比較思想学会 創立50周年記念大会 開催迫る(7月1日、2日、於大正大)
記念シンポジウムに、世界で今、最も注目されている哲学者、ガブリエル・マルクス氏が特別参加
比較思想学会(事務局:東京都豊島区 大正大学文学部西洋哲学研究室内、会長:頼住 光子(東大教授))は、7月1日(土)、2日(日)の2日間、大正大学巣鴨キャンパスにて、「創立50周年記念大会」を開催し、統一テーマ「比較思想と世界哲学」に基づいた、以下の4つのシンポジウムを行います。
①空海と世界哲学
②比較思想と世界哲学――ガブリエル・マルクスを迎えて
③日本哲学から見た比較思想と世界哲学――ブレット・デービスを迎えて
④普遍的思想史の夢の続きへ――中村元の比較思想研究の回顧と展望
このうち、7月1日(土) 14:00-17:00に行われる「比較思想と世界哲学」には、世界で今、最も注目されている哲学者ガブリエル・マルクス氏(ドイツ・ボン大学教授)がオンライン参加し、中島隆博氏(東大教授)をはじめとした国内有数の哲学者たちと、これからの哲学のあり方について議論を戦わせます。
<比較思想学会について>
比較思想学会は、昭和49(1974)年に、インド哲学・仏教研究の世界的権威にして、わが国における比較思想の学問的確立を牽引してこられた故・中村元博士(1992-1999)を初代会長として設立されました。比較思想とは、10代目の現会長である頼住光子氏(東大教授)によれば、「異なる学問分野、異なる文明・文化、つまり他者との対話を通じて、自己の特殊性を自覚するとともに、その都度、立ち現れる「普遍」の把捉を試み」るものです。比較思想学会設立より半世紀を経た今、東洋・西洋・日本の哲学や倫理学、美学等、幅広いジャンルに跨る400名以上の会員を擁するに至り、令和5(2023)年に50周年を迎えました。今年度の全国大会は、「比較思想」そのものを問い直し、新たに注目されている「世界哲学」との対話、特に、空海、マルクス・ガブリエル氏、ブレット・デービス氏との対話を通じて、これからの時代に「比較思想」がどのような寄与をなしうるのかを探ってまいります。
<非会員でも聴講できる4つのシンポジウム>
今年度の比較思想学会大会は、非会員の方でも、計5,000円(大会会員費3,000円+大会参加費2,000円)を納入いただければ、当日限りの「大会会員」として4つのシンポジウムの聴講(質問や発言はできません)が可能です。
また、オンライン聴講も、当日限りの「大会会員」として可能です。「大会会員」は、計4,000円(大会参加費1,000円+大会会員費3,000円)を納入いただければ「空海と世界哲学」を除く3つのシンポジウムの視聴(質問や発言はできませんのでご了承ください)ができます。会員以外の方でも大会当日のみの「大会会員」になり「大会参加費」を納めれば、すべてのシンポジウムに参加できます。
申込を希望される方は、比較思想学会のホームページ(https://www.jacp.org/)にアクセスしてください。
<4つのシンポジウムの概要>
50周年記念シンポジウム① 第1日 (7月1日(土) 10:00-13:00
空海と世界哲学
■発表者:
空海の密教思想と修道論の構造概観 大塚伸夫(大正大学 名誉教授)
中世インドの言語哲学から空海を読む 川村悠人(広島大学 准教授)
比較思想としての天長六本宗書:『秘密曼荼羅十住心論』を中心に 師茂樹(花園大学 教授)
霊異と即身成仏 安藤礼二(多摩美術大学 教授)
■コメンテーター: 阿部貴子(大正大学 准教授)
■司会: 種村隆元(大正大学 教授)
比較思想学会 50周年記念シンポジウム② 第1日 7月1日(土) 14:00-17:00
比較思想と世界哲学――マルクス・ガブリエルを迎えて
■発表者:
Beyond Cultural Difference: The Need for a New Enlightenment Markus Gabriel (Bonn Univ. Prof.)
仏教における言説様相の多様性と世界哲学への可能性 下田正弘(東京大学 教授)
ギリシア哲学とインド哲学の対決——『ミリンダ王の問い』の世界哲学的意義 納富信留(東京大学 教授)
中国哲学を普遍化する Universalizing Chinese Philosophy 中島隆博(東京大学 教授)
■コメンテーター: 中野裕考(お茶の水女子大学 准教授)
■司会: 高橋若木(大正大学 准教授)
比較思想学会 50周年記念シンポジウム③ 第2日 7月2日(日) 13:00-16:00
日本哲学から見た比較思想と世界哲学――ブレット・デービスを迎えて
■発表者:
西洋哲学から世界哲学へ Bret Davis(ロヨラ・メリーランド大学 教授)
思想・哲学の「日本性」?─近世思想の観点から 板東洋介(筑波大学 准教授)
仏教思想と西洋哲学思想との比較の場としての西田の〈純粋経験〉 氣多雅子(京都大学 名誉教授)
比較思想としての京都学派における「世界」性 板橋勇仁(立正大学 教授)
■コメンテーター: Gereon Kopf(ルター大学 教授)
■司会: 上原麻有子(京都大学 教授)
比較思想学会 50周年記念シンポジウム④ 第2日 7月2日(日) 16:00-18:00
普遍的思想史の夢の続きへ――中村元の比較思想研究の回顧と展望
■発表者:
普遍的思想史の夢の続きへ―『世界思想史』と『世界哲学史』― 護山真也(信州大学 教授)
中村思想における融和共生思想の現代的意義 保坂俊司(中央大学 教授)
普遍思想史の構想:中村元、和辻哲郎、西田幾多郎 水野友晴(関西大学 教授)
ヴェーダーンタ哲学と比較思想 加藤隆宏(東京大学 准教授)
■司会: 護山真也(信州大学 教授)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像