【山梨県都留市】城が現存しない町の、城下町文化を次世代へ繋ぐプロジェクトが始動
かつて江戸時代には甲斐国(現在の山梨県)第二の都市だった経緯のある都留市。過去には歴史的な城下町として非常に栄えた町でした。
しかしながら、現状都留市には城下町のアイコンとなる城もなく、町並みもほとんど残っていません。さらには市民の間でも城下町という認識も薄い—そんな現況にも関わらず、城下町としての都留を愛する人々には、都留市を城下町として盛り上げたいという熱い思いがありました。
このプロジェクトは、「城下町・都留」を魅力的に再興したいという強い想いに共感した市内及び市外の関係人口たちが協力して、失われつつある都留の城下町としての魅力を取り戻そうというユニークな試みです。
都留が城下町だということを知っていますか?
市民アンケートの結果、30代を境に市民の「城下町」という認識が徐々に薄れ、歴史を知る人がごく僅かであることが分かりました。このままでは、都留が「城下町」であるという文化を伝える人が消滅してしまう危機感が浮き彫りになりました。
当初は城下町の町並みを再現するARを実装するという構想からプロジェクトがスタートしました。しかし、プロジェクトメンバーからはARだけでは市民に「城下町」としてのアイデンティティが醸成されないという意見もあり、まずはコンセプトから練り直すことになりました。
都留市役所産業課とプロジェクトメンバーが共同で「都留市の良さ」を考えるワークショップを実施し、コンセプトを再考しました。そこから、都留の歴史を守りたいという情熱に共感した多数の市外のメンバーも加わり、ARやWebサイト制作に取り組むことで、このプロジェクトは盛り上がりを見せました。
『観光地としてはポテンシャル十分。いつでも行ける心温まる町・都留』
都留市は、周辺の山中湖・河口湖・富士吉田市と同様、美しい景観や富士山麓からの清らかな水などの特徴を持ちながら、観光地としてはあまり知られていません。しかし、地元の人々が市外からの人を温かく迎え入れ、訪れる人々に安らぎと心地よさを提供する魅力があります。このような地域特性から、関係人口を取り込みながら地域活性化を進めている先進的な取り組みをしています。新宿から90分と都内からのアクセスも抜群で、ちょうどいい田舎町であることが特徴で、都内との2拠点生活をしたい方にも最適です。また、都内から日帰りで自然に癒されたい方にもおすすめです。
今回のプロジェクトを統括したプロジェクトマネージャーの本田久仁子さんも市外から参加した関係人口の一人です。
「歴史を守ろうという熱い思いに共感して、気づいたら多くの人が市外からも集まっていた。ここまでやって城下町・都留が根付かなかったならば、都留市の城下町戦略は終わりだなというほど、全力を尽くしたプロジェクトだったように思います。少しでも市民の気持ちを動かせたら嬉しいですね。」
都留市の歴史と文化を後世に伝えるため、「つるのルーツプロジェクト」は、市民や観光客が身近に感じる取り組みを積極的に行っていく予定です。
『令和に蘇る城下町・都留』に、ぜひ足を運んでみてください。
「つるのルーツ」プロジェクト概要
「つるのルーツ」プロジェクトは、都留に現在も残る、「城跡」「町並み」「文化」などの目に見えるものだけでなく、目に見えない市民性(市民の特徴)などにも焦点を当て、都留市民に「城下町」を自分事化してもらい、歴史に興味を持ってもらうための3つの取り組みから構成されています。
1、都留市の歴史に関するニュースサイト「つるのルーツ」をリリース
これまで知られていなかった都留の歴史に関する情報を集めたニュースサイト「つるのルーツ」(https://tsuru-roots.jp/)をリリースしました。甲斐国が甲府と都留で成り立っていたことや、江戸で大流行した都留発祥の郡内織など、諸説を交えた興味深い内容が満載です。
2、「城下町つる」の町並みを復刻し、WebARで再現
勝山城や谷村町などの歴史スポットを訪れ、携帯端末をかざすと、「城下町つる」のイメージがAR(https://tsuru-roots.jp/arspot/)で再現されます。
3、「つるのルーツ」公式LINEの立ち上げ
「つるのルーツ」公式LINE(https://line.me/R/ti/p/@834krwpn)に友達登録すると、Webサイトの記事を読んだり、ARスポットに行くことで「城下町ポイント」が進呈されます。これらのポイントは、都留市内での買い物に利用することができます。
つるのルーツCM動画
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