のちの総理大臣も執筆。日本の将来を担う若き精鋭125人が書いた絶版震災手記を100年の時を超えて復刻! 8月17日発売『一高生が見た関東大震災 100年目に読む現代語版 大震の日』

首都を襲った激震の瞬間と、その後の混乱がありありとわかるドキュメント。東京都慰霊協会所蔵の写真約200枚を集めた『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』と同時刊行

株式会社 西日本出版社

株式会社西日本出版社はこのたび、2冊の関東大震災関連本を発売します。『一高生が見た関東大震災 100年目に読む 現代語版 大震の日』と『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』。本書は歴史書ではありません。首都圏で10万人もの犠牲者を出した未曾有の震災から100年。現代人が忘れてしまった都市型震災のリアルな教訓を、手記と写真からあらためて学びなおし、来たるべき災害に備えるための実用書です。発売を記念した店頭トークライブも実施します。

  • 埋もれた手記を復刻 『一高生が見た関東大震災 100年目に読む 現代語版 大震の日』

 関東大震災から1年後の1924年8月20日、『大震の日』という本が刊行されました。東京帝大(現在の東京大学)に進もうとする超エリートの若者達が体験した関東大震災をまとめた手記集です。学校や寮があった本郷周辺、神田や浅草、深川などの東京都内、横浜、鎌倉や京都、静岡、朝鮮半島、中国など、震災時にいた場所で一高生125人と教授5人が見て、感じた関東大震災。立っていられないほどの激震のなかで、どんなことが起こったのか。そして揺れの直後に襲ってきた火災と街の混乱、肉親の安否がわからない不安な気持ちなどを優れた筆致でまとめた文章は読み応えがあります。

 序文はこのように書いています。「あの地震の作文を集めて本にしておいたら、後世のために非常に参考になろう、千人ほどの青年がいろいろな場所であの災難に遭い、あるいは聞いたのをそのままに書いたのだから・・・」 しかし出版社はその後廃業し『大震の日』は絶版。全国の図書館の蔵書になっているのはわかっているだけで20数冊しかなく、簡単に読むことはできません。そんな貴重な手記を、100年の時を経て復刻したのが『一高生が見た関東大震災 100年目に読む 現代語版 大震の日』です。

100年前に発行された『大震の日』(左)と復刻された『現代語版 大震の日』100年前に発行された『大震の日』(左)と復刻された『現代語版 大震の日』

 執筆者の顔ぶれは、後の総理大臣をはじめ、事務次官に登りつめた官僚、文理各方面の学者、経営者、軍人など多士済々。精鋭たちの壮絶な経験が詰まった500ページです。

 100年前の『大震の日』は、質の悪いわら半紙に印刷され、文章には旧字体の漢字、旧仮名遣いが頻出し読みやすいものではありませんでした。ただそれを現代文に訳してしまうと、若者達の感性に満ちた、洗練された表現が失われてしまいます。当時の描写をありのままに伝えるため、原文を尊重しつつ、古い漢字を新しくし、仮名遣いを現代風に改めて読みやすくしました。

【現代語版制作 木戸崇之 コメント】 

 当時を生きた人々が災害経験を記した手記はまさに「伝承のバトン」です。100年を経た現代にそのバトンを受け継ぐ思いで復刻作業に取り組みました。100年前の経験は、将来必ずやってくる災害の被害軽減に活かせると確信します。そして本書をみなさんのお手元に置いていただき、「伝承のバトン」をさらに100年、200年先につないでいただけると幸いです。

    

『一高生が見た関東大震災 100年目に読む 現代語版 大震の日』

   著者 第一高等学校の生徒たち

   編著 木戸崇之 竹田亮子

   判型 A5判上製 514P  

   本体価格 2400円(消費税別)

   ISBN 978-4-908443-83-1

   発売 2023年8月17日


  • 5000枚の写真から選び出した震災のリアル『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』

 関東大震災で最も多い、約3万8000人の犠牲者を出した「被服廠跡」は現在、都立横網町公園になっていて、その中に東京都慰霊堂と復興記念館が建っています。その管理・運営を行う公益財団法人東京都慰霊協会は、関東大震災の写真約5000枚を所蔵しています。関東大震災100年事業の一環で、2021年度より、それらの写真の資料整理を行いました。その成果を踏まえて、被害から復興までのプロセスをまとめたのが『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』です。

 私たちが今働き、学び、憩い、住まう東京が、かつてどのような被害に見舞われ、どのように復興してきたのか。そこで生きた人々がどのように助け合ってきたのかが、リアリティをもって伝わってくる貴重な資料です。手記と合わせて見ることで、よりその時の状況が深く理解できます。


『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』

編著 小薗崇明 東京都慰霊協会

判型 B6変型判上製カバー装 200P

本体価格 2000円(消費税別)

ISBN 978-4-908443-85-5

発売 2023年8月17日


  • 編者2人によるトークライブ「手記と写真で読み解く関東大震災」を開催

 このたび2冊の本の発売を記念し、トークライブ 「レポートと写真を見ながら100年目に読み解く関東大震災」を東京と神戸のジュンク堂書店の店頭で開催します。当時の資料が現代人にどんなメッセージを伝えてくれているのか、編者といっしょに考えてみませんか。


【東 京】

日 時 2023年9月2日(土)

午後7時開場 午後7時30分開演

会 場 ジュンク堂書店 池袋本店 4階喫茶コーナー

入場料 2000 円(消費税込)

(ドリンクなし、イベント当日受付で現金にてお支払い)

定員25名 事前のご予約が必要です。

ジュンク堂書店池袋本店1階サービスカウンターもしくはお電話(03-5956-6111)にてご予約承ります。


【神 戸】

日 時 2023年9月10日(日)

午後1時30分開場 午後2時開演

会 場 ジュンク堂書店 三宮店 5階

入場料 無料

定員20名 事前のご予約が必要です。

ジュンク堂書店三宮店レジカウンターもしくはお電話(078-392-1001)にてご予約承ります。


登壇者

木戸崇之(きどたかゆき)1972年生まれ。修士(学術)

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターリサーチフェロー 

在阪放送局のディレクターとして番組制作に従事する傍ら近畿大学等の非常勤講師としてマスメディア・災害報道について教鞭をとる。

QRコードを読み取って取材映像を視聴できる著書『スマホで見る阪神淡路大震災』で、2021年グッドデザイン賞、第35巻回地方出版文化功労賞の特別賞を受賞。



小薗崇明(こぞの・たかあき)1979年生まれ。博士(歴史学)

公益財団法人東京都慰霊協会関東大震災100年記念事業担当調査研究員





 弊社は阪神淡路大震災の教訓を後世に伝える本『スマホで見る阪神淡路大震災』(木戸崇之・朝日放送テレビ)も刊行しています。都市型震災の教訓をしっかり伝えるべく、努力を続けてまいります。

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会社概要

株式会社 西日本出版社

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URL
http://www.jimotonohon.com/
業種
情報通信
本社所在地
大阪府吹田市南金田1-11-11 ハイツパルクシュトラーセ202号
電話番号
06-6338-3078
代表者名
内山 正之
上場
未上場
資本金
800万円
設立
2002年04月