マイクロベース、先端技術で街の成長と課題解決を目指す東京都「キングサーモンプロジェクト」に採択
将来空室予測AI『MiraiE.ai』や画像認識技術等を活用し、都営住宅管理DXを推進
プロジェクト概要
【プロジェクト実施場所】
東京都住宅政策本部・東京都住宅供給公社
【都政課題】
都営住宅は、東京都区部・多摩地域に約 26 万戸供給されており、公営住宅法その他関連する法令に基づき、自力では最低居住水準の住宅を確保できない真に住宅に困窮する低額所得者に低廉な家賃で賃貸する住宅です。住宅セーフティネットの中核としての機能を的確に果たすとともに、都民共有の財産である住宅ストックを、地域の課題解決やまちづくりなどに有効に活用されています。
入居審査に必要となる公的書類等は紙で提出を受け、それを手作業で確認しながら審査が行われています。また、公募をする際には、退去した住戸を公募しているため、退去から次の公募までの募集業務に一定の期間を要しています。こうした課題が入居希望者への迅速な都営住宅の提供の支障となっています。
【実施概要】
①入居審査業務の省力化業務
これまでに紙地図や衛星画像などに適用してきた深層学習技術や最適化技術を駆使し、入居申請から住宅割り当てまでの一連の業務の効率化に取り組みます。
②募集業務の迅速化業務
弊社が開発する将来人口動態予測AI『MiraiE.ai(ミラーエドットエーアイ)』によって、過去の入退去者情報等に基づき、転居等による空き住戸の発生を予測します。事前に把握できるようになることで、都民により多くの入居機会を提供していけるように貢献してまいります。
キングサーモンプロジェクトとは
東京都が実施する「KING SALMON PROJECT(キングサーモンプロジェクト)」では、有望スタートアップの先端技術を都政の現場で活用することを通じて、都政課題の解決およびスタートアップの成長を促進しています。また、海外進出も見据えた販路拡大のための戦略立案等の支援や、後続スタートアップ育成に資する事例のモデル化等のナレッジ共有なども行っています。
キングサーモンという名称は、「東京とともに成長したスタートアップが、グローバルの大海でさらに大きく成長し、ゆくゆくは東京でまた後に続くスタートアップを生み、育てるような存在になって来てもらいたい」という願いから、サケの生態系になぞらえて、由来しています。
実証実験及び事業の進捗は、キングサーモンプロジェクトのホームページにて随時公開されます。
キングサーモンプロジェクトURL: https://kingsalmon.tokyo/
Miraie(ミラーエ)について
『MiraiE.ai』は現在から将来までの住戸単位の空き家発生・再入居などの人口動態を予測するAIシステムです。『MiraiE.ai』を活用することで、空き家対策や老朽インフラ対策など広大な市街地を管理しなくてはならなかった官公庁やインフラ事業者が、効率的・効果的な調査・計画策定が可能となります。
R4年度に東京都4市、愛知県豊田市、大手ガス会社と実施した実証実験では、5年後の予測が92%の精度など有用な結果を確認できました。
プロダクトページ: https://www.miraie.ai/
プレスリリース記事: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000122452.html
マイクロベース株式会社について
マイクロベース株式会社はGIS(*)×AIのプロフェッショナル集団です。
都市インフラ、住まいをはじめとする社会の健全な新陳代謝の実現を目指し、地理情報データを活用したAI開発に取り組んでいます。
【会社概要】
社名: マイクロベース株式会社
本社所在地: 東京都文京区本郷3丁目38−10 さかえビル2F
代表取締役: 仙石裕明
設立: 2018年8月
事業内容: 地理情報システムの開発・販売 ・地理情報システムに関する研究開発・コンサルティング ・データサイエンス教育・研修
HP: https://www.microgeo.biz/
* GIS: GISは地理情報システム(Geographic Information System, GIS)の略で、地理空間データを収集、管理、分析、表示するためのコンピュータシステムです。地理情報システムは、地図や衛星画像、地理的な位置情報を含むさまざまなデータソースを統合し、データの関係やパターンを可視化し分析することができます。意思決定のサポートや問題解決に役立つ情報を提供可能です。
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