたアメリカの抽象表現主義やミニマリズムの作家に影響を受けてきたというSHINSAKU DW。プラスチックのパネルを使った平面作品を制作していた彼がアルミニウムという素材と出合ったのは、1995〜96年頃のことでした。アルミニウム板を使った半立体作品を手がけた時期を経て、2000年頃からは平面作品に取り組むように。支持体であるアルミニウムの板厚を変えたり、アルミニウム板のフレームへの固定方法をリベット留めからよりフラットな仕上がりが得られる接着での固定へと変えたりしながらも、彼は常にアルミニウムを主な素材として作品制作を続けてきました。
「アルミニウムを選んだのは、ニュートラルな素材を使いたかったから」というSHINSAKU DW。彼はその背景について、「北海道という土地が自分の作品に大きな影響を与えていると思います。僕は本州から移住してきてから4世代目に当たりますが、ここには文化の重みやしがらみがない。だからなのか、木や竹、鉄や銅といった歴史を感じさせる素材にはピンとこないのです」と話します。
彼の作品を前にすると、現代的で都会的な印象とともに、北国の空気のような心地よい冷たさを感じます。しかしそれは、無表情であることと同じではありません。厚みや温度感が出ないよう、粒子の細かい染料系のペイントを使って描かれた絵画の表面には、繊細な刷毛跡とともに、細かな傷がつけられていたり、アルマイト加工を施したマットな部分と表面を削って光らせた部分がランダムに作られていたり。これには「再現性のないものを作りたい」という作家の意図が込められています。彼はまた、「僕の作品は、見る人の立ち位置や展示空間の光の具合によって見え方が変わる。そういった複雑性を作品に持たせることで、一見同じような2点が並んでいても、そこにある違いを見出そうと鑑賞者が引き寄せられるのではないか。それが複製可能なものとの差だと思うのです」とも語っています。
SHINSAKU DWには美術作家であるのと同時に、トヨタのワンメイクレースに参加するドライバーという一面もあります。「美術作品は芸術点で評価されるけれど、クルマは単純に速いか遅いかで判断される。勝ち負けが美術よりもはっきりしているところに惹かれました。また、僕は常に絵画は美しいものであってほしいと思っていますが、自分のどこかにある整合性や数理的なものを求めるところは、レースに要求されるものと共通しているかもしれません」と彼は話します。
今回の展覧会のタイトル「404 NOT FOUND」は、「このURLは存在しません」という意味のHTTPステータスコードに由来していますが、彼がレースで使用している車両の登録番号は404。作家自身が、生まれ故郷に暮らしながらその土地に根付いていない自分を客観視しているようでもある、そんな数字にも思えてきます。
作家にとって東京では初めてとなる今回の個展では、本展のために制作された最新作と近作を合わせて展示。また、彼の作品をモチーフとしたグッズも販売します。通常のホワイトキューブとは一味違うOFS GALLERYの空間で、SHINSAKU DWの世界との出合いを楽しんでいただければ幸いです。
【CV】
SHINSAKU DW
北海道帯広市生まれ
愛知県立芸術大学 美術学部美術科油画専攻卒業
個展
2012「Das unsichtbare Sehen」MIKIKO SATO GALLERY, Hamburg, Germany
2010「Ein Wasser, vier Sichte isen」MIKIKO SATO GALLERY, Hamburg, Germany
2007「Eine Fahne flattert im WindHelter」CAI international, Hamburg, Germany
2006「The Secret Life of Inanimate Object」豊田市美術館ギャラリー、愛知県豊田市
グループ展
2011「INDEX11」Kunsthaus Hamburg, Hamburg, Germany
2008「SAPPORO IS WHITE」札幌芸術の森美術館、北海道札幌市
2006「Minimal Illusions – Working with the Collection of Rik Reinking」Villa Merkel | Bahnwärter Haus, Esslingen am Neckar, Germany
【OFS.TOKYOとは】
東京・白金で7年半にわたり営業を続けてきた、植原亮輔と渡邉良重によるKIGIを始めとするクリエイターの有志で立ち上げた「OUR FAVORITE SHOP」が、2023年3月17日(金)に池尻大橋駅から徒歩4分の場所に移転オープン。再スタートするにあたり、名称をOFS.TOKYO(オーエフエスドットトーキョー)と改め、ショップ〈OUR FAVOURITE SHOP〉とギャラリー〈OFS GALLERY〉の二本立てで運営していくことに。ショップではクリエイティブユニット・KIGIがクリエイションを手がけるKIKOFやD-BROS、CACUMAをはじめとするブランドや製品、薗部悦子のジュエリーなどを販売。独自の視点によるセレクトアイテムも拡大展開します。ギャラリーではジャンルの境界を越え、様々な分野のクリエイターの作品を紹介。OFS GALLERYならではの解釈で、アート・デザイン・工芸・ファッション・音楽などの文化を発信していきます。移転オープニングエキシビションはグラフィックデザイナー・服部一成による「服部一成展」。2023年4月23日(日)まで開催しています。
http://ofs.tokyo
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