津波から生還したピアノ『ローラちゃん』、恩(音)返しで横浜へ、ぼうさいこくたい2023に出展
■東日本大震災の津波によって、代表者の実家が家ごと2軒隣の敷地まで流された。
その時1階は既になくほぼ2階部分だけとなっていた。2階に置いてあったグランドピアノは原型を留めてはいたが、地元の調律師に修復は不可能と言われ、家屋処理業者さんにピアノも一緒に解体してください、と告げた。
だが何故か、重機作業員さんは、グランドピアノを丁寧に取り出すと、瓦礫と化した家の前にそっと置いてくれた。
■後日歌手のメティス氏が七ヶ浜に支援に来ていて、偶然瓦礫の前に置かれたそのピアノを見つけ、持ち主を探し、そこから直してくれる人を探すため、全国のピアノ修理業者に百数十軒に依頼をするも断られ続ける中、横浜のピアノ工房「クラビアハウス」松木氏が引き受けてくださり、水洗いから始まり困難な作業を重ね、ついに音色を奏でることができるようになった。
多くの方々の手を借りて復活したこのピアノで、音色を通じて震災のメッセージを伝えること、そして「東北で一番小さな町・七ヶ浜」を知ってもらうきっかけになればと、名曲「傷だらけのローラ」にちなんで「ローラちゃん」と名付け、2017年より『ローラちゃん音楽祭』を開催。
2021年からはローラの傷を見て、欠けた鍵盤に触れることで奏でられる音色から、“あの日・あの場所・あの人”を感じて欲しいとの思いで毎年3月に『復興空港ピアノ』として仙台空港に設置し、NHK空港ピアノ仙台や新聞各紙でも話題となる。
ピアニストの清塚信也氏やハラミちゃんも演奏した「あの日を奏でるピアノローラちゃん」は、これからも復興の軌跡を胸に被災地と共に歩み、あの日を奏でる音色で勇気と感動を届けていく。
■今年は関東大震災100年、「ぼうさい国体2023」が震源地エリアである横浜で開催。
「ローラちゃん」は出展のため横浜に向かい、来場者の皆様に触れて奏でていただき、
福島県いわき市出身者を含む2名のピアニストによる演奏も行う予定。
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